バーベキューが楽しめる気持ちのいい季節になってきた。野外で焼きたてのおいしい食材を友達や家族と囲みながら食べるのは格別。そんなバーベキューの楽しさを広げるには、道具選びもポイントになる。米国の本格バーベキューグリルメーカー「Weber(ウェーバー)」が、メディア向けセミナーを開催したのでレポートする。
もともとチャコール(炭)を使うグリルからスタートし、現在では、ガスや電気を熱源にしたグリルを扱う。米国では大型のガスタイプが主流だが、日本やアジア地域では住宅事情を踏まえた電気タイプが登場している。
今回体験したのは、その電気タイプのWeber PULSEシリーズの電気グリル「PULSE1000」。電源は100V、1300Wのため一般家庭でも使いやすい。価格は6万4990円。
スマートフォン(スマホ)とのIoT機能も搭載し、専用アプリ「Weber Connect」を使うと、部位別のステーキのレシピのほか、ラム肉や魚を含む材料別のレシピが確認できる。下ごしらえから調理のコツまで動画で確認できるので便利だ。
また、電気グリルPULSE1000には、食材に差し込んで中心温度を計測する「フードプローブ」が付属。食材の温度を計測しながら、ひっくり返すベストなタイミングや仕上がりを通知してくれるので、スマホで確認しながら調理できる。
これらのIoT機能を使えば、大きな塊肉でも生焼けなどの失敗をせずに調理できるだろう。グリルが食材の焼き加減を見張ってくれるため、調理中でも人は別の場所でくつろいだり、ほかの作業をしていても大丈夫だ。
バーベキューというと誰か1人がずっと肉を焼いているイメージだが、電気グリルPULSE1000を使えば、みんなで焼き上がりを待ちながら楽しく過ごせるというわけだ。
この日のメニューは以下の五つだった。
・グリルラタトゥーユ
・グリルベイクドポテト
・メキシカンバーガー
・BBQプライムリブ
・バナナスモアズ
グリルアカデミーシェフの柴田ジョーシュワ・スティーブン寛樹氏と一緒に調理体験をした。まずはズッキーニとトマトを使ったグリルラタトューユ。バーベキューの野菜というと薄切りのカボチャや切ったピーマン、タマネギくらいしか思いつかなかったので、ラタトゥーユがつくれるなんて新鮮な体験だった。
グリルベイクドポテトは、オリーブオイルを塗ったじゃがいもを丸ごとアルミホイルで包んでオーブンへ。20分ほどで焼き上がったら、真ん中に切り込みを入れてコショウなどで味付けしたクリームチーズを詰める。グリルオーブンのふたを閉めると熱が均一に広がるため、火が通りにくいジャガイモもほったらかしでホクホクに仕上がる。
メキシカンバーガーの作り方はユニークだった。バンズにオリーブオイルを塗ってからあらかじめ軽く焼いておき、パテを焼き上げる。パテにフードプローブを差しているため、グリルのそばから離れても大丈夫。
その間にアボカドを潰してワカモレの準備。さらに大きなしいたけに卵を割り入れて焼いていく。
パテはおよそ20分ほどで焼き上がり、ワカモレ、しいたけと卵を一緒に重ねればハンバーガーの出来上がり。厚みのあるパテだったが、中までしっかりと焼き上がっていた。
このほか、事前に準備して3時間ほどかけてじっくり焼き上げたという「BBQプライムリブ」も試食した。中までしっかりと火が通っていてジューシーで柔らかな仕上がり。それでいて、表面は炭火で焼いたような香ばしさがあり絶品だった。
また、レシピ開発にも注力しており、野菜や肉、魚、果物など、さまざまな食材を焼いて楽しめる。軽さや携帯性ではなく、調理道具として本格的なおいしさを追い求めるのは専業メーカーらしさといえる。
実際に調理を体験してみて気づいたのが、通常のバーベキューだと薄切り肉を焼いたそばから次々に食べないと焦げてしまい、なんだか急かされているように感じるが、塊肉やハンバーガーだと調理してから食べるまでにちょっと時間があくので、ゆっくりと食事が楽しめたことだ。
しかも、食材をセットすれば焼いている間は食材のそばにいなくてもいいという手離れの良さは、予想以上に快適だった。屋外の景色を楽しむ余裕や、友達や家族とおしゃべりをすることで、いつものバーベキュー以上にリフレッシュできる気がした。
気になるお手入れは、三角形の専用ブラシを使って行う。高温で空焼きして食材をしっかり炭化させてから、ブラシで網をこするだけ。コントロール部分やふたなどの汚れが気になる時には、濡れた布巾で拭けばOK。これなら初心者でも簡単に片付けができそうだ。
電源が100Vなので、電源さえ確保できればアウトドアやベランダなどで気軽に楽しめる。炭と違って後片付けの手間が楽なところも電気タイプならではのよさだ。
初心者はもちろん、ゆっくりとバーベキューを楽しみたい人にぴったりのバーベキューグリルは、これからのアウトドアシーズンに活躍しそうだ。(家電ライター・伊森ちづる)
「海洋ブイ」がヒントに誕生
Weberは1952年創業のバーベキューグリルメーカーだ。海洋ブイをヒントにりんごのような独特の形状のバーベキューグリルを開発した。グリルにフタをつけることで、熱が内部の食材に均一に伝わり、おいしく焼き上げる。もともとチャコール(炭)を使うグリルからスタートし、現在では、ガスや電気を熱源にしたグリルを扱う。米国では大型のガスタイプが主流だが、日本やアジア地域では住宅事情を踏まえた電気タイプが登場している。
