サムスン電子は、今年2回目となるオンライン発表会「Galaxy Unpacked 2022」を開催し、Galaxyシリーズに追加するAndroid搭載スマートフォン(スマホ)として本体を折り畳んでコンパクトになる5G対応「Galaxy Z Flip4」「Galaxy Z Fold4」を8月10日に発表した。
今回発表されたグローバルモデルは8月10日に一部の国で予約受付を開始、8月26日の発売を予定する。グローバルモデルの参考価格はZ Flip4が999ドル(約13.2万円)、Z Fold4が1799ドル(約23.7万円)になる。日本の通信キャリアが取り扱う予定については現時点でまだ明らかになっていない。
メイン側のディスプレイは6.7インチの有機EL。1Hzから最大120Hzまでの可変リフレッシュレートに対応したことで、動きの多い動画はチラつかせず滑らかに表示。動きの少ない静止画像やブラウザーの画面などを表示する際にはディスプレイに由来する電力消費を抑える。本体外側のカバーディスプレイは1.9インチ有機ELだ。
スペックの値を比べると、Z Flip4は現行モデルのZ Flip3に比べて本体のサイズが少しコンパクトになった。質量は4g増えている。
本体の折りたたみ部(ヒンジ部)をスリムにしたことで内蔵バッテリのサイズが12%ほど増えて駆動時間が延びている。25W以上のアダプターを使用すると約30分で50%までチャージできる超高速充電機能が新しく加わった。
クアルコムの最新世代のモバイル向けSoCである「Snapdragon 8+ Gen 1」を採用。カメラはメイン側が広角・超広角のデュアルレンズ仕様。強化された画像信号プロセッサーと65%明るくなった大型センサーによって夜景など暗い場所での撮影性能が向上した。
二つの画面を活用して、本体をL字型に開いた状態でカメラを安定させて写真や動画が撮れるフレックスモードの使い勝手を高めた。インスタグラムのストーリーズやリール、Facebookなど、サードパーティのアプリもフレックスモードへの最適化が進められている。
本機は大画面のデバイスにグーグルが仕様を最適化した「Android 12L」を搭載する。メインのディスプレイは7.6型の有機EL。1Hzから最大120Hzの可変リフレッシュレート対応のほか、ピーク輝度は1000nitsを達成。Sペンによるディスプレイへの筆記入力をサポートする。
現行モデルのGalaxy Z Fold3よりも本体を展開した時の縦横サイズがコンパクトになった。質量も8gほど軽くなっている。
本体外側のカバーディスプレイは6.2インチの有機EL。こちら側も最大120Hzの可変リフレッシュレート表示に対応した。
もう一つ、現行モデルから大きく変わったのはカメラ。リア側のメインカメラは同じトリプルレンズ仕様だが、広角カメラのセンサーを1200万画素から5000万画素に強化した。明るく高精細な写真撮影が楽しめる。
望遠カメラはイメージセンサーが1200万画素から1000万画素になっているが、代わりに光学ズーム比率を2倍から3倍に強化している。本機もSoCをクアルコムの「Snapdragon 8+ Gen 1」として、デジタルイメージングによる体験価値を高めている。
グーグルとマイクロソフトとの協業で、大画面を生かしたマルチタスク操作が進化した。ChromeブラウザやGmailなどのグーグル純正アプリ間でドラック&ドロップによる操作ができるようになり、アプリ間でリンクや画像を素速くコピー&ペーストできる。Google Meetアプリでは、ビデオ通話中の相手とYouTube動画を一緒に見たり、ゲームを楽しむことも可能。マイクロソフトのOfficeSuiteとOutlookはより多くの情報を画面に表示し、コンテンツの操作が素速く行えるようになる。
Z Flip4、Z Fold4ともに本体はIPX8等級の防水仕様。ディスプレイ側には強化ガラスのGorilla Glass Victus+を採用する。
今回はデザイン面での大幅な変更はなかったが、どちらのモデルも本体の強度を高め、二つの画面を生かせる機能と体験を一段とブラッシュアップしてきた。本体を折り畳めることのメリットを継続的にアピールしながら、プレミアム価格帯のスマホの中で存在感を打ち出せるのか。新しいGalaxyシリーズの展開に注目したい。(フリーライター・山本敦)
今回発表されたグローバルモデルは8月10日に一部の国で予約受付を開始、8月26日の発売を予定する。グローバルモデルの参考価格はZ Flip4が999ドル(約13.2万円)、Z Fold4が1799ドル(約23.7万円)になる。日本の通信キャリアが取り扱う予定については現時点でまだ明らかになっていない。
フィーチャーフォン並みにコンパクトなスマホ「Galaxy Z Flip4」
Galaxy Z Flip4はかつてのフィーチャーフォンと同じ、本体を縦に折りたたむスタイルを特徴としている。カラーバリエーションはポーラパープル/ブルー/ピンクゴールド/グラファイトの4色。メイン側のディスプレイは6.7インチの有機EL。1Hzから最大120Hzまでの可変リフレッシュレートに対応したことで、動きの多い動画はチラつかせず滑らかに表示。動きの少ない静止画像やブラウザーの画面などを表示する際にはディスプレイに由来する電力消費を抑える。本体外側のカバーディスプレイは1.9インチ有機ELだ。
スペックの値を比べると、Z Flip4は現行モデルのZ Flip3に比べて本体のサイズが少しコンパクトになった。質量は4g増えている。
本体の折りたたみ部(ヒンジ部)をスリムにしたことで内蔵バッテリのサイズが12%ほど増えて駆動時間が延びている。25W以上のアダプターを使用すると約30分で50%までチャージできる超高速充電機能が新しく加わった。
クアルコムの最新世代のモバイル向けSoCである「Snapdragon 8+ Gen 1」を採用。カメラはメイン側が広角・超広角のデュアルレンズ仕様。強化された画像信号プロセッサーと65%明るくなった大型センサーによって夜景など暗い場所での撮影性能が向上した。
二つの画面を活用して、本体をL字型に開いた状態でカメラを安定させて写真や動画が撮れるフレックスモードの使い勝手を高めた。インスタグラムのストーリーズやリール、Facebookなど、サードパーティのアプリもフレックスモードへの最適化が進められている。
カメラとマルチタスクを強化した「Galaxy Z Fold4」
Galaxy Z Fold4は縦に長い短冊形の本体を折りたたむスマホ。カラーバリエーションはグレイグリーン/ファントムブラック/ベージュの3色。サムスン公式サイトでは限定色のバーガンディと1TBのストレージ容量をオプションとしてそろえる。本機は大画面のデバイスにグーグルが仕様を最適化した「Android 12L」を搭載する。メインのディスプレイは7.6型の有機EL。1Hzから最大120Hzの可変リフレッシュレート対応のほか、ピーク輝度は1000nitsを達成。Sペンによるディスプレイへの筆記入力をサポートする。
現行モデルのGalaxy Z Fold3よりも本体を展開した時の縦横サイズがコンパクトになった。質量も8gほど軽くなっている。
本体外側のカバーディスプレイは6.2インチの有機EL。こちら側も最大120Hzの可変リフレッシュレート表示に対応した。
もう一つ、現行モデルから大きく変わったのはカメラ。リア側のメインカメラは同じトリプルレンズ仕様だが、広角カメラのセンサーを1200万画素から5000万画素に強化した。明るく高精細な写真撮影が楽しめる。
望遠カメラはイメージセンサーが1200万画素から1000万画素になっているが、代わりに光学ズーム比率を2倍から3倍に強化している。本機もSoCをクアルコムの「Snapdragon 8+ Gen 1」として、デジタルイメージングによる体験価値を高めている。
グーグルとマイクロソフトとの協業で、大画面を生かしたマルチタスク操作が進化した。ChromeブラウザやGmailなどのグーグル純正アプリ間でドラック&ドロップによる操作ができるようになり、アプリ間でリンクや画像を素速くコピー&ペーストできる。Google Meetアプリでは、ビデオ通話中の相手とYouTube動画を一緒に見たり、ゲームを楽しむことも可能。マイクロソフトのOfficeSuiteとOutlookはより多くの情報を画面に表示し、コンテンツの操作が素速く行えるようになる。
Z Flip4、Z Fold4ともに本体はIPX8等級の防水仕様。ディスプレイ側には強化ガラスのGorilla Glass Victus+を採用する。
今回はデザイン面での大幅な変更はなかったが、どちらのモデルも本体の強度を高め、二つの画面を生かせる機能と体験を一段とブラッシュアップしてきた。本体を折り畳めることのメリットを継続的にアピールしながら、プレミアム価格帯のスマホの中で存在感を打ち出せるのか。新しいGalaxyシリーズの展開に注目したい。(フリーライター・山本敦)