【木村ヒデノリのTech Magic #128】 超小型高画質、これが今回の製品のポイントだ。360度カメラで有名なInsta360がリリースしたのは「ウェブカム」。話を聞いた当初はちょっと見た事のあるフォルムと筆者的には終わりかけのジャンルという組み合わせに正直興味が湧かなかった。AI自動追尾など機能も珍しくなく、食指を動かさないまま見過ごしてしまいそうな本製品だが、使ってみると意外や意外。これまでにない多くの活用法が見出せた。
特に重要なのは大きさだ。同等製品と比べてもかなり小さい本体サイズからは想像できないくらい高画質で、設置場所や方法もサイズのおかげで自由度がある。追尾やオートズームもゲーム配信やPinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)で自分を入れる際にかなり重宝する。AppleではMacBookにiPhoneを取り付けて同じようなことをさせようとしている動きもあるので、このジャンルは再度盛り上がるかもしれない。
ノートパソコンでのユースケースを考えると画面上でもさほど問題を感じないかもしれないが、自宅で大画面を使っている場合はどうしても下向きの目線になってしまう。筆者は55インチのモニターをデュアルディスプレイのように使っているので、画面の端に設置するとかなり上からのアングルになるのが問題だった。
現在は画面横に一眼レフを置き、プロンプターに相手画面を映すことでカメラ目線を実現していたが、少し面倒なのは否めない。Insta360 Linkを使えば画面前に持ってくるだけでカメラ目線にでき、かつ邪魔にもならないので非常に便利だ。筆者ほど大画面でなくとも24インチオーバーのモニターなら同様のメリットを感じるのではないだろうか。
カメラ目線がそこまで大事なのか?と思う方もおられると思うが、相手の目を見て話す力は意外と強い。カメラ目線でないYouTuberの訴求力が低いと感じることからも想像できるように、プレゼンの際相手の目を見て話すことは重要だ。ジンバル付きのウェブカムというと追尾してくれる点だけ注目しがちだが、他社製品よりもかなり小型という点がInsta360 Linkで一番優れている点かもしれない。
自分を映す用途のみならここまでの高画質は要らないかもしれないが、それ以外でも使えるのがジンバル付きウェブカムの真骨頂。デスクモードや俯瞰モードで製品を紹介するとき、細部まで綺麗に見せられるのは大きなメリットだろう。
また、自動追尾機能はゲーム配信などPinPで自分を映す用途に非常に有効だ。ゲーム中に大きなリアクションをとるとフレームから外れてしまうことも多いが、Insta360 Linkなら追従と自動ズームで常に中心に自分を映してくれる。デスク上にミニ三脚で置くだけで自分を撮れるので、今までのように小型ミラーレスを置く必要もなくかなりコンパクトなセットアップに。ここでも小ささが威力を発揮するというわけだ。
また俯瞰モードを使わずとも手元の資料を相手に見せられるデスクモードもある。上から映す映像を台形補正して真上からのように見せてくれるため、設置方法を変えずに済んで便利だ。紙媒体を主に使う方はこちらを使うと良いだろう。
また背景をカバーする際には自動追尾が便利に機能してくれる。自分が動いても常に中心に同じ大きさで映してくれるので、長時間の打ち合わせで姿勢を変えても相手に変な印象を与えずに打ち合わせを続けられて便利だ。
せっかく小さいのでPCと一緒に持ち運びたいところだが、現状ハードキャリングケースなどのアクセサリーがないのが残念なところ。そのほかにも俯瞰用三脚など専用アクセサリーが充実してくるとさらに利便性が増すだろう。
これまで自分の顔を映すだけだったウェブカムだが、ジンバルが付くことで用途がかなり拡張された。価格はウェブカムから考えると少し高額だが、品質と用途を考えると安いとも言える。製品説明をすることが多い方は1台持っておいてもよいのではないだろうか。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
特に重要なのは大きさだ。同等製品と比べてもかなり小さい本体サイズからは想像できないくらい高画質で、設置場所や方法もサイズのおかげで自由度がある。追尾やオートズームもゲーム配信やPinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)で自分を入れる際にかなり重宝する。AppleではMacBookにiPhoneを取り付けて同じようなことをさせようとしている動きもあるので、このジャンルは再度盛り上がるかもしれない。
