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「名もなき家事」撲滅運動|スマートホルダーでシャンプーの詰め替え作業「ほぼゼロ生活

レビュー

2022/02/12 12:00

 「名もなき家事」とは、なくなったトイレットペーパーの補充や、落ちている洗濯物を拾ってかごに入れる作業など、名前を付けるほどではなくとも、誰かが行わなければならない小さな家事のことを言う。今回は、そんな小さな家事の中でもシャンプーやコンディショナーの詰め替え作業を革命的にラクにしてくれる、花王の「スマートホルダー」を紹介する。

数ある花王の「スマートホルダー」の中でも
シンプルなものを購入(筆者撮影)

意外にたくさんある詰め替え作業

 名前もつかないほど小さな家事であっても、その一つ一つの作業が効率よくこなせたら、日々の負担は軽くなるだろう。あわよくば、家族に名もなき家事を分担できる、良いチャンスになるかもしれない。

 ぱっと思いつく「名のある家事」といえば、掃除に洗濯、それに料理といったところだろう。掃除と洗濯と料理。こう言ってしまえば家事は三つしかないように思われる。

 しかし、実際に家事という家での仕事を数えだすと、キリがないくらいにたくさんあるのが現実だ。例えば、洗剤の詰め替え作業もその一つ。家中の洗剤のある場所を数えてみれば、意外とたくさんの詰め替え作業が発生していることに気づく。

 キッチンなら食器洗い洗剤にハンドソープ、サニタリーなら洗濯用洗剤や柔軟剤、ハンドソープ、風呂掃除の洗剤など。家庭によって必要な洗剤の種類には差があるだろうが、ぱっと思いつくだけでも五つ以上は軽くあるのではないだろうか。その中の一つに、シャンプーやコンディショナーの詰め替え作業がある。

 今回、筆者は以前より気になっていた花王の「スマートホルダー」を購入して実際に数カ月使ってみた。そこで感じたメリットとデメリットを紹介する。

スマートホルダーの素晴らしい点

 スマートホルダーは花王の商品で、中身ナシのホルダーのみが2本セット、1000円前後で購入できる。ボディウォッシュ用の1本だと500円前後だ。

 初期投資としては多少費用を要するが、一度購入すればずっと長く使い続けられるし、何よりスマートホルダーならではの快適さが得られる。

 スマートホルダーに使える詰め替え商品は、「つめかえ用ラクラクecoパック」という商品だ。通常よく見かける詰め替え商品は、底にマチのある台形のものが多い。つめかえ用ラクラクecoパックは、円筒型をしていて、とってもコンパクトである。

 見た目はコンパクトだが、容量は他の一回分の詰め替え商品と同じだけある。コンパクトなので、買い置きしておいても、スペースをとらずスマートに収納できる。

デザインは自分好みを探して満足感大

 まずうれしいポイントは、「見た目」を自分で選択できる点。筆者が普段日用品を購入するホームセンターでは、3、4種類程度のデザインが販売されていた。オンラインであれば、さらにたくさんのデザインから選べる。

 浴室には、シャンプーやコンディショナーの他、ボディソープや洗顔フォームなどいくつかの洗剤ボトルが必要だ。自分でデザインを選択できるため、見た目の統一感が出せて、生活感を抑えられる。

 自分好みのデザインのモノを使うことで、お風呂の時間のテンションも上がる。

底がほとんどないから「底ぬめり」なし

 浴室をきれいに掃除しているつもりでも、いつの間にかボトルの底に赤カビやぬめりが発生していることはないだろうか。

 一日の疲れや汚れをきれいさっぱりさせるためのお風呂の時間。衛生面やメンタル面を考えてもカビやぬめりとはおさらばしたいものだ。
 
ホルダーの底がほとんどないのがミソ(筆者撮影)

 スマートホルダーには、背面と底がほとんどない。底がほとんどないから、濡れていても水切れが非常によい。ぬめりの原因は、わずかに残った石鹸カスや皮脂を好む菌だ。適度な水分と温度で増殖するが、スマートホルダーを使えば底の設置面がほとんどないので菌が増殖しづらく、ぬめりが発生しづらいのだ。
 
水切れがよく底がぬめらない構造(筆者撮影)

最後まで使いきれないもどかしさからの開放感

 シャンプーやコンディショナーを使っていて最後の方で残量が少なくなるとポンプを押しても液体が出てこなくなったり、使い切ったと思っていたら底の角の方に液が残っていたり…そんな経験はないだろうか。

 お湯を少し足して薄めてみたり、ボトルをひっくり返して出してみたり、もうあきらめて洗ってしまうか、そのまま詰め替えてしまったりすることになりがちだ。

 まだ底の方を覗けば、ありそうなのに出てこない。これがイライラを生む。スマートホルダーとつめかえ用ラクラクecoパックを使用すると、そのイライラから完全にさよならできる。
 

