【木村ヒデノリのTech Magic #096】 EMSによるトレーニングを一般家庭に普及させたのは間違いなくMTGの「SIXPAD」だろう。手軽に自宅でもトレーニングができるというコンセプトが一世を風靡したが、今回紹介するパワースーツはその後継にあたるものだ。当時自宅で作業をしながらお腹に貼って使っていたが、新型のパワースーツは驚くべき進化を遂げていた。腹筋だけでなく、上腕の筋肉、腹斜筋、大臀筋、大腿四頭筋など7部位14箇所に電極を搭載。20段階に設定できるレベルは初期のものと比べてかなり強い印象。実際に着てトレーニングしてみると短時間なのにとても効率よく進めることができた。時期も関係してはいるが、ジムに通うのはどうにも億劫な筆者も自宅で続けられたので、リモートワークで家にこもっている方にこそおすすめしたいと思う。
30代も後半にさしかかると信じられないほど太りやすくなるし、痩せにくくもなる。もともと太りやすい体質ではあったが、少し摂生すれば体型を元に戻せていたので完全に油断していた。気づくと40歳を目前にして体重は人生最大、以前成功した糖質制限をしても一向に痩せない。これはもう運動をしなければとなったが、毎日通えるような距離にジムもないし、ご時世もある。子供が生まれたこともあって、自分の時間すらままならない。どうしようかと悩みに悩んで辿り着いたのがSIXPAD HOME GYMだった。
SIXPAD HOME GYMはEMSスーツやバイクといった製品を使ってオンラインでトレーニングをすることができるサービス。単にオンラインでレッスンを受けるだけでなく、EMSによる負荷でトレーニング時間を圧縮。最短10分から自宅トレーニングが可能になっている。これならものぐさな筆者でも続けられそうだ。2021年の12月半ばからはじめて、1月は少しサボり気味、2月に調子を戻して合計2か月ほどのトレーニング期間。2月半ばからは食事にも少し気をつけるようにしながら試してみた。
EMS(筋電気刺激)には2種類の周波数があり、筋トレモードと有酸素運動モードで切り替えることができる。スマホと連動させるとレッスンの進行に合わせて電気刺激をあたえてくれる。力を入れるタイミングとシンクロするので、10分という短いトレーニングの翌日は衝撃の筋肉痛が待っている。初期の製品では考えられないくらい「運動した感」が得られたのにはとても満足だったし、結果もご覧の通りだ。
一方、自宅のトレーニングということでどうしても追い込みきれない部分はプロダクトが助けてくれる。自分だけではかけきれない負荷も、EMSを併用することで簡単に増やすことができる。段階も20段階と多く、上限にもかなり余裕がある印象。トレーニングを進めても負荷が足りない、ということがなかったので毎回10分でもしっかりやった感覚を得られ、継続するモチベーションにつながった。
また、通電するスーツなのに丸洗いできるのも良い。本体は取り外せるので、専用のネットに入れてそのまま洗濯機に。素材も乾燥しやすくなっているので、清潔さを保ちやすい。実際は毎回洗濯せずとも何回かに1回で大丈夫なので洗濯が面倒で使わなくなるということもなかった。
もう一つ、毎日トレーニングする流れを決めてしまうのも重要。筆者は朝子供をスクールに送って帰ってきたらトレーニングしてシャワーを浴び、10時から仕事、という感じにしていたので続けやすかった。ただ、毎日筋トレだけだと運動量的に足りないので、バイクも組み合わせる方が良さそうだ。筆者の自宅はスペース的に難しかったが、置ける方はPowersuitと併用するとさらに効果的ではないだろうか。人見知りの読者はジムに課金するよりも手軽に続けられ、結果も出ると思うのでおすすめしたい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
効率の良いトレーニングを実現するSIXPAD HOME GYM
まず結論から言おう、体重こそあまり変わらなかったものの、体型はかなり引き締まった。下記が開始前の体型と2か月弱使った後の体型。部位によっては9cmも変化があり、とても驚いた。30代も後半にさしかかると信じられないほど太りやすくなるし、痩せにくくもなる。もともと太りやすい体質ではあったが、少し摂生すれば体型を元に戻せていたので完全に油断していた。気づくと40歳を目前にして体重は人生最大、以前成功した糖質制限をしても一向に痩せない。これはもう運動をしなければとなったが、毎日通えるような距離にジムもないし、ご時世もある。子供が生まれたこともあって、自分の時間すらままならない。どうしようかと悩みに悩んで辿り着いたのがSIXPAD HOME GYMだった。
