マスクをしたままiPhoneで顔認証、設定時の注意点は?

レビュー

2022/05/12 18:30

 マスクを着用する生活になり、iPhoneの顔認証機能「Face ID」が使えず、不便を感じている人が多いだろう。2022年3月15日にリリースされたiOS 15.4では、マスクを着用したままFace IDが利用できるアップデートを実施。これにより画面ロックの解除だけでなく、お店のレジなどでマスクをしたままキャッシュレス決済することも可能になった。これまでも裏ワザとしてマスク着用時のFace IDの設定方法は紹介されてきたが、今回のアップデートでは複雑な設定は一切不要。「マスク着用時Face ID」の設定方法を紹介しよう。
 

「マスク着用時Face ID」はiPhone 12以降で利用可能。OSはiOS 15.4以降へのアップデートが必要となる

iPhoneにマスクをしていない状態の顔を登録する

 「マスク着用時Face ID」は、iOS 15.4にアップデートすると、「マスク着用時にFace IDを使用する」という設定を促される。その画面を一度スキップしても、「設定」アプリからいつでも設定することができる。「設定」アプリを開いたら、パスコードを入力。「Face IDとパスコード」画面が表示されたら、「マスク着用時Face ID」をタップしてオンにする。
 
「設定」アプリで「Face IDとパスコード」をタップし、パスコードを入力する(写真=左)。「Face IDとパスコード」画面で「マスク着用時Face ID」をタップ(写真=右)

 ここからは通常のFace IDの登録と手順は同じ。登録時はマスクを着用する必要はない。「マスク着用時Face ID」をオンにすることで、iPhoneは目の周りの特徴を認識して認証が行えるようになる。
 
「マスク着用時にFace IDを使用する」をタップして設定する(写真=左)。顔をカメラの枠内に入れて、頭をぐるりと回して顔のすべての角度が表示されるようにして登録する(写真=右)

 ここで注意したいのが、メガネをかけたままでは登録できないという点だ。通常のFace IDではメガネを着用したままの登録が可能だが、「マスク着用時 Face ID」ではメガネを外して登録しよう。

メガネ姿を登録すればマスク+メガネもOK

 メガネを使用する人は、メガネ姿の顔を登録する必要がある。「マスク着用時 Face ID」の下に「メガネを追加」という項目が表示されるので、メガネをかけた状態で登録しよう。メガネは最大4本まで登録でき、普段使うメガネが複数本ある人はそれぞれ登録することでFace IDの精度が上がる。
 
「マスク着用時 Face ID」をオンにすると、「メガネを追加」という項目が表示されるのでタップ(写真=左)。「続ける」をタップし、メガネをかけたままで設定を進める(写真=右)

 もう一つ気を付けたいのが、「マスク着用時 Face ID」はサングラスが非対応となっていることだ。サングラスは目の周りを認識しづらくなるからだ。ただ、レンズの色や濃さによっては登録可能な場合もあるようだ。ブルーライトカットのメガネもNGとなる可能性もあるので、注意しよう。

 いくつかの注意点はあるものの、この設定さえしておけば、認証のたびにマスクを外す煩わしさから解放されるだけでなく、感染予防対策の面での不安も軽減される。ウィズコロナ時代のいまこそ、「マスク着用時 Face ID」は設定しておいて損はないだろう。(フリーライター・今西絢美)