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理想の炊き方で甘みと旨みがアップ! タイガーが土鍋圧力IHジャー炊飯器の新製品を発売

新製品

2022/07/22 13:30

 タイガー魔法瓶は炊飯器のフラグシップモデルである「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」の新製品JPL-S100を7月21日に発売した。同製品は、これまで吹きこぼれが原因で断念していた理想の火力を独自技術で実現。創業100周年を迎える2023年に向けて強化してきたフラグシップ「JPLシリーズ」の集大成と位置づけている。

JPL-S100の色柄は2色。スレートブラック(左)とミストホワイト(右)

ハリつやポンプで米にハリと弾力を与え、保温でも炊きたての美味しさをキープ

 JPL-S100は、JPLシリーズの「丹精仕上げ」や「おひつ保温」などの機能を継続搭載。「丹精仕上げ」は多段階圧力機能で段階的に圧力をコントロールし、仕上げの蒸らし温度をゆっくり変化させて米の甘みを引き出すというもの。

 また、ふたの内部に組み込まれたハリつやポンプが仕上げ時に外気を取り込んで、余分な熱や蒸気を外に出すことで水分量をコントロール。米のハリと弾力を保つ仕組みだ。
 
多段階圧力機能で温度をコントロールし(左)、ハリつやポンプで熱と蒸気を調節(右)

 このハリつやポンプが炊き上がり後に稼働し、外気の取り込みと釜内の熱や蒸気を放出するのが「おひつ保温」機能。木製のおひつが呼吸するかのように空気や水分を調整する作用を参考にしたものだ。従来品と比較して、保温時のにおいは約22%低減し、米の黄ばみも約19%低減。保温時でも炊きたての美味しさを保つ。
 
木製のおひつの効果を炊飯器にも採用した「おひつ保温」

風の力で吹きこぼれを防ぎ、強い火力の状態を維持

 JPL-S100で新たに搭載したのが、「連続ノンストップ加熱」。土鍋ご泡火炊きは土鍋ならではの均一で細かい泡が米を包むため、米同士がぶつかって傷つかず、旨み成分のデンプンをしっかり閉じ込める。しかし、泡の発生は吹きこぼれにつながるため、これまでは理想とする火力をセーブせざるをえなかった。

 そこで、前述のハリつやポンプで取り込んだ外気を風としてフタの内部に送る経路を新たに採用。すると風によって泡が吹きこぼれなくなり、理想とする火力もキープして炊き上げられるようになった。その結果、釜内温度約106度(約1.25気圧)の状態が従来比で約1.5倍も長くなり、ごはんの甘みが従来比で約17%、粘りが約3%アップしたという。
 
ハリつやポンプの経路を分岐させて、左側上部のチューブを通して内ぶたに風を送る
 
従来と同じ時間でも理想の火力をキープする時間は長くなった

 食べ比べという形で他社のフラグシップ製品で炊いた米と比較すると、一見して分かるのは米一粒一粒の形がキレイであること、これがご泡火炊きの泡がもたらす効果なのだろう。試食をしてみて、すぐに感じたのは米がベチャッとしていないこと。しっかり水分量が調整されているのが分かる。米を噛むとほどよい弾力があり、噛んでいると米自体の甘さも感じられた。同社が理想の火力を実現したというのが試食によって体感できた。
 
家電量販店でのJPL-S100のディスプレイ例

圧力IHジャー炊飯器の新製品は忙しい共働き世帯に美味しく、手間なし

 JPL-S100に続いて、圧力IHジャー炊飯器のJPV-A100/A180も8月21日に発売予定。A100は5.5合炊きで、A180は1升炊きだ。
 
左のマットホワイトはJPV-A100のみで、左のマットブラックはJPV-A100/A180共通

 JPV-Aシリーズのコンセプトは“毎日手間なくおいしい”。増加する共働き世帯に向け、手間を省きつつ時間が立ってもおいしいご飯を楽しめるというものである。

 新製品では従来の炊飯プログラムを改め、低めの温度で長く吸水した後で急激に温度を上昇させて甘みを引き出す「旨み粒立ち炊飯プログラム」を採用した。さらに米から流出する水分量をセーブして、保温時でもベタつきを抑えてふっくらと保温する「粒立ち保温プログラム」も新たに搭載している。

 手入れは何かと面倒だが、JPV-A100/A-180で手入れが必要なのは内ぶたと内なべの2点のみ。内ぶたは食器洗い乾燥機にも対応している。炊飯器で煮込み料理を作った後などに蒸気の力を使って最短24分で気になるにおいや汚れを抑制する圧力洗浄コースも搭載。手入れの手間や省力化の工夫がされている。

 JPL-S100、JPV-A100/A180とも米の美味しさを引き出すとともに、使いやすさや手入れの負担軽減も考えられた製品に仕上がっている。同社ではこれらの製品を通して、幸せな団らんを広めることに貢献していくという。