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進化した「ヘルシオ」は冷めたおかずや惣菜のおいしさと食感を水の力で、できたてのように復元!

新製品

2022/09/02 15:00

 シャープは8月23日、ウォーターオーブン「ヘルシオ」の新製品として、「AX-XA30」と「AX-UA30」の2機種を9月15日に発売すると発表した。過熱水蒸気による水の力で、冷めてしまったおかずや惣菜、テイクアウトの料理などをできたてのおいしさとともに、食感も復元する機能を搭載している。

ドア部に高級感のあるバイブレーション仕上げを施したAX-XA30は3色展開

再加熱なのにまるでできたて、おいしさが戻るヘルシオあたため!

 シャープは2004年に業務用スチームコンベクションオーブンの過熱水蒸気を家庭用にも採用したヘルシオ1号機を発売してから19年間。時代の変化に合わせてヘルシオも進化や改良を重ねてきた。

 コロナ禍で消費者の食生活も変わってきた。惣菜やテイクアウトなどの中食に対する支出が増え、冷凍食品の利用頻度も拡大している。これらは当然できたてではなく、温めることが必要。しかし、レンジで温めると水分が流出して本来の食感と変わってしまったり、揚げ物や焼き物はどことなくべたついた食感になってしまうことが多い。
 
コロナ禍で食費に占める中食の割合が増加

 従来のヘルシオには揚げ物や蒸し物、パンなどをおいしく温め直す機能があった。新製品ではその対応カテゴリーを照り焼きや焼き魚などの焼き物まで広げ、さらに生食パンのおいしさや食感も復元。新たに機能の名称をヘルシオあたため(おいしさ復元)として、調理メニューに加えた。

 表面を過熱水蒸気で焼き、適度な水分も食材に補給することで、おいしさも食感もできたてのように復元するという。
 
揚げ物はさっくり、焼き立てパンはふんわりなど、できたてを復元
 
ヘルシオあたためはレンジ加熱よりも多少時間はかかるが、食感は格段に違う

 コンベクションオーブンとヘルシオで調理したジャガイモを試食してみた。まず見た目からして明らかに違う。ヘルシオで調理したジャガイモは表面がこんがりと焼けているが、コンベクションでは焦げ目が付いていない。噛んだ際の食感もヘルシオのほうは、ほどけていくようなやわらかさが感じられたが、コンベクションのほうは若干の硬さが感じられた。

 この違いから、ヘルシオの過熱水蒸気がジャガイモの中まで浸透して、しっかりと加熱したことが分かる。

 次に、ヘルシオのまかせて調理を使った、できたての料理とヘルシオあたためを使った料理を試食した。ヘルシオあたためは一度調理した料理を再加熱するため、表面はまかせて調理よりも若干、焼き色が濃いが、決して焦げすぎているわけではない。

 照り焼きは肉のジューシーさが感じられ、鮭はパサつきがなくて肉がほぐれていくような食感を味わえた。再加熱したにもかかわらず、まかせて調理と同じような温かさと食感、味が再現されており、改めて水の力というものを実感できた。
 
試食をすると過熱水蒸気の水分がポイントであることが分かる

 ヘルシオあたための対象カテゴリーはAX30が揚げ物、焼き物、蒸し物、生食パンを含めたパンであるのに対して、UA30は揚げ物と生食パンを含まないパンとなっている。

解凍に時間がかかる、レンジがNGの食材も時短でおいしく解凍

 また、XA30はCOCORO KITCHEN レシピサービスから専用メニューをダウンロードすることで、冷凍食品を最適な状態に仕上げる「食べごろ解凍」機能を搭載した。

 冷凍された調理済みのローストビーフやケーキ、かつおのたたきなどは、レンジを使った解凍がNGで、解凍するまでに時間がかかるのが常だ。食べごろ解凍はパワースチームジェネレーターで庫内に大量の水蒸気を放出して充満させた後、ファンの制御で蒸気を循環させて解凍する仕組みである。

 この食べごろ解凍を使えば、通常は冷蔵室で約半日かかる冷凍のローストビーフが約30分で食べごろに解凍。解凍に丸1日以上かかる冷凍の丸鶏も約90分で解凍し、レンジ解凍ができない食材にも対応しているという。
 
メニューをダウンロードすれば長時間かかる解凍も時短で食べごろに

 XA30はヘルシオの最上位機種のため、本体のドア部は高級感のあるバイブレーション仕上げとなっている。このバイブレーション仕上げとは、表面を加工する際にあえてランダムに研磨し、金属の持つテカリやギラつきを抑えた表面加工のこと。インテリアに合わせて本体色は3色から選べる。
 
マット調でも光沢調でもないバイブレーション仕上げ

 現行機種のXA20の後継としてXA30、UA20の後継はUA30となり、ヘルシオのラインアップはXA30、RA20、HA20、UA30に一新される。

 XA30の庫内容量は30L、液晶画面は4.3型カラータッチパネル、外形寸法は幅490×奥行430×高さ420mm。本体色はバイブレーションレッド、バイブレーションブラウン、バイブレーションシルバーの3色で、市場想定価格は20万6000円。

 UA30の庫内容量は22L、液晶画面はバックライト付きの大型ブラック液晶、外形寸法は幅470×奥行390×高さ340mm。本体色はブラック系とホワイト系の2色で、市場想定価格は9万3000円。
 
UA30のカラーバリエーション。
正面の底部には水タンクが配置されている

 なお、シャープではこれまで購入者を対象としたヘルシオ教室をオンラインで開催していたが、新たに購入検討者向けにヘルシオを紹介するオンラインイベントを開催する。誕生以来19年が経って、さらに進化しているヘルシオの特徴を知ることができる絶好の機会だ。