 使っていると、徐々に詰め替え用の容器がスマートにへこんでいくのがわかる。最後まで使い切った時は、驚くほどにぺったんこで、もうどこにも洗剤液は残っていない。本当に空っぽになるから気持ちもいい。

 すっきりと最後まで洗剤液を使いきれることが、こんなにも気持ちのいいことだとは、使ってみるまで気づかなかった。これで心置きなく、次の新しい詰め替えパックに交換できる。もう完全に使い切っているので、使っていた詰め替えパックに何の未練もない。

詰め替えは超簡単なスリーステップ

 詰め替え作業もとっても簡単だ。さすが花王、隅々まで考え抜かれている。うっかり注ぎ口から洗剤液をこぼしてしまう心配もない。

 手が濡れていて切り取り口が切れないこともない。詰め替えパックが倒れる心配もない。最後の最後まで中身を入れたいために、詰め替え用の洗剤の入れ物を絞って畳んでというムダな作業もない。

 手順は、最初に専用の詰め替えパックをボトルホルダーの下から入れる。
 
詰め替えは超簡単なスリーステップ

 次に、上部の溝にパックの口をカチっとはめる。ここでのポイントは、まだ詰め替え用パックの蓋を開けないこと。蓋を開けた状態でこの作業をすると中身が出てきてしまうので注意してほしい。
 
上部の溝にパックの口をカチっとはめ込む(筆者撮影)

 最後に、蓋を開けてポンプ部分を入れたら完成。本当にあっという間でしかも簡単な作業なので、手間も時間もかなり軽減されることが実感できる。
 
ポンプ部分を取り付けたら、
あっという間に完成(筆者撮影)

注意したいポイントは3点

 使いだしたら手放せないスマートホルダーだが、いくつか注意したいポイントもある。大きく三つに分けて解説する。これから紹介するデメリットを大きくとらえるか、あまり困らない小さいことととしてとらえるかは個人の判断によるところだろう。

初期投資と詰め替え商品の単価

 まずはボトルの値段を考えよう。この時代、シャンプーボトルも100均で購入できる。しかしスマートホルダーは1個あたり500円前後する。そして、現在使っている専用の容器や別売りのボトルは不要になる。

 次につめかえ用ラクラクecoパックと、2回分や3回分使えるような大容量の詰め替え商品の単価を考えると、同じ商品でも大容量パックの方が安くなるのは事実。

 スマートホルダーで手間がかからない快適さや汚れない気持ちよさを選ぶか、コストを重視して従来の詰め替え商品にするかもまた、個人の判断によるところだ。

スマートホルダー対応の詰め替え商品しか対応していない

 そして、スマートホルダーは「つめかえ用ラクラクecoパック」とセットで使用する商品であること。つめかえ用ラクラクecoパックは花王の商品なので、自分のお気に入りのシャンプーやコンディショナーが花王製品でない場合には、スマートホルダーの使用はできないだろう。

 ちなみに、つめかえ用ラクラクecoパックはスマートホルダーだけでなく、従来の容器に詰め替える際にも最後までしっかりと注げる。使い終わったゴミがコンパクトで詰め替えやすい商品であることは変わらない。

ボディソープの展開は少ない

 詰め替え作業が画期的にラクになるスマートホルダーだが、使えるシャンプーやコンディショナーの種類は比較的たくさんある。しかし、ボディソープに関してはその取り扱いが少ない。基本的にビオレu ボディウォッシュの液体タイプになるだろう。

 ビオレu ボディウォッシュのうるおいしっとりタイプや、さっぱりさらさら、フレッシュシトラス、エンジェルローズ、スイートピーチも使える。しかし、ボディウォッシュの泡タイプなど、つめかえ用ラクラクecoパックの展開がない商品は使用ができない。

 泡タイプと液タイプでは、ポンプ部分のサイズが違うので仕方ないのだが、今後、泡タイプに対応した商品が発売されたら、筆者はぜひ購入を検討したいと考えている。

小さなイライラがなくなれば家事は楽になる

 スマートホルダーを使うと、詰め替え作業時に感じていたプチストレスがなくなる。確かに初期費用に加え、大容量の詰め替えパックとラクラクecoパックの単価を比較すると少し値段は上がる。

 しかし、詰め替え作業のたびに感じていたわずらわしさが完全になくなり、子どもでも簡単に詰め替えができるので手伝えるはず。一度体験するともうスマートホルダーのない生活は考えられないほどだ。

 名もなき家事はシャンプーやコンディショナーの詰め替え作業以外にもたくさんある。ひとつずつの作業をもう一度改めて検証していくと、まだまだ名もなき家事の効率化は進みそうだ。

 一人暮らしの人にも、家族の家事を担う人にも、浴室をさらに快適で自分好みの空間にしたい人にもスマートホルダーの利用をおすすめしたい。見た目も作業もすっきりさっぱりだ。

 スマートホルダーをはじめとする「名もなき家事」の効率化で、家事を担う人の負担をどんどん軽くしていこう。(GEAR)