ガソリン高騰の今こそクリーンディーゼルの出番! トルクと快適性を追求した「MAZDA CX-60」は女性も走りを楽しめる稀有な大型車
【木村ヒデノリのTech Magic #142】 以前からなにかとマツダに縁のある筆者。最初に購入した車は最後のロータリーエンジン車である「RX-8」。弟も「CX-5」「MX-30」と愛用している。同社の開発コンセプトには共感するところが多いが、今回の「CX-60」はどちらかというと筆者よりもさらにエンジン車が好きな層に響くものかもしれない。
今年来年購入する車は最後のガソリン車になるかもしれない、そう考えればこの買い替えにはこだわりたくなるのではないだろうか。ガソリンは高騰しているけど最後はエンジンの躍動感を感じられる車にしたい、そんなユーザーにピッタリなのがクリーンディーゼル車ではないだろうか。
これまでCX-5に乗っていたユーザーがさらに上のグレードを、と考えても選択肢がなかった。ここに新しく登場したCX-60が入ってくる。トヨタのランドクルーザーなど、競合で魅力的なディーゼルモデルもあるが、車内空間の品質の高さやハードとソフトがシームレスに連携した機能性など、マツダならでは魅力は多い。
マツダ車全般に言えることだが、乗ってみるとかなり印象が変わるので、クリーンディーゼル車を検討している人は一度試乗してから別のメーカーを見てみると良いだろう。
車内には「掛縫い」と呼ばれる技法が使われるなど、デザインや素材からも日本車としての独自性を打ち出している点は外国人だけでなく日本人としても魅力的だ。
マツダ車から感じる日本的なおもてなしの真髄は「運転を誰にでも楽しんでもらいたい」という思想から実現された運転感だ。
こうした思想はブレーキを踏む感覚ひとつにも反映されており、その積み重ねがマツダ車に乗った人々を繋ぎ止める。運転を体験すると、他の車に乗れなくなってしまうのだ。
特に女性はこの恩恵を実感しやすいのではないだろうか。ブレーキをどのくらい踏み込んだらキュっと止まってしまうのかなど、運転に不慣れだと不安が多い。大きな車なら足が届きづらかったり、外が見えづらかったりと、さらにいろいろと気になるだろう。
こうした不具合を全て解消して運転しやすくしている点が実はCX-60の真髄かもしれない。ブレーキは運転に不慣れな人が踏んでもスムーズに減速し、駐車時の死角もまるで透けて見えるかのように表示される。これなら大きな車が初めてのユーザーでも安心して走りを楽しめるだろう。
これらをしっかり調整せず乗ると疲れにもつながるし、結局どちらかが運転するようになってくる。しかし、CX-60はこれすら解消した。
椅子の位置をメモリーしてくれる車は珍しくないが、CX-60は身長から最適な椅子やハンドル、ミラー位置まで自動で調整、最適な位置を提案してくれる。
最後にインストラクションを見ながら微調整すれば自己流ではない真のウルトラフィット位置が完成。これを顔認証で自動変更してくれるのだ。
したがってSAでドライバーが入れ替わるだけでその人のパーソナライズされた運転位置となり、すぐに快適な運転を始められる。これが素晴らしく画期的だ。
前述したサポート機能とこのパーソナライズ機能により、誰でもクリーンディーゼルを走らせる楽しさに集中することができる。例えば、ランドクルーザーなどは車内も広いし、再販価格も高いなどCX-60を上回る魅力がある。しかし「誰でも運転を楽しめる」というコンセプトをここまで追求した車は他にないのではないだろうか。
ただ、エンジン車の感覚が好きだという方には非常に良い車だ。集合住宅に住んでいるので充電は面倒という方にもそうだろう。
また、これまで走りを楽しむという感覚がなかった女性にも試してもらいたい。高速道路ではパワフルな大型車の方がスピードを出さなくても安心感があることがわかるだろう。
夫婦でしか乗ることがなくなった年配の方にもおすすめだ。旅行する際にCX-60なら走りを楽しむだけでなく、先進のサポート機能で長距離疲れずに進むことができる。電車での旅行も楽しいが、車だとフラッとどこかに寄る、といった楽しみ方もできる。
ここまでなるべく多角的な視点からの魅力を書いてきたつもりだが、百聞は一見にしかず。レビューやカタログでは伝わらない良さが詰まっているので試乗しに行くまでは選択肢から外さないのが吉だ。その際は普段運転しない方のパートナーにも運転してもらって感想を聞くと違いがよく分かるのではないだろうか。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
ラストガソリン車になるかもしれない
二酸化炭素の排出量規制やEVの台頭で今後は各社ガソリン車以外の選択肢が増えるだろう。車好きほど長く乗ることを考えれば、次の買い替え時にガソリン車の選択肢が極端に減ることも考えられる。今年来年購入する車は最後のガソリン車になるかもしれない、そう考えればこの買い替えにはこだわりたくなるのではないだろうか。ガソリンは高騰しているけど最後はエンジンの躍動感を感じられる車にしたい、そんなユーザーにピッタリなのがクリーンディーゼル車ではないだろうか。
