ダイニチ工業は、フィルターと電気集じん式を組み合わせたハイブリッド式空気清浄機「CL-HB922」を10月1日から発売する。大風量で空気を循環させ、手入れの容易さと静音性も兼ね備えた加湿機能のない単体の空気清浄機だ。
1988年に空気清浄機能付きの石油ファンヒーター、94年には電気集じん式空気清浄機を発売。しかし、電気集じん式は当時、メンテナンス性の問題やHEPAフィルターよりも集じん性能が劣る点などがあったため、2007年には市場から撤退した。今回の市場への再参入は、実に15年ぶりとなる。
この理由について、6月28日に代表取締役社長に就任した吉井唯氏は「加湿器と空気清浄機は技術的に近いものがあり、再参入したいと考えていた。10年前から開発を繰り返してきたが、ようやく納得できる製品を開発することができた。つまり、再参入の理由はよい製品ができたからだ」と述べた。
現在、大半の空気清浄機には加湿機能が付いている。新製品には、なぜ加湿機能が搭載されていないのか。
同社によると、機能を付加することで内部構造は複雑化し、加湿能力を高めようとすると本体サイズが大きくなるなどの課題があるという。そこでCL-HB922は加湿機能を持たない単体の空気清浄機として開発した。
前述のとおり、CL-HB922はハイブリッド式。吸引した空気は、4層からなるプラズマユニットやフィルターを通過する過程でホコリから微細な粒子までが吸着され、キレイな空気となって排出される。プラズマユニットで非常に小さな粒子を静電気の力で捕集する電気集じん式と、キャッチした汚れを逃さないフィルター式のいいとこ取りがハイブリッド式なのだ。
CL-HB922は3つのポイントで、これらの不満点を解決した。それは、(1)大風量でコンパクト、(2)カンタンお手入れ、(3)静かな運転音、である。
(1)は8.6立法メートル/分の大風量で38畳までの部屋に対応。吹き出し口の面積が大きいため、大風量にもかかわらずどの位置からでも風速は0.25m/秒以下で、風が気になることはないという。
本体の底面はタテヨコが31cm。昔のLPレコードのジャケットと同じサイズで、本体の高さは54cm。適用床面積で他社の同等製品と比べると、CL-HB922がいかにコンパクトかが分かる。
空気清浄機はホコリや微粒子を捕集した後の手入れが必要で、これが意外と面倒だ。この面倒な手入れを(2)で軽減。プレフィルターは4カ月に1回、静電NEOHフィルターと活性炭脱臭フィルターは2年に1回交換するだけである。
プラズマユニットはぬるま湯で1時間漬け置きをして、すすぎ洗いをする。これだけは手作業だが、2年に1回の頻度で交換時期はランプが点灯して教えてくれるので、交換時期を覚えておく必要はない。
前述のユーザーアンケートで、稼働音をうるさいと感じているユーザーは多かった。そこで(3)を実現。最小運転音は15dBで、就寝時に運転していても全く気にならないレベルだ。
ダイニチ工業は、加湿器ではカンタン取替えトイレカバー、石油ファンヒーターではワンタッチ汚れんキャップEXやタンクWとってなど、本質機能はもちろんだがユーザー視点で手入れの軽減や使い勝手の向上にも取り組んできたメーカーである。そのモノづくりに対する視点がしっかりと新製品に反映されている。
2トーンの落ち着いた色合いのデザインは和室にも洋室にもフィットする。高い空清機能と使い勝手の良さを兼ね備えたCL-HB922は、15年ぶりの市場再参入となるダイニチが自信を持って送り出す製品に仕上がっている。
再参入の理由は「よい商品ができたから」
ダイニチ工業は石油ファンヒーターや加湿器のメーカーとして知られ、空気清浄機とは無縁のようにみえる。しかし、過去に空気清浄機を製造・販売していたのだ。1988年に空気清浄機能付きの石油ファンヒーター、94年には電気集じん式空気清浄機を発売。しかし、電気集じん式は当時、メンテナンス性の問題やHEPAフィルターよりも集じん性能が劣る点などがあったため、2007年には市場から撤退した。今回の市場への再参入は、実に15年ぶりとなる。
