【木村ヒデノリのTech Magic #130】 床を自分で水拭きする時代は終わった。進化が目覚ましいお掃除ロボットの水拭き機能が成熟期を迎えているからだ。3つの理由の1つめは毎日できること。毎日水拭きする手間は自動化する価値がある。2つめは拭きムラのなさ。人間がやるとどうしても拭き忘れた部分が出てしまうが、マッピングに沿って拭いてくれるロボットは常に拭き忘れなく作業してくれる。3つめは無人状態でおこなえること。人がいないとハウスダストが床に落ちた状態となり効率よく清掃ができる。こうしたことからロボットで自動化すると良いのが明白な水拭き。Narwalの最新機「Freo」ならモップの洗浄・乾燥まで自動なのだからやらない手はないだろう。
Freoは自動で床の汚れを検知するということだが、思い返してみると使い始めた1~2回は頻繁にステーションに戻ってモップ洗浄していた。もちろん全ての汚れがすぐに落ちるわけではないが、3日も使うとほぼ全ての気になる汚れが消えた。「床が綺麗で気持ちがいい」と妻がわざわざ言ってくるほどだ。こんなことならもっと早く床拭きできるモデルを導入しておくべきだったかもしれない。
自動洗浄機能も本物で、手で洗わず2週間以上使い続けているのに全く汚れが見られない。洗浄後のモップが完全に乾くくらいしっかりと乾燥してくれて、嫌な臭いが全くしないのも秀逸だ。
さらに自動リフトアップはモップだけではない。なんとブラシも同様の機能があるのだ。モップと吸引を同時に行う際も濡れている床を通る時はブラシが上がる。そのため、ブラシが濡れることで埃が付着する心配もない。こうしたポイントを押さえているのはさすが先駆者といえる。
タンクも大容量で床の汚れや部屋の広さにもよるが、50平方メートルの部屋を毎日モップがけして4日に1回給排水するくらいの頻度だった。専用洗剤も自動投入されるので本当の意味で無理なく毎日モップがけができる。
床材をフローリングかタイルで選択することもできる。日本の一般家庭はほぼフローリングだと思うが、部屋ごとに設定できるので洗面だけタイル床といったケースでも最適な力でモップがけできる。このように初代モデルの経験値を元に作り込まれているFreoは、今まで筆者が使ったロボット掃除機の中で間違いなく一番優れていた。
通常モードでここまで静かなのだから静音モードを使うまでもないが、赤ちゃんがいて起こしたくないといった場合は重宝するだろう。音が静かだとちゃんとゴミを吸うのか気になるが、これも全く問題ない。埃やペットの毛だけでなく、重さがある猫のトイレ砂などもしっかりとダストボックスに入っていた。
ただ、ゴミは3~4回に1回捨てる程度で済むので、給排水時に捨てるという運用にすれば問題なかった。ダストボックス自体もゴミが捨てやすい構造になっているほか、本体に掃除用ブラシも内蔵されているので、こまめに綺麗にできてかえって使いやすかった。
ロボット掃除機の買い替えはそれなりにまとまった金額になるので腰が重いと思うが、Freoは“買い”だ。最近新しい機種を買った人でさえメルカリで売って買い替えるべきと断言できるくらいの実用度がある。9月頭からMakuakeでかなりお得な価格で先行予約を受け付けるようなので楽しみだ。筆者は一足先に使わせてもらっているので、質問などあればTwitterで答えたいと思う。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
普通のロボット掃除機に戻れない
2009年から数々のお掃除ロボットを使ってきた筆者が断言しよう。水拭きできる機体を使うともう普通のロボットには戻れない。以前はロボット掃除機と水拭きロボットを組み合わせて使っていたが、年々汚れが溜まって写真のような有様だった。Freoは自動で床の汚れを検知するということだが、思い返してみると使い始めた1~2回は頻繁にステーションに戻ってモップ洗浄していた。もちろん全ての汚れがすぐに落ちるわけではないが、3日も使うとほぼ全ての気になる汚れが消えた。「床が綺麗で気持ちがいい」と妻がわざわざ言ってくるほどだ。こんなことならもっと早く床拭きできるモデルを導入しておくべきだったかもしれない。
先駆者ならではの改善を重ねた機能性
Freoを作るNarwal Roboticsは世界で初めてモップ自動洗浄機能付き床拭きロボット掃除機を作った企業だ。Freoは初代「J1」をさらに改良したモデルで、モップを取り外さなくてもカーペット上では自動リフトアップするなど利便性がかなり向上している。自動洗浄機能も本物で、手で洗わず2週間以上使い続けているのに全く汚れが見られない。洗浄後のモップが完全に乾くくらいしっかりと乾燥してくれて、嫌な臭いが全くしないのも秀逸だ。
さらに自動リフトアップはモップだけではない。なんとブラシも同様の機能があるのだ。モップと吸引を同時に行う際も濡れている床を通る時はブラシが上がる。そのため、ブラシが濡れることで埃が付着する心配もない。こうしたポイントを押さえているのはさすが先駆者といえる。
タンクも大容量で床の汚れや部屋の広さにもよるが、50平方メートルの部屋を毎日モップがけして4日に1回給排水するくらいの頻度だった。専用洗剤も自動投入されるので本当の意味で無理なく毎日モップがけができる。
床材をフローリングかタイルで選択することもできる。日本の一般家庭はほぼフローリングだと思うが、部屋ごとに設定できるので洗面だけタイル床といったケースでも最適な力でモップがけできる。このように初代モデルの経験値を元に作り込まれているFreoは、今まで筆者が使ったロボット掃除機の中で間違いなく一番優れていた。
素晴らしい静音性で夜間でも気軽に使える
そして、一番驚かされたのが静音性だ。初めて動かした時には夫婦で「これ吸ってる?」と顔を見合わせるほど静か。1mくらいの距離で40~50db程度と正直全く気にならない。それなりに大きな音を覚悟していた洗浄、乾燥はなんと掃除で動くロボットの音よりも静かだ。通常モードでここまで静かなのだから静音モードを使うまでもないが、赤ちゃんがいて起こしたくないといった場合は重宝するだろう。音が静かだとちゃんとゴミを吸うのか気になるが、これも全く問題ない。埃やペットの毛だけでなく、重さがある猫のトイレ砂などもしっかりとダストボックスに入っていた。
腰が重いかもしれないが絶対買い替えた方がいい
1点だけ注意してほしいのは「ゴミの自動収集機能はない」という点だ。タワー型のステーションには付いていることがほとんどだが、Freoには搭載されていない。ただ、ゴミは3~4回に1回捨てる程度で済むので、給排水時に捨てるという運用にすれば問題なかった。ダストボックス自体もゴミが捨てやすい構造になっているほか、本体に掃除用ブラシも内蔵されているので、こまめに綺麗にできてかえって使いやすかった。
ロボット掃除機の買い替えはそれなりにまとまった金額になるので腰が重いと思うが、Freoは“買い”だ。最近新しい機種を買った人でさえメルカリで売って買い替えるべきと断言できるくらいの実用度がある。9月頭からMakuakeでかなりお得な価格で先行予約を受け付けるようなので楽しみだ。筆者は一足先に使わせてもらっているので、質問などあればTwitterで答えたいと思う。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)