東急田園都市線8500系車両の定期運行、2023年1月に終了

イベント

2022/04/06 16:00

 東急電鉄は2023年1月に、田園都市線で使用している8500系車両の定期運行を終了する。

2023年1月に定期運行が終了する8500系車両

 8500系車両は、新玉川線(渋谷~二子玉川園間、現在の田園都市線の一部)と営団地下鉄(現東京メトロ)半蔵門線の相互直通運転開始にともなう乗り入れ車両として、当時すでに使用されていた8000系車両をベースに、1975年に開発された。

 当初は4両編成だったが輸送力増強のため増備が続き、最終的には10両編成化されて東急としては最多となる400両(10両編成×40編成)が製造された。1976年には同社の車両として唯一「鉄道友の会ローレル賞」を受賞しており、田園都市線だけでなく東横線や大井町線でも使用されている。

 現在は、残る2編成が運行しているものの、後継車両である5000系車両、2020系車両の導入が進んだことを受けて、2023年1月での定期運行終了を予定する。
 
47年間にわたる、8500系車両利用への感謝を込めたプロジェクトがスタート

 8500系車両の定期運行終了にともない、東急電鉄は8500系車両の定期運行終了にあたって、日頃から8500系車両の運行に携わる運転士、車掌、駅係員、検車区員といった現業社員による「長くご愛顧いただいたお客さまへ感謝の気持ちを伝えるとともに、長年にわたり当社の主力車両として活躍した8500系車両を労いたい」との思いから、「ありがとうハチゴー」プロジェクトを企画し、4月6日に開始した。

 同プロジェクトでは、車両の先頭部へのヘッドマーク装着のほか、人数限定の有料撮影会や貸切イベント列車の運行、記念グッズや記念きっぷの発売、特別サイトの開設などを順次実施していく。