ダイソーの「まな板シート」が便利でお得すぎた

レビュー

2022/03/24 12:00

 家で料理する機会が増えた昨今、料理の時短・便利グッズがますます注目されている。中でも、今回はダイソーの使い捨てできる「まな板シート」を紹介する。330円で購入できるので、レビューを読んで一度使ってみたいと思った人も手を出しやすいだろう。便利グッズを賢く使って、ラク家事ができると料理はもっと楽しくなる。

気になっていた「まな板シート」をついに購入(筆者撮影)

まな板にわざわざシートは必要なのか

 筆者は、かねてからまな板シートの存在は知っていたが、今回、初めて「まな板シート」を購入して使ってみた。それまでは、「あると便利かもしれない」と思いつつ、なくても何とかなっていたので、一歩を踏み出せないでいたのだ。

 におい移りや衛生面を考えるのであれば、食材によってまな板を使い分ければいい。筆者は、肉や魚などの汚れやにおいが気になる時は、空の牛乳パックを開いて、その上で処理していた。

 しかし、考えてみると、空の牛乳パックがない時はどうにもならないし、まな板で肉や魚を切ったあとに野菜を切る際に、わざわざまな板をきれいに洗って消毒するという手間も生じていた。

 まな板数枚を使い分ける方法もあるが、それだと結局洗い物が増えていく一方。洗い物は極力減らしたい。そう考えて、今回、まな板シートデビューをしてみた。

まな板シートは2タイプある

 まな板シートは、ロールタイプで好きな長さにカットできるタイプと、ティッシュペーパーのように大きさが決まっているものの2タイプがある。

 キッチンペーパーにもロールタイプとボックスタイプがあるのと同じだ。今回は、ロールタイプの使い捨てできるまな板シートをチョイスした。

 ボックスタイプのまな板シートが気になる人は、3COINSからもボックスタイプが330円であるので、両方を比べながら検討してほしい。

ダイソーのまな板シートの実力を検証

 ダイソーのまな板シートは、幅24センチ、長さは3メートルある。価格は330円。抗菌剤入りは、食材が直接触れるものなので、衛生面で安心だ。

 実際に触ってみると、片面はつるっとしていて、もう片面は凹凸がありざらっとしている。使用する時は、凹凸のある面を上にして使う。

 オーブンやトースター、電子レンジには使えないので、あくまで食材を切る際に使おう。それ以外の用途では使用しないように注意しよう。

使い方はいたって簡単|引き出して切るだけ

 ダイソーのまな板シートの使い方はいたって簡単。まず、使いたいだけシートを引き出す。そして、青い部分を端においておき、スライドさせるとスーッと心地よくカットできる。
 
長さを自由に選べるのがいい(筆者撮影)

 実際にカットすればわかるが、まな板シートは結構丈夫そうなのに、こんなにラクにカットできるのが不思議なくらいだ。
 
青い部分をスーッと動かすだけできれいにカットできる(筆者撮影)

 青い部分の下には、カッターのような刃が入っていてまな板シートが切れる仕組みだが、誤って指などが入らないようになっているので安心だ。

包丁で肉を切っても肉叩きで叩いても破れない丈夫さ

 筆者が調理する際にまな板シートを使ってみると、非常に丈夫だった。鶏肉など、なかなか切りづらい食材はつい包丁に力を込めてしまいがちだ。

 実際にまな板シートを下に敷いた状態で鶏肉を切ってみると、結構、力を加えて切ったのだが、まな板シートが切れることはなかった。

 使い方によっては、傷が付いたりする場合もあるかもしれないが、通常の力で使う限り、まず破れてしまうことはないだろう。

 包丁の他に、豚ロース肉を肉叩きで叩いてみたが、まな板シートは破れずによい仕事をしてくれた。まな板の上でシートを使うことによって、下のまな板が汚れないだけでなく、傷つくのも防げるので、まな板も長く使えそうだ。

肉や魚だけじゃない|シートだから切った野菜も集めやすい

 肉や魚以外に野菜を切って移動させる際に、このまな板シートがとっても便利なことに気付いた。人参などの色物野菜は、まな板に色移りしてしまうことが多く、洗ってもなかなか落ちない。そんな時にもまな板シートが活躍する。