SIXPAD HOME GYMはEMSスーツやバイクといった製品を使ってオンラインでトレーニングをすることができるサービス。単にオンラインでレッスンを受けるだけでなく、EMSによる負荷でトレーニング時間を圧縮。最短10分から自宅トレーニングが可能になっている。これならものぐさな筆者でも続けられそうだ。2021年の12月半ばからはじめて、1月は少しサボり気味、2月に調子を戻して合計2か月ほどのトレーニング期間。2月半ばからは食事にも少し気をつけるようにしながら試してみた。
EMS(筋電気刺激)には2種類の周波数があり、筋トレモードと有酸素運動モードで切り替えることができる。スマホと連動させるとレッスンの進行に合わせて電気刺激をあたえてくれる。力を入れるタイミングとシンクロするので、10分という短いトレーニングの翌日は衝撃の筋肉痛が待っている。初期の製品では考えられないくらい「運動した感」が得られたのにはとても満足だったし、結果もご覧の通りだ。
自宅でやれる気楽さ、インドア派にはうれしい手法
良いと感じたのはその方式も大きい。ジムに行って人と会うのが好きという方も多いと思うが、人と会うのが嫌で億劫になってしまう層も一定の数いるだろう。筆者も後者の方で、特にインストラクターとの会話が苦手。その点SIXPAD HOME GYMならしっかりとレッスンを受けながらも話しかけられる心配(?)がない。頑張っていようがサボっていようが、張り切りすぎて途中でバテようが、他人の目を気にしなくて良いというのは継続する意味で非常に大きかった。ダメな自分も受け入れながら、毎日自分のペースで進められるという方式はオンラインレッスンならではだ。一方、自宅のトレーニングということでどうしても追い込みきれない部分はプロダクトが助けてくれる。自分だけではかけきれない負荷も、EMSを併用することで簡単に増やすことができる。段階も20段階と多く、上限にもかなり余裕がある印象。トレーニングを進めても負荷が足りない、ということがなかったので毎回10分でもしっかりやった感覚を得られ、継続するモチベーションにつながった。
準備がしやすいプロダクト、手入れが手軽なのも魅力
ジェルシートが要らなくなった点は、継続する上で大きなプラスになっている。Powersuitでは霧吹きで湿らせるだけで通電が可能。ピッタリとしたサイズを選ぶ必要はあるが、ジェル使用時のように粘着力や追加購入を考えずに使えるのがとても便利だった。また、通電するスーツなのに丸洗いできるのも良い。本体は取り外せるので、専用のネットに入れてそのまま洗濯機に。素材も乾燥しやすくなっているので、清潔さを保ちやすい。実際は毎回洗濯せずとも何回かに1回で大丈夫なので洗濯が面倒で使わなくなるということもなかった。
場所の広さは重要、時間を決めると続けやすい
注意する点はスケジューリングと広さの確保だろうか。大きな動きは少ないものの、自分の身長プラス上下50cm、横幅は80cmくらいのスペースが確保できると余裕がある。テレビに映してやると見やすくはあるが、リビングでは上記のスペースが取れないことも多いので、スペースを優先して視聴はスマホで行う方が続けやすかった。もう一つ、毎日トレーニングする流れを決めてしまうのも重要。筆者は朝子供をスクールに送って帰ってきたらトレーニングしてシャワーを浴び、10時から仕事、という感じにしていたので続けやすかった。ただ、毎日筋トレだけだと運動量的に足りないので、バイクも組み合わせる方が良さそうだ。筆者の自宅はスペース的に難しかったが、置ける方はPowersuitと併用するとさらに効果的ではないだろうか。人見知りの読者はジムに課金するよりも手軽に続けられ、結果も出ると思うのでおすすめしたい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
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