お絵かきSNSアプリ「アイビスペイント」に待望のWindows版が登場! レビューして分かった“変わらぬ”使いやすさ
スマートフォンやタブレット向けのお絵かきSNSアプリとして不動の人気を誇っている「アイビスペイント(ibisPaint)」。基本無料ながら抜群の使いやすさと高機能で若い世代を中心に支持を集めている。そのアイビスペイントが今年6月30日にWindows版をリリースした。10年以上の歴史をもつアプリなのでまさに“待望”といえるだろう。期待の一方で従来のアイビスペイントを使い慣れているユーザーは「同じように使いこなすことができるのか」と不安に感じているかもしれない。今回のレビューでは長年アイビスペイントをタブレットで使用していた筆者の所感を交えて、使い心地を確認していきたい。
Windows版も同じように「無料モード」と「有料モード」で分かれているが、中身はスマートフォン/タブレット版と多少異なっている。無料モードは機能面では従来と変わらないが、1日1時間の利用制限が設けられている。有料モード(買い切りのプロアドオン)は現在1種類で価格は2350円。時間制限が解除されていることに加え、いくつかのプロ機能が利用可能で、マイギャラリーでの作品並び替えなどのユーザビリティを向上させる機能も備えている。今後は有料のプレミアム会員プランも実装予定だという。
線画まで済ませたところで、今度はWindows版に切り替えて作業を進めていく。Windows版は筆圧対応の液晶タブレットやペンタブレットに対応しているので、今回は液晶タブレットで試してみた。スマートフォン/タブレット版とWindows版のアイビスペイントは作品ファイルをクラウド同期できるので、作業の移行もスムーズだ。使い方として外出先で描いていたイラストを帰宅後は自宅のPCで描き進めたり、下書きはモバイル端末で、着色や仕上げはPCで、と使い分けたりすることもできるだろう。
筆者は今回がWindows版を使用するのは初めてだが、特にマニュアルを見なくても直感的に何をすればよいのか理解できた。ツールバーやレイヤーの位置はほぼ変わらないので、体に染みついたアイビスペイントの所作そのままで作業に没頭することができた。
当然のことながらWindows版はスマートフォン/タブレット版より広いワークスペースを確保できる。細部に手を入れるときに行っていたズームイン/ズームアウトの回数も減り、効率的に作業を進められたように感じた。長時間にわたってイラストを描く場合は、タブレットやスマホよりだいぶ疲れにくくなるはずだ。
インターフェースにはほとんど違いはないが、端末の特性から操作性が若干異なる部分はある。たとえば、ズームイン/ズームアウトはモバイル端末であれば指でピンチするところだが、PCでは液晶タブレットのダイヤルやマウスのホイールを用いることになる。ビューの移動や拡大縮小・回転などについても同様だが、PCならではの便利なショートカットキーも用意されているので、ぜひ活用したいところだ。
イラストを趣味とする若い世代はより本格的にイラストを描くために、あるタイミングでメイン端末をPCに移行することが多い。いかにアイビスペイントを気に入っていてもPC用に別のペイントソフトを探す必要があったが、Windows版のリリースにより使い慣れた環境をそのまま引き継ぐことができるようになるメリットは大きい。機能が多岐に渡るペイントソフトにおいて“慣れ”は非常に重要な要素であるため、恩恵を受けるユーザーは多そうだ。まずは無料版をインストールし、自分自身で変わらない使い心地をたしかめてみてほしい。
スマートフォン/タブレット版とは少し異なる料金体系
使い始めていく前にWindows版の価格体系について紹介しておきたい。スマートフォン/タブレット版には「無料版」と「有料版」があり、有料版は広告が表示されない買い切りのアドオン(1220円)、特別な素材などを使用できるプレミアム会員プラン(月額300円/年額3000円)を用意している。Windows版も同じように「無料モード」と「有料モード」で分かれているが、中身はスマートフォン/タブレット版と多少異なっている。無料モードは機能面では従来と変わらないが、1日1時間の利用制限が設けられている。有料モード(買い切りのプロアドオン)は現在1種類で価格は2350円。時間制限が解除されていることに加え、いくつかのプロ機能が利用可能で、マイギャラリーでの作品並び替えなどのユーザビリティを向上させる機能も備えている。今後は有料のプレミアム会員プランも実装予定だという。
“変わらない”使い心地が一番のポイント
今回のレビューをするにあたり、まずはいつも通りにタブレットでイラストの下書きと線画を行った。せっかくなので今回は最近実装されて話題になった「トレース素材」を用いてみた。デッサン人形を配置してさまざまな構図の絵を簡単に描けるようにしてくれる便利機能だ。初めて使ってみたが、いつもより下書きにかかる時間を大幅に短縮してくれた。線画まで済ませたところで、今度はWindows版に切り替えて作業を進めていく。Windows版は筆圧対応の液晶タブレットやペンタブレットに対応しているので、今回は液晶タブレットで試してみた。スマートフォン/タブレット版とWindows版のアイビスペイントは作品ファイルをクラウド同期できるので、作業の移行もスムーズだ。使い方として外出先で描いていたイラストを帰宅後は自宅のPCで描き進めたり、下書きはモバイル端末で、着色や仕上げはPCで、と使い分けたりすることもできるだろう。
筆者は今回がWindows版を使用するのは初めてだが、特にマニュアルを見なくても直感的に何をすればよいのか理解できた。ツールバーやレイヤーの位置はほぼ変わらないので、体に染みついたアイビスペイントの所作そのままで作業に没頭することができた。
当然のことながらWindows版はスマートフォン/タブレット版より広いワークスペースを確保できる。細部に手を入れるときに行っていたズームイン/ズームアウトの回数も減り、効率的に作業を進められたように感じた。長時間にわたってイラストを描く場合は、タブレットやスマホよりだいぶ疲れにくくなるはずだ。
インターフェースにはほとんど違いはないが、端末の特性から操作性が若干異なる部分はある。たとえば、ズームイン/ズームアウトはモバイル端末であれば指でピンチするところだが、PCでは液晶タブレットのダイヤルやマウスのホイールを用いることになる。ビューの移動や拡大縮小・回転などについても同様だが、PCならではの便利なショートカットキーも用意されているので、ぜひ活用したいところだ。
イラストを趣味とする若い世代はより本格的にイラストを描くために、あるタイミングでメイン端末をPCに移行することが多い。いかにアイビスペイントを気に入っていてもPC用に別のペイントソフトを探す必要があったが、Windows版のリリースにより使い慣れた環境をそのまま引き継ぐことができるようになるメリットは大きい。機能が多岐に渡るペイントソフトにおいて“慣れ”は非常に重要な要素であるため、恩恵を受けるユーザーは多そうだ。まずは無料版をインストールし、自分自身で変わらない使い心地をたしかめてみてほしい。