目線を合わせた会話ができるのが良い
AI自動追尾やジェスチャーコントロール、ホワイトボードモードなど離れた位置でのプレゼンにおいて威力を発揮しそうな機能が満載のInsta360 Linkだが、Zoomミーティングなど普段使いでも有益だと感じた点がある。それはカメラ位置を画面前まで持って来られることだ。ノートパソコンでのユースケースを考えると画面上でもさほど問題を感じないかもしれないが、自宅で大画面を使っている場合はどうしても下向きの目線になってしまう。筆者は55インチのモニターをデュアルディスプレイのように使っているので、画面の端に設置するとかなり上からのアングルになるのが問題だった。
現在は画面横に一眼レフを置き、プロンプターに相手画面を映すことでカメラ目線を実現していたが、少し面倒なのは否めない。Insta360 Linkを使えば画面前に持ってくるだけでカメラ目線にでき、かつ邪魔にもならないので非常に便利だ。筆者ほど大画面でなくとも24インチオーバーのモニターなら同様のメリットを感じるのではないだろうか。
カメラ目線がそこまで大事なのか?と思う方もおられると思うが、相手の目を見て話す力は意外と強い。カメラ目線でないYouTuberの訴求力が低いと感じることからも想像できるように、プレゼンの際相手の目を見て話すことは重要だ。ジンバル付きのウェブカムというと追尾してくれる点だけ注目しがちだが、他社製品よりもかなり小型という点がInsta360 Linkで一番優れている点かもしれない。
プレゼンで効力を発揮する4K高画質によるズーム撮影
小さくするために画質を犠牲にしていないのも凄いところだ。小さいカメラの4Kというと、解像度が高いだけで品質の良さを感じないのでは?と勘繰ってしまうがInsta360 Linkの画質は素晴らしい。自分を映す用途のみならここまでの高画質は要らないかもしれないが、それ以外でも使えるのがジンバル付きウェブカムの真骨頂。デスクモードや俯瞰モードで製品を紹介するとき、細部まで綺麗に見せられるのは大きなメリットだろう。
また、自動追尾機能はゲーム配信などPinPで自分を映す用途に非常に有効だ。ゲーム中に大きなリアクションをとるとフレームから外れてしまうことも多いが、Insta360 Linkなら追従と自動ズームで常に中心に自分を映してくれる。デスク上にミニ三脚で置くだけで自分を撮れるので、今までのように小型ミラーレスを置く必要もなくかなりコンパクトなセットアップに。ここでも小ささが威力を発揮するというわけだ。
俯瞰モードと高速フォーカスの組み合わせが製品説明にベストマッチ
フォーカスの食いつきの良さも高画質の利便性を上げている。かなり近くまで高速でフォーカスを合わせてくれるので俯瞰で製品を説明する際に非常に便利だ。俯瞰モードを使う際にはカメラを水平に設置する必要があるが、このまま通常モードに戻っても追尾機能を使用することができる。自分の顔と製品を行ったり来たりする場合には常にこの設置方法にしておくのも良いかもしれない。また俯瞰モードを使わずとも手元の資料を相手に見せられるデスクモードもある。上から映す映像を台形補正して真上からのように見せてくれるため、設置方法を変えずに済んで便利だ。紙媒体を主に使う方はこちらを使うと良いだろう。
ハードキャリーケースなど今後のアクセサリ充実に期待
ここまで説明した通り、今までのウェブカムからは考えられない高画質とコンパクトさを両立したInsta360 Linkはウェブカムの新たな利用法を提示してくれた。俯瞰モードも合わせて使えばオンラインで伝えられる情報品質が格段に上がるだろう。また背景をカバーする際には自動追尾が便利に機能してくれる。自分が動いても常に中心に同じ大きさで映してくれるので、長時間の打ち合わせで姿勢を変えても相手に変な印象を与えずに打ち合わせを続けられて便利だ。
せっかく小さいのでPCと一緒に持ち運びたいところだが、現状ハードキャリングケースなどのアクセサリーがないのが残念なところ。そのほかにも俯瞰用三脚など専用アクセサリーが充実してくるとさらに利便性が増すだろう。
これまで自分の顔を映すだけだったウェブカムだが、ジンバルが付くことで用途がかなり拡張された。価格はウェブカムから考えると少し高額だが、品質と用途を考えると安いとも言える。製品説明をすることが多い方は1台持っておいてもよいのではないだろうか。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
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