この理由について、6月28日に代表取締役社長に就任した吉井唯氏は「加湿器と空気清浄機は技術的に近いものがあり、再参入したいと考えていた。10年前から開発を繰り返してきたが、ようやく納得できる製品を開発することができた。つまり、再参入の理由はよい製品ができたからだ」と述べた。
現在、大半の空気清浄機には加湿機能が付いている。新製品には、なぜ加湿機能が搭載されていないのか。
同社によると、機能を付加することで内部構造は複雑化し、加湿能力を高めようとすると本体サイズが大きくなるなどの課題があるという。そこでCL-HB922は加湿機能を持たない単体の空気清浄機として開発した。
前述のとおり、CL-HB922はハイブリッド式。吸引した空気は、4層からなるプラズマユニットやフィルターを通過する過程でホコリから微細な粒子までが吸着され、キレイな空気となって排出される。プラズマユニットで非常に小さな粒子を静電気の力で捕集する電気集じん式と、キャッチした汚れを逃さないフィルター式のいいとこ取りがハイブリッド式なのだ。
ユーザーの不満点を解決する3つのポイント
市場への再参入となったため、参入済みのメーカーよりも魅力的な製品でないといけない。空気清浄機のユーザーアンケートで、不満点として挙げられた代表的なものが、稼働音がうるさい、手入れの手間がかかる、集じんが弱い、など。CL-HB922は3つのポイントで、これらの不満点を解決した。それは、(1)大風量でコンパクト、(2)カンタンお手入れ、(3)静かな運転音、である。
(1)は8.6立法メートル/分の大風量で38畳までの部屋に対応。吹き出し口の面積が大きいため、大風量にもかかわらずどの位置からでも風速は0.25m/秒以下で、風が気になることはないという。
本体の底面はタテヨコが31cm。昔のLPレコードのジャケットと同じサイズで、本体の高さは54cm。適用床面積で他社の同等製品と比べると、CL-HB922がいかにコンパクトかが分かる。
空気清浄機はホコリや微粒子を捕集した後の手入れが必要で、これが意外と面倒だ。この面倒な手入れを(2)で軽減。プレフィルターは4カ月に1回、静電NEOHフィルターと活性炭脱臭フィルターは2年に1回交換するだけである。
プラズマユニットはぬるま湯で1時間漬け置きをして、すすぎ洗いをする。これだけは手作業だが、2年に1回の頻度で交換時期はランプが点灯して教えてくれるので、交換時期を覚えておく必要はない。
前述のユーザーアンケートで、稼働音をうるさいと感じているユーザーは多かった。そこで(3)を実現。最小運転音は15dBで、就寝時に運転していても全く気にならないレベルだ。
NEOHリフレッシュで捕集したウイルスの活動を抑制
運転モードは自動、ターボ、強、中、弱の5つで、操作パネルではセンサが検知した室内の空気の状況をランプで確認できる。また、プラズマユニットの集じんプレートと静電NEOHフィルターに付着したウイルスの活動を抑制するNEOHリフレッシュ運転機能も搭載している。ダイニチ工業は、加湿器ではカンタン取替えトイレカバー、石油ファンヒーターではワンタッチ汚れんキャップEXやタンクWとってなど、本質機能はもちろんだがユーザー視点で手入れの軽減や使い勝手の向上にも取り組んできたメーカーである。そのモノづくりに対する視点がしっかりと新製品に反映されている。
2トーンの落ち着いた色合いのデザインは和室にも洋室にもフィットする。高い空清機能と使い勝手の良さを兼ね備えたCL-HB922は、15年ぶりの市場再参入となるダイニチが自信を持って送り出す製品に仕上がっている。