サムスン電子は2月9日(米国時間)にオンラインイベント「Galaxy Unpacked 2022」を開催。カメラ機能を強化したスマートフォン「Galaxy S22」シリーズを発表。14.6インチの大型モデルを含むAndroidタブレット「Galaxy Tab S8」シリーズの詳細も同時に公開された。
■シリーズ全機種が5G対応 高精細OLEDや高機能カメラを載せた
サムスン電子のスマートフォンには折りたたみ式の「Galaxy Z Fold」「Galaxy Z Flip」の各シリーズもあるが、Galaxy Sシリーズは折りたたみ機構を持たないストレートスタイルのフラグシップだ。
最新世代のシリーズは画面の大きさが異なる、6.1インチの「Galaxy S22」、6.6インチの「Galaxy S22+」、6.8インチの「Galaxy S22 Ultra」の3機種を展開する。いずれもOSはAndroid 12。
グローバルモデルは2月25日に発売。予約販売は米国時間2月9日から受付を開始する。価格はS22が799ドル(約9.2万円)、S22+が999ドル(約11.5万円)、S22 Ultraが1,199ドル(約13.8万円)。
現行機種のGalaxy S21シリーズは名前に「5G」を冠していた。新しいGalaxy S22シリーズも全ての機種が5G対応だが、製品名に5Gは付かない。上位のS22 UltraとS22+はWi-Fi 6Eの高速無線通信機能もサポートする。
3機種の中で最大サイズのGalaxy S22 Ultraが最上位になる。カラーバリエーションはファントムホワイト/ファントムブラック/グリーン/バーガンディの4色。本体の側面を湾曲させたシームレスなデザインが特徴。背面に4つのレンズにより構成されるクアッドレンズカメラを搭載する。
現行モデルのGalaxy S21 Ultra 5Gから背面カメラユニット部分のデザインを一新。レンズ周辺のボックスを取り払い、見た目にもすっきりとした。背面ユニットには12MPの超広角カメラ、デュアルピクセルAFに対応する108MP(約10億画素)の広角カメラと、ズーム比率を分けた2つの10MP望遠カメラから構成される。フロントカメラは画角80度をカバーする。
本体カメラで撮影できる写真、動画のデータ容量も大きくなることから、内蔵ストレージは最大1TBのモデルも用意する。メインメモリーのサイズは12GBが基本。
ディスプレイは6.8インチの有機ELを採用する。Galaxy S22シリーズの3機種すべてが最大120Hzの可変リフレッシュレート表示に対応した。モバイルゲームなど動きの多い動画を高精細に表示しつつ、静止画像を映す間はリフレッシュレートを下げて消費電力を抑える。
Galaxy S21 Ultra 5Gから、SシリーズのGalaxyに初めて採用された専用スタイラスペン「S Pen」は、Galaxy S22 Ultraでは本体内に収納できるようになった。
有機ELディスプレイの採用は上位モデルのUltraと同じ。Galaxy S22シリーズは3機種ともに、ディスプレイ埋め込み仕様の指紋認証センサーを内蔵する。
ベンダーの名前は公表していないが、Galaxy S22シリーズはいずれも4nmプロセスを採用するモバイル向けSoCを採用する。高性能な画像処理プロセッサーやDSPを駆使して、暗い場所でも明るく色鮮やかな写真・動画を記録したり、高速・高精度なオートフォーカスや手ブレ補正を可能にするAIカメラシステムを特徴とする。
最新のSoCはディスプレイの駆動や各種AI処理に要するバッテリーの消費を賢く抑える。S22は3,700mAh、S22+には4,500mAhのバッテリーを積んだ。最大サイズのS22 Ultraのバッテリー容量は5000mAh。Galaxy S22シリーズはIP68相当の防塵・防水対応。Galaxy S22 Ultraに付属するSペンも同じ仕様だ。
注目は最大サイズ14.6インチの有機ELディスプレイを採用する「Galaxy Tab S8 Ultra」。グローバルモデルは2月25日に発売。予約販売は米国時間2月9日から受付を開始する。価格は1,099ドル(約9.2万円)。
アクセサリーとして販売されるSペンによる手書き入力、本体カバーを兼ねたキーボードを組み合わせると、イラストを制作したり、ノートPCのようにさまざまなビジネス用途に活用したり、使い道を広げられる。
3機種ともに4nmプロセスルールにより製造されるクアルコムの最新SoC「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。充電/データ転送用のデジタル接続端子はUSB-Cとした。Galaxy S22シリーズを接続して、タブレットからスマホを充電することも可能だ。
イラスト制作に人気のアプリ「クリップスタジオペイント」と連携して、アプリの画面をTab S8シリーズのタブレットに表示しながら、スマホ側にパレットツールを表示するというユニークな使い方もできる。
フロントカメラは120度の画角をカバー。合計3基のマイクユニットなどビデオ会議に便利な仕様も強化した。日本でも発売されれば人気が出そうな高機能タブレットだ。(フリーライター・山本敦)
■シリーズ全機種が5G対応 高精細OLEDや高機能カメラを載せた
サムスン電子のスマートフォンには折りたたみ式の「Galaxy Z Fold」「Galaxy Z Flip」の各シリーズもあるが、Galaxy Sシリーズは折りたたみ機構を持たないストレートスタイルのフラグシップだ。
最新世代のシリーズは画面の大きさが異なる、6.1インチの「Galaxy S22」、6.6インチの「Galaxy S22+」、6.8インチの「Galaxy S22 Ultra」の3機種を展開する。いずれもOSはAndroid 12。
グローバルモデルは2月25日に発売。予約販売は米国時間2月9日から受付を開始する。価格はS22が799ドル(約9.2万円)、S22+が999ドル(約11.5万円)、S22 Ultraが1,199ドル(約13.8万円)。
現行機種のGalaxy S21シリーズは名前に「5G」を冠していた。新しいGalaxy S22シリーズも全ての機種が5G対応だが、製品名に5Gは付かない。上位のS22 UltraとS22+はWi-Fi 6Eの高速無線通信機能もサポートする。
3機種の中で最大サイズのGalaxy S22 Ultraが最上位になる。カラーバリエーションはファントムホワイト/ファントムブラック/グリーン/バーガンディの4色。本体の側面を湾曲させたシームレスなデザインが特徴。背面に4つのレンズにより構成されるクアッドレンズカメラを搭載する。
現行モデルのGalaxy S21 Ultra 5Gから背面カメラユニット部分のデザインを一新。レンズ周辺のボックスを取り払い、見た目にもすっきりとした。背面ユニットには12MPの超広角カメラ、デュアルピクセルAFに対応する108MP(約10億画素)の広角カメラと、ズーム比率を分けた2つの10MP望遠カメラから構成される。フロントカメラは画角80度をカバーする。
本体カメラで撮影できる写真、動画のデータ容量も大きくなることから、内蔵ストレージは最大1TBのモデルも用意する。メインメモリーのサイズは12GBが基本。
ディスプレイは6.8インチの有機ELを採用する。Galaxy S22シリーズの3機種すべてが最大120Hzの可変リフレッシュレート表示に対応した。モバイルゲームなど動きