猛暑日になるとおっくうなのが毎日のごはんの準備。キッチンに立つ時間をなるべく減らし、簡単でおいしいものをつくれたら理想だ。夏バテ気味になると食欲も徐々に落ちてくるが、そんな時こそバランスのよい食事をとりたいもの。今回は無印良品のレトルトの「冷や汁」と手作りキットの「冷麺」を紹介しよう。手軽においしく栄養満点ごはんをつくろう。
種類豊富なレトルトカレーやお菓子など、たくさんある食品の中からレトルト食品や手作りキットで夏にぴったりの「宮崎風冷や汁」と「盛岡冷麺」を購入した。
「宮崎風冷や汁」は、その中でもリーズナブルな250円の商品だ。
農林水産省のホームページよると、冷や汁は宮崎県の郷土料理で、昔農民が暑い夏に麦飯に生みそをのせ、それに水をかけて食べていたものが元となっているそうだ。
冷や汁の作り方は、鯛やあじを素焼きにして骨をとり身をほぐしたら、すり鉢でゴマをすってほぐした魚の身と味噌をすり合わせる。
すり鉢を逆さにして火で軽く味噌をあぶる。それにだし汁をといて冷やしておく。そして小口切りにしたきゅうりを加えた冷や汁を熱い麦飯にかければ出来上がりだ。
本格的な冷や汁は、なかなか手間のかかるイメージだ。しかし、夏にぴったりなさっぱりとした料理であることが分かった。
きゅうりを薄切りにし、豆腐は崩しておく。そして、ごはんを器に入れる。ごはんは温かいままでも良いのだが、冷水で洗ってぬめりをとるとよりおいしく食べられるとある。せっかくなので、水で洗ってザルで水分を切ったごはんを器に入れた。
次に冷蔵庫で冷やしておいた冷や汁を注ぎ、きゅうりの薄切りと豆腐をトッピングする。お好みでみょうがや青シソを入れるといいと記してあったので、自宅に自生していた青シソをトッピングした。
無印の宮崎風冷や汁に入っている魚はあじだ。実食してみると、さらさらと口に入ってくる。やさしい味のごはんだ。ごはんを水で洗っているので、ぬめりがなく麦飯のようにさらりとしている。
夏バテで胃が弱っている時でも、これなら食べられそう。魚の出汁が効いていて、日本に生まれてよかったなと思えるようなほっとする味だ。きゅうりの食感がいいアクセントになっている。
青シソの香りも食欲をそそる。筆者はみょうがが苦手なので入れなかったが、薬味を変えたり足したりすると、また違った風味が楽しめるだろう。
エスニック料理が目白押しの手作りキットの中でも盛岡冷麺は、唯一の日本の料理。そして価格は250円と手ごろなので手が出しやすい。
盛岡冷麺は、朝鮮半島北部出身で日本に移住した青木輝人さんによって岩手県盛岡市で生まれたものらしい。麺は小麦粉とでんぷんを使っていて強いコシと透き通っているのが特徴だ。キムチ、ゆで卵、きゅうりや季節の果物を盛り付けているものが一般的なよう。
今まで、韓国冷麺と盛岡冷麺の違いがあいまいでよくわかっていなかったが、どうやら筆者は盛岡冷麺を食べたことがないということが分かった。
農林水産省のホームページによると、盛岡三大麺と呼ばれ、盛岡冷麺の他にじゃじゃ麺とわんこそばがある。
麺は、1分40秒~2分間ゆでる。ゆでたら冷水で麺を洗い水気をよく切っておく。つゆは140mlの水に薄めて使う。
具材はお好みだが、無印の手作りキットには用意する材料としてきゅうり、キムチ、チャーシュー、りんご、糸とうがらし、ごまが記載してある。
筆者は、チャーシューは手作りのサラダチキンにして糸とうがらしは省いた。器に麺を入れ、140mlの水と合わせたつゆを入れて、その上に具をトッピングした。
見た目は、パッケージに似た雰囲気になるように盛ってみた。色々な具材がカラフルでとてもおいしそうだ。
スープは醤油ベースで出汁が効いていてちょっと酸味がある。麺は、ゆでるとより透明感が増してきれいだ。弾力があり固めの麺だが、ゴムのような弾力ではないので食べやすい。
具が色々あるので、どこから食べ進めていいのかちょっと悩んだのだが、キムチの部分は辛みが増してスパイシーで、きゅうりの部分はぱりぱりとした食感が楽しい。
サラダチキンでもしっかりとした食べ応えがあった。麺に果物(りんご)は合うのかとちょっと不安があったが、箸休め的なほっとする甘味がいい。ゆで卵もとても合う。
盛岡冷麺は、一つの器でさまざまな味を楽しめる。甘さと辛さと酸味が食べる場所によって違うので、味の変化があって飽きない。
そして、透明感のある麺はよく噛むので食べ応えがある。盛岡冷麺一つで、炭水化物とたんぱく質、ビタミンなどがバランスよく摂取できると感じた。
筆者の夏の麺といえば素麺や冷やし中華、ざるそばが定番だが、この盛岡冷麺は今年の夏の定番の麺に加わるだろう。
岩手県をはじめとする東北地方では、驚くほどでもない定番の盛岡冷麺かもしれないが、ぜひ全国の夏の定番になってほしいと思える一品だ。
宮崎風冷や汁は、あじの出汁の効いた味噌汁にきゅうりの食感と青シソの香りで食欲がそそられて、夏のつかれた胃にやさしいごはんだ。
本来の冷や汁は手間が多少かかるが、無印のレトルトなら買ってから冷蔵庫に入れておけば、簡単に本格的な冷や汁が楽しめる。
あっさりとしているのに、魚の旨みが感じられる冷や汁は、夏の朝ごはんや昼食にもぴったりだ。お酒を飲んだ後の締めにも合うだろう。
盛岡冷麺は、透明で弾力のある麺と醤油ベースで少し酸味のあるつゆに、さまざまな具材を入れることによって、味の変化を楽しめる。盛岡冷麺だけでバランスよく色々な食材を食べられる。好みの具材でアレンジできるのもいい。
どれも暑い夏にこそ食べたくなる日本の伝統的な食べ物だ。自宅にいながら日本各地のおいしい味を堪能できる無印のレトルト食品や手作りキットをぜひ試していただきたい。(GEAR)
おいしくて、あると便利な無印の食品
無印良品といえば、シンプルで機能的なものが取り揃えられている。店舗に行くとアロマディフューザーから良い香りが漂い、見ているだけでも楽しくなってくる。衣料品から家具、文具までさまざまなジャンルが売られているが、その中でも今回は食品にスポットを当ててみた。種類豊富なレトルトカレーやお菓子など、たくさんある食品の中からレトルト食品や手作りキットで夏にぴったりの「宮崎風冷や汁」と「盛岡冷麺」を購入した。
ごはんにかけるシリーズの「宮崎風冷や汁」
レトルト食品のごはんにかけるシリーズは、ごはんにかけるだけでさっとおいしく食べられる。ルーロー飯やタコライスなど種類はたくさんあり、価格も250円~350円まで商品により異なる(価格は2022年7月現在)。「宮崎風冷や汁」は、その中でもリーズナブルな250円の商品だ。
冷や汁とは
筆者は、今まで冷や汁を食べたことがなかった。冷や汁という食べ物があるらしいことは知っていたのだが、作り方も分からないし未知の食べ物だった。農林水産省のホームページよると、冷や汁は宮崎県の郷土料理で、昔農民が暑い夏に麦飯に生みそをのせ、それに水をかけて食べていたものが元となっているそうだ。
冷や汁の作り方は、鯛やあじを素焼きにして骨をとり身をほぐしたら、すり鉢でゴマをすってほぐした魚の身と味噌をすり合わせる。
すり鉢を逆さにして火で軽く味噌をあぶる。それにだし汁をといて冷やしておく。そして小口切りにしたきゅうりを加えた冷や汁を熱い麦飯にかければ出来上がりだ。
本格的な冷や汁は、なかなか手間のかかるイメージだ。しかし、夏にぴったりなさっぱりとした料理であることが分かった。
暑さでやられた身体を癒してくれるやさしい味
実際に、無印の宮崎風冷や汁をつくってみた。まず、このレトルトパウチを冷蔵庫で冷やしておく。冷や汁がぬるくては本末転倒だ。レトルトパウチの食品だと常温保存が可能なので意外と忘れがちな点である。きゅうりを薄切りにし、豆腐は崩しておく。そして、ごはんを器に入れる。ごはんは温かいままでも良いのだが、冷水で洗ってぬめりをとるとよりおいしく食べられるとある。せっかくなので、水で洗ってザルで水分を切ったごはんを器に入れた。
次に冷蔵庫で冷やしておいた冷や汁を注ぎ、きゅうりの薄切りと豆腐をトッピングする。お好みでみょうがや青シソを入れるといいと記してあったので、自宅に自生していた青シソをトッピングした。
無印の宮崎風冷や汁に入っている魚はあじだ。実食してみると、さらさらと口に入ってくる。やさしい味のごはんだ。ごはんを水で洗っているので、ぬめりがなく麦飯のようにさらりとしている。
夏バテで胃が弱っている時でも、これなら食べられそう。魚の出汁が効いていて、日本に生まれてよかったなと思えるようなほっとする味だ。きゅうりの食感がいいアクセントになっている。