これまでCX-5に乗っていたユーザーがさらに上のグレードを、と考えても選択肢がなかった。ここに新しく登場したCX-60が入ってくる。トヨタのランドクルーザーなど、競合で魅力的なディーゼルモデルもあるが、車内空間の品質の高さやハードとソフトがシームレスに連携した機能性など、マツダならでは魅力は多い。
マツダ車全般に言えることだが、乗ってみるとかなり印象が変わるので、クリーンディーゼル車を検討している人は一度試乗してから別のメーカーを見てみると良いだろう。
女性でも走りを楽しめる珍しい大型車
いかにもマツダ流と言えるのがこのコンセプトだ。CX-60は大きな車体ながら年配や女性、体の小さいドライバーでも運転が楽しめるように設計されているのが凄い。車内には「掛縫い」と呼ばれる技法が使われるなど、デザインや素材からも日本車としての独自性を打ち出している点は外国人だけでなく日本人としても魅力的だ。
マツダ車から感じる日本的なおもてなしの真髄は「運転を誰にでも楽しんでもらいたい」という思想から実現された運転感だ。
こうした思想はブレーキを踏む感覚ひとつにも反映されており、その積み重ねがマツダ車に乗った人々を繋ぎ止める。運転を体験すると、他の車に乗れなくなってしまうのだ。
特に女性はこの恩恵を実感しやすいのではないだろうか。ブレーキをどのくらい踏み込んだらキュっと止まってしまうのかなど、運転に不慣れだと不安が多い。大きな車なら足が届きづらかったり、外が見えづらかったりと、さらにいろいろと気になるだろう。
こうした不具合を全て解消して運転しやすくしている点が実はCX-60の真髄かもしれない。ブレーキは運転に不慣れな人が踏んでもスムーズに減速し、駐車時の死角もまるで透けて見えるかのように表示される。これなら大きな車が初めてのユーザーでも安心して走りを楽しめるだろう。
夫婦で乗るだけじゃなく運転できる
お互いに免許を持っていてもどちらかが運転担当になってしまっている夫婦は多いだろう。実際運転をかわろうと思うとハンドルや椅子、ミラーなど配置を調整しなければならないので面倒だ。これらをしっかり調整せず乗ると疲れにもつながるし、結局どちらかが運転するようになってくる。しかし、CX-60はこれすら解消した。
椅子の位置をメモリーしてくれる車は珍しくないが、CX-60は身長から最適な椅子やハンドル、ミラー位置まで自動で調整、最適な位置を提案してくれる。
最後にインストラクションを見ながら微調整すれば自己流ではない真のウルトラフィット位置が完成。これを顔認証で自動変更してくれるのだ。
したがってSAでドライバーが入れ替わるだけでその人のパーソナライズされた運転位置となり、すぐに快適な運転を始められる。これが素晴らしく画期的だ。
前述したサポート機能とこのパーソナライズ機能により、誰でもクリーンディーゼルを走らせる楽しさに集中することができる。例えば、ランドクルーザーなどは車内も広いし、再販価格も高いなどCX-60を上回る魅力がある。しかし「誰でも運転を楽しめる」というコンセプトをここまで追求した車は他にないのではないだろうか。
誰でもパワフルな走りで安心して走れる一台
ただ正直なことをいうと筆者にはあまり刺さっていない。おそらく私はそこまでエンジンの走りにこだわりがなかったのだと思う。最近頻繁にEVに乗って振動なくパワフルに加速するモーターと「シュイーン」という音の方が心地よくなってしまった。そういうそこまでエンジンにこだわりがない層にはあまり響かない一台とも言えるだろう。ただ、エンジン車の感覚が好きだという方には非常に良い車だ。集合住宅に住んでいるので充電は面倒という方にもそうだろう。
また、これまで走りを楽しむという感覚がなかった女性にも試してもらいたい。高速道路ではパワフルな大型車の方がスピードを出さなくても安心感があることがわかるだろう。
夫婦でしか乗ることがなくなった年配の方にもおすすめだ。旅行する際にCX-60なら走りを楽しむだけでなく、先進のサポート機能で長距離疲れずに進むことができる。電車での旅行も楽しいが、車だとフラッとどこかに寄る、といった楽しみ方もできる。
ここまでなるべく多角的な視点からの魅力を書いてきたつもりだが、百聞は一見にしかず。レビューやカタログでは伝わらない良さが詰まっているので試乗しに行くまでは選択肢から外さないのが吉だ。その際は普段運転しない方のパートナーにも運転してもらって感想を聞くと違いがよく分かるのではないだろうか。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
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