今回体験したのは、その電気タイプのWeber PULSEシリーズの電気グリル「PULSE1000」。電源は100V、1300Wのため一般家庭でも使いやすい。価格は6万4990円。
IoT機能でグリルに張り付かなくてもいい
電気グリルPULSE1000は、デジタル式の温度調節機能を備え、設定した目標温度に到達すると一定の温度でキープするのが特徴。スマートフォン(スマホ)とのIoT機能も搭載し、専用アプリ「Weber Connect」を使うと、部位別のステーキのレシピのほか、ラム肉や魚を含む材料別のレシピが確認できる。下ごしらえから調理のコツまで動画で確認できるので便利だ。
また、電気グリルPULSE1000には、食材に差し込んで中心温度を計測する「フードプローブ」が付属。食材の温度を計測しながら、ひっくり返すベストなタイミングや仕上がりを通知してくれるので、スマホで確認しながら調理できる。
これらのIoT機能を使えば、大きな塊肉でも生焼けなどの失敗をせずに調理できるだろう。グリルが食材の焼き加減を見張ってくれるため、調理中でも人は別の場所でくつろいだり、ほかの作業をしていても大丈夫だ。
バーベキューというと誰か1人がずっと肉を焼いているイメージだが、電気グリルPULSE1000を使えば、みんなで焼き上がりを待ちながら楽しく過ごせるというわけだ。
ラタトゥーユやハンバーガー、スペアリブも簡単
今回の体験会は、東京にあるWeberグリルアカデミー青山で開催された。ここはWeber製品の調理体験ができる店舗で、予約をすれば同社製品を初めて使う人から既存ユーザーまで誰でも利用できる。この日のメニューは以下の五つだった。
・グリルラタトゥーユ
・グリルベイクドポテト
・メキシカンバーガー
・BBQプライムリブ
・バナナスモアズ
グリルアカデミーシェフの柴田ジョーシュワ・スティーブン寛樹氏と一緒に調理体験をした。まずはズッキーニとトマトを使ったグリルラタトューユ。バーベキューの野菜というと薄切りのカボチャや切ったピーマン、タマネギくらいしか思いつかなかったので、ラタトゥーユがつくれるなんて新鮮な体験だった。
グリルベイクドポテトは、オリーブオイルを塗ったじゃがいもを丸ごとアルミホイルで包んでオーブンへ。20分ほどで焼き上がったら、真ん中に切り込みを入れてコショウなどで味付けしたクリームチーズを詰める。グリルオーブンのふたを閉めると熱が均一に広がるため、火が通りにくいジャガイモもほったらかしでホクホクに仕上がる。
メキシカンバーガーの作り方はユニークだった。バンズにオリーブオイルを塗ってからあらかじめ軽く焼いておき、パテを焼き上げる。パテにフードプローブを差しているため、グリルのそばから離れても大丈夫。
その間にアボカドを潰してワカモレの準備。さらに大きなしいたけに卵を割り入れて焼いていく。
パテはおよそ20分ほどで焼き上がり、ワカモレ、しいたけと卵を一緒に重ねればハンバーガーの出来上がり。厚みのあるパテだったが、中までしっかりと焼き上がっていた。
このほか、事前に準備して3時間ほどかけてじっくり焼き上げたという「BBQプライムリブ」も試食した。中までしっかりと火が通っていてジューシーで柔らかな仕上がり。それでいて、表面は炭火で焼いたような香ばしさがあり絶品だった。
専業メーカーらしくレシピ開発にも注力、バーベキューのイメージが変わる
電気でつくったとは思えないほど香ばしく焼き上がった肉は、とても高い満足感が得られる。同社では、炭火で焼いたようなおいしさを実現するため、何度も試行錯誤を繰り返したという。また、レシピ開発にも注力しており、野菜や肉、魚、果物など、さまざまな食材を焼いて楽しめる。軽さや携帯性ではなく、調理道具として本格的なおいしさを追い求めるのは専業メーカーらしさといえる。
実際に調理を体験してみて気づいたのが、通常のバーベキューだと薄切り肉を焼いたそばから次々に食べないと焦げてしまい、なんだか急かされているように感じるが、塊肉やハンバーガーだと調理してから食べるまでにちょっと時間があくので、ゆっくりと食事が楽しめたことだ。
しかも、食材をセットすれば焼いている間は食材のそばにいなくてもいいという手離れの良さは、予想以上に快適だった。屋外の景色を楽しむ余裕や、友達や家族とおしゃべりをすることで、いつものバーベキュー以上にリフレッシュできる気がした。
気になるお手入れは、三角形の専用ブラシを使って行う。高温で空焼きして食材をしっかり炭化させてから、ブラシで網をこするだけ。コントロール部分やふたなどの汚れが気になる時には、濡れた布巾で拭けばOK。これなら初心者でも簡単に片付けができそうだ。
電源が100Vなので、電源さえ確保できればアウトドアやベランダなどで気軽に楽しめる。炭と違って後片付けの手間が楽なところも電気タイプならではのよさだ。
初心者はもちろん、ゆっくりとバーベキューを楽しみたい人にぴったりのバーベキューグリルは、これからのアウトドアシーズンに活躍しそうだ。(家電ライター・伊森ちづる)