 また、手やまな板を使って食材を移動させるより、まな板シートごと鍋やボウルに移動して入れた方が、食材をこぼさずに簡単に運べる。

肉を切った後の汁や油をゴシゴシ洗わなくていい解放感

 なかなか丈夫なダイソーのまな板シート、野菜であればちょっと水洗いしてまた使用できそうだ。しかし、衛生面を考えるとあまり使いまわすのはよくないだろう。そのあたりは、各々で判断していただきたい。

 今まで、まな板だけで使用していた時は、汚れたまな板を洗うのがまあまあのストレスだった。特に、ぬめりのあるものや肉などの油っぽいものを使った後のまな板は、さっと洗っただけでは到底汚れを落とせない。

 ゴシゴシとスポンジや洗剤を使って洗わなくては汚れも落とせないし、本当にきれいになっているのか、衛生面でも不安が残った。

 まな板シートを使うことで、まな板の汚れはかなり軽減されるので、まな板を洗うのが楽になる。シートは畳んでコンパクトにして捨てるだけので、片づけがとっても楽になった。

 まな板シートは基本的には使い捨てなので、一見ゴミが増えてしまって節約や環境によくないように感じるかもしれない。しかし、まな板を水やお湯を使って、洗剤を使ってゴシゴシ洗う行為は、結局のところ洗剤も水も多く使用する。

 ダイソーのまな板シートは、好きな長さにカットできるので無駄がないし、手間なしで洗い物のストレスから解放されるのは大きな魅力だ。

デメリットは差し込みがきつめで取り出しがちょっと手間かも

 使い勝手が最高なダイソーのまな板シートだが、何度か使用していてちょっと気になった点を二点ほど挙げる。

 一点は、まな板シートをしまうときのケースの差し込み部分だ。ケース自体はシンプル&ナチュラルな見た目で非常にいいのだが、ケースを閉じる際の差し込み口がちょっときつく、筆者が次に使う時に差し込み口から引き出そうとすると、差し込み部分がちょっと破れてしまった。

 詰め替え用のシートを購入して長く使うことを考えると、ケースが破れてしまうのはちょっと残念な気持ちになる。
 
穴にちょっと差し込みづらいかもしれない。(筆者撮影)

 だが、筆者の力加減が下手なのかもしれない。なぜなら、他の紙パッケージの菓子の箱なども、割と差し込み口を破ってしまうタイプだからだ。慎重に扱うか、いっそのこと差し込み口を使わなければ問題はないだろう。

 二点目は、次に使う時に、まな板シートの開始点が見つけづらいこと。ラップやアルミホイルを使う時のあるあるだと思うが、まな板シートでも同じことが言える。

 ただ、まな板シートはラップやアルミホイルに比べて分厚いので、ロール状になっていても巻きにゆとりがある。ラップやアルミホイルのようなストレスはない。しかし、一瞬ではまな板シートの開始点を見つけられないかもしれない。

 そんな時は、ちょっとまな板シートの巻きを指で触って、始まりの箇所を見つける必要がある。

ダイソーのまな板シートはリピ決定|ラク家事に必須の一品

 まな板シートは、調理する際に絶対に必要な道具ではない。しかし、まな板シートを使うと手間が省けて便利なことは間違いない。

 自分にとってのラク家事アイテムを手に入れると、毎日の料理が楽しくなる。今回紹介したダイソーのまな板シートは、まな板シートを使うはじめの一歩に最適な330円という安さも魅力だ。

 まな板シートの長さ3メートルも、意外と長く使える。使いきっても、別売りの詰め替え用のまな板シートが220円で販売しているので、購入すればまたお得に使える。値段が安いだけでなく、丈夫で使い勝手がいいのもうれしい。

 肉や魚を調理するときに、力を加えても破れることなく、使い捨てなのでにおいや衛生面も保てる。肉や魚以外にも、色移りが気になるものや、みじん切りなどの野菜をまとめて運ぶのにも大活躍だ。

 なくてもなんとかなるけれど、あると便利なグッズを発見すると、それはその人にとってないと困る必須アイテムに昇格する。

 まだまな板シートを使ったことがない人や、使ったことがあるけれどコスパ面で乗り換えた人が再チャレンジする場合など、どちらにもおすすめできるラク家事アイテムだ。(GEAR)