青シソの香りも食欲をそそる。筆者はみょうがが苦手なので入れなかったが、薬味を変えたり足したりすると、また違った風味が楽しめるだろう。
手作りキットの盛岡冷麺
無印の手作りキットは、日本だけでなく世界各国の料理や杏仁豆腐、マンゴープリンなどのデザートまでが、簡単においしくつくれるキットだ。価格は、250円~490円まである。エスニック料理が目白押しの手作りキットの中でも盛岡冷麺は、唯一の日本の料理。そして価格は250円と手ごろなので手が出しやすい。
盛岡冷麺と韓国冷麺のちがいとは
筆者は、韓国冷麺と盛岡冷麺の違いを今までよく知らなかった。韓国冷麺というと銀の器に入っていて、冷たい麺はグレーで固め。焼き肉店で食べるイメージだった。韓国冷麺は、そば粉を使っているので麺の色はグレーになる。筆者が知っているのは韓国冷麺のようだ。盛岡冷麺は、朝鮮半島北部出身で日本に移住した青木輝人さんによって岩手県盛岡市で生まれたものらしい。麺は小麦粉とでんぷんを使っていて強いコシと透き通っているのが特徴だ。キムチ、ゆで卵、きゅうりや季節の果物を盛り付けているものが一般的なよう。
今まで、韓国冷麺と盛岡冷麺の違いがあいまいでよくわかっていなかったが、どうやら筆者は盛岡冷麺を食べたことがないということが分かった。
農林水産省のホームページによると、盛岡三大麺と呼ばれ、盛岡冷麺の他にじゃじゃ麺とわんこそばがある。
具はお好みで|夏の定番メニューにぴったり
盛岡冷麺の手作りキットを開けてみると、中に麺とつゆが入っていた。麺は半透明な色をしていて触ってみると固い感じだ。麺は、1分40秒~2分間ゆでる。ゆでたら冷水で麺を洗い水気をよく切っておく。つゆは140mlの水に薄めて使う。
具材はお好みだが、無印の手作りキットには用意する材料としてきゅうり、キムチ、チャーシュー、りんご、糸とうがらし、ごまが記載してある。
筆者は、チャーシューは手作りのサラダチキンにして糸とうがらしは省いた。器に麺を入れ、140mlの水と合わせたつゆを入れて、その上に具をトッピングした。
見た目は、パッケージに似た雰囲気になるように盛ってみた。色々な具材がカラフルでとてもおいしそうだ。
スープは醤油ベースで出汁が効いていてちょっと酸味がある。麺は、ゆでるとより透明感が増してきれいだ。弾力があり固めの麺だが、ゴムのような弾力ではないので食べやすい。
具が色々あるので、どこから食べ進めていいのかちょっと悩んだのだが、キムチの部分は辛みが増してスパイシーで、きゅうりの部分はぱりぱりとした食感が楽しい。
サラダチキンでもしっかりとした食べ応えがあった。麺に果物(りんご)は合うのかとちょっと不安があったが、箸休め的なほっとする甘味がいい。ゆで卵もとても合う。
盛岡冷麺は、一つの器でさまざまな味を楽しめる。甘さと辛さと酸味が食べる場所によって違うので、味の変化があって飽きない。
そして、透明感のある麺はよく噛むので食べ応えがある。盛岡冷麺一つで、炭水化物とたんぱく質、ビタミンなどがバランスよく摂取できると感じた。
筆者の夏の麺といえば素麺や冷やし中華、ざるそばが定番だが、この盛岡冷麺は今年の夏の定番の麺に加わるだろう。
岩手県をはじめとする東北地方では、驚くほどでもない定番の盛岡冷麺かもしれないが、ぜひ全国の夏の定番になってほしいと思える一品だ。
おうちで簡単に各地のおいしい味に出会える
今回は、無印のごはんにかけるシリーズの宮崎風冷や汁と、手作りキットの盛岡冷麺を紹介した。宮崎風冷や汁は、あじの出汁の効いた味噌汁にきゅうりの食感と青シソの香りで食欲がそそられて、夏のつかれた胃にやさしいごはんだ。
本来の冷や汁は手間が多少かかるが、無印のレトルトなら買ってから冷蔵庫に入れておけば、簡単に本格的な冷や汁が楽しめる。
あっさりとしているのに、魚の旨みが感じられる冷や汁は、夏の朝ごはんや昼食にもぴったりだ。お酒を飲んだ後の締めにも合うだろう。
盛岡冷麺は、透明で弾力のある麺と醤油ベースで少し酸味のあるつゆに、さまざまな具材を入れることによって、味の変化を楽しめる。盛岡冷麺だけでバランスよく色々な食材を食べられる。好みの具材でアレンジできるのもいい。
どれも暑い夏にこそ食べたくなる日本の伝統的な食べ物だ。自宅にいながら日本各地のおいしい味を堪能できる無印のレトルト食品や手作りキットをぜひ試していただきたい。(GEAR)