最新レゴ ブロックには楽しむ以上の価値がある! 4歳娘と作り上げた「レゴ アイデア グランドピアノ」から得られた“学び”
【木村ヒデノリのTech Magic #144】 レゴ ブロックの進化がすごい。筆者が子供だった30数年前はあくまでキッズ向けだったレゴ ブロック。それが今やスター・ウォーズやマーベル、エッフェル塔やタイプライターなど大人の興味を引くラインアップも揃えている。特に凄いのがその再現性で、今回紹介する「ピアノ」は構造も本物に忠実だ。値段はそこそこするが、オブジェとしても優れており、子供と楽しみながら勉強できるなど、非常に購入意義のある製品だ。
昔でもプログラミングなどを学べるコンセプトのものは存在したが、現代ではそれがかなり身近になっている。スマホのアプリを使うと自分でも手軽にレゴ ブロックを動かせるようになっているのだ。
今回紹介するグランドピアノはすでに用意されているプリセットで演奏やプレイバックなどの体験ができるが、スマホと連動して動作するレゴ ブロックに触れることは良いきっかけとなる。
モーターで鍵盤が動く仕組みなどを観察することで、大人は面白いと感じ、子供は「これができるならもっとこうすれば…」とイマジネーションを膨らませる。電子工作よりも手軽にこうした体験ができるのは素晴らしいことだ。
工具の要らないレゴ ブロックだったら子供でもチャレンジできるし、改造も容易。さまざまなパーツがあり、子供のこだわりやイマジネーションを止めないという点が他にはないレゴ ブロックの有意義さだといえるだろう。
大人向けのレゴ セットには多くのギミックも含まれているので、最初からそうしたものに触れさせることで興味を持った子供に効果的に仕組みを学ばせることもできる。
また、そうしたものから学習した仕組みを今まで持っていた自分のレゴ ブロックに反映する子供もいるかもしれない。子供と大人が同じ土俵で作品を作ることは稀なので、そうした意味でも大人が再びレゴ ブロックを買って楽しむことは良い影響につながるだろう。
一定期間内に1万人以上のサポートを集めれば製品化される可能性があるというこのシリーズは、レゴ ブロックに興味を持った子供にとってもチャレンジの機会になる。
もちろんこれだけでなく、自分が作ったレゴ ブロックをYouTubeなどで発表する、レゴ ブロックでストップモーションを作る、などの体験も子供にとって素晴らしい資産となるだろう。
レゴ ブロックという共通のプラットフォームがあることで「自分にもできそうだ!」とか「ここまでできる人が世界にいるのか!」という認識がしやすくなる。現代では下手な習い事をさせるよりもこうしたアプローチの方がすぐに世界とつながって良いかもしれない。
組み立てた後はピアノを分解したり、動かしたりしながら楽しんだ。将来本物のグランドピアノを見たときも発音の仕組みなど容易に理解できるだろう。
また、それ以上に娘が興味を持っていたのがどのように動いているかだ。グランドピアノでは椅子まで昇降するようになっているが、どのような仕組みを作れば動かせるのかが分かったと思う。
本物を分解したり工場見学したりしても理解はできるだろうが、やはりこのサイズでいろいろできるのが良い。何度も触れることで理解が深まっていたし、何より楽しんでいたのが印象的だった。
使った後は飾っているが、デザイン性が高く見た目も申し分ない。単に精巧なミニチュアのピアノなら壊れることを危惧して子供に触らせないのではないだろうか。だとすれば単なる高価な置物になってしまう。
その点、レゴ ブロックのグランドピアノなら分解できるし、動くし、壊れたら直せるし、飾れる。まさに最高のオブジェ兼学習教材だ。
あえて分解して飾るなど、その時々で違った見せ方をしても面白いかもしれない。ピアノというコンセプトは色褪せないので数十年、もしかすると孫の代まで受け継げる可能性もある。
スター・ウォーズやマーベルをコンセプトにしたレゴ ブロックも再現性が高く、物欲をくすぐられるが、レゴ アイデアシリーズにあるタイプライターやレゴ・アイコンシリーズのエッフェル塔、コロッセオ、大回転ジェットコースターなど仕組みを楽しむ作品は教育目的でも実用度が高く全部欲しくなってしまった。
進化したレゴ ブロックは大人も十分に楽しめる。しかし単に大人向けのおもちゃというだけではないのが良いところだ。組み立てる楽しさを子供と共有するとともに、ものの構造や動く仕組みに楽しさを見出す。大人のレゴ ブロックからはこうした「将来にわたって使える知識」を得られる可能性を感じた。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
子供が楽しく学べる最高のおもちゃ
