ONE COMPATH（ワン・コンパス）が運営する地図アプリ「地図マピオン」（iOS版）は、6月3日の「測量の日」に合わせ、標準（デフォルト）地図のデザインをリニューアルする。


　iOS版「地図マピオン」は、2020年11月のリニューアルで従来のラスタータイル（画像）形式からベクタータイル形式の地図に変更した。これにより、「境界線マップ」や「到達圏マップ」といったバラエティに富んだ地図を提供できるようになった。今回、標準地図（デフォルト）も「見ていて楽しい」ものにするためリニューアルを実施する。

　具体的には、中縮尺時の情報量を大幅に増やすため、地図上のアイコンや建物名の表示数を増やすほか、大縮尺で表示していた市区町村の色塗り分けと境界線表示を実施する。また、トンネルなどの表現も見直し、より見やすくする。
 
　なお、リニューアルのヒントとなったのは、背景地図として切り替えられるラスタータイル形式の「旧デザイン」地図。ウェブの地図でありながら、紙の地図のような質感から根強い人気の機能となっている。今回のリニューアルでは、ベクタータイル形式による高速表示はそのままに、紙の地図のようなデザインと豊富な情報量が特徴の「マピオンらしさ」をさらに追求した。

　主なリニューアル内容として、中縮尺時のスーパーやホテルなどの地図上のアイコンや、建物・施設名を大幅に増やす。アイコンは約4割を見直し、「スーパー」や「ボウリング場」など38種類を追加、変更する。建物名表記は、情報が密集した地域でも建物名の文字の折り返しなどを調整することで判読性や視認性を保っている。
 
　これまで大縮尺までズームしないと出てこなかった市区町村の色塗り分けや境界、等高線なども中縮尺時で表示する。マピオンの特徴の一つである「境界線表示」がよりわかりやすくなる。
 
　トンネルのデザインを変更する。これまでは道路の上にトンネルの表現を重ねる形で表記していたが、今回トンネル単独の表現として点線を採用。通常の道路（高速道路・一般道など）との差別化を図る。