レゴ ブロックの「楽しく学ぶ」というコンセプトは一貫している。子供たちにとって最高の遊び道具を提供することで創造性を育み、学習と楽しさを両立するということ、そしてそこから他者への思いやりも創出したいということはレゴグループのブランドバリューにも書かれている。我々の幼少期でもそのコンセプトは際立っており、玩具としても優れていたが、テクノロジーが発達した現代において、それらはさらに加速していた。昔でもプログラミングなどを学べるコンセプトのものは存在したが、現代ではそれがかなり身近になっている。スマホのアプリを使うと自分でも手軽にレゴ ブロックを動かせるようになっているのだ。
今回紹介するグランドピアノはすでに用意されているプリセットで演奏やプレイバックなどの体験ができるが、スマホと連動して動作するレゴ ブロックに触れることは良いきっかけとなる。
モーターで鍵盤が動く仕組みなどを観察することで、大人は面白いと感じ、子供は「これができるならもっとこうすれば…」とイマジネーションを膨らませる。電子工作よりも手軽にこうした体験ができるのは素晴らしいことだ。
工具の要らないレゴ ブロックだったら子供でもチャレンジできるし、改造も容易。さまざまなパーツがあり、子供のこだわりやイマジネーションを止めないという点が他にはないレゴ ブロックの有意義さだといえるだろう。
大人が楽しむことで子供にも良い影響がある
昨今揃ってきた大人向けのラインアップは大人だけのものではない。大人が楽しんでいる様子を見せることで当然子供も興味が湧くだろう。大人向けのレゴ セットには多くのギミックも含まれているので、最初からそうしたものに触れさせることで興味を持った子供に効果的に仕組みを学ばせることもできる。
また、そうしたものから学習した仕組みを今まで持っていた自分のレゴ ブロックに反映する子供もいるかもしれない。子供と大人が同じ土俵で作品を作ることは稀なので、そうした意味でも大人が再びレゴ ブロックを買って楽しむことは良い影響につながるだろう。
体験した子供が次のレゴビルダーに?
このグランドピアノはレゴ アイデアというシリーズの製品で、これらはファンの投稿と投票によって製品化されたものだ。一定期間内に1万人以上のサポートを集めれば製品化される可能性があるというこのシリーズは、レゴ ブロックに興味を持った子供にとってもチャレンジの機会になる。
もちろんこれだけでなく、自分が作ったレゴ ブロックをYouTubeなどで発表する、レゴ ブロックでストップモーションを作る、などの体験も子供にとって素晴らしい資産となるだろう。
レゴ ブロックという共通のプラットフォームがあることで「自分にもできそうだ!」とか「ここまでできる人が世界にいるのか!」という認識がしやすくなる。現代では下手な習い事をさせるよりもこうしたアプローチの方がすぐに世界とつながって良いかもしれない。
最高のオブジェ兼学習教材
前述したような良い影響が実際組み立ている間に実感できた。筆者の娘もすぐに興味を持ち、一緒に組み立てるなど楽しい時間を過ごした。組み立てた後はピアノを分解したり、動かしたりしながら楽しんだ。将来本物のグランドピアノを見たときも発音の仕組みなど容易に理解できるだろう。
また、それ以上に娘が興味を持っていたのがどのように動いているかだ。グランドピアノでは椅子まで昇降するようになっているが、どのような仕組みを作れば動かせるのかが分かったと思う。
本物を分解したり工場見学したりしても理解はできるだろうが、やはりこのサイズでいろいろできるのが良い。何度も触れることで理解が深まっていたし、何より楽しんでいたのが印象的だった。
使った後は飾っているが、デザイン性が高く見た目も申し分ない。単に精巧なミニチュアのピアノなら壊れることを危惧して子供に触らせないのではないだろうか。だとすれば単なる高価な置物になってしまう。
その点、レゴ ブロックのグランドピアノなら分解できるし、動くし、壊れたら直せるし、飾れる。まさに最高のオブジェ兼学習教材だ。
触れて飾れると考えればコスパが高い
価格は5万円近いので安くはないが、組み立てて終わりではないし、グランドピアノに至っては音楽の再生機能まであるのでコスパは高い印象だ。あえて分解して飾るなど、その時々で違った見せ方をしても面白いかもしれない。ピアノというコンセプトは色褪せないので数十年、もしかすると孫の代まで受け継げる可能性もある。
スター・ウォーズやマーベルをコンセプトにしたレゴ ブロックも再現性が高く、物欲をくすぐられるが、レゴ アイデアシリーズにあるタイプライターやレゴ・アイコンシリーズのエッフェル塔、コロッセオ、大回転ジェットコースターなど仕組みを楽しむ作品は教育目的でも実用度が高く全部欲しくなってしまった。
進化したレゴ ブロックは大人も十分に楽しめる。しかし単に大人向けのおもちゃというだけではないのが良いところだ。組み立てる楽しさを子供と共有するとともに、ものの構造や動く仕組みに楽しさを見出す。大人のレゴ ブロックからはこうした「将来にわたって使える知識」を得られる可能性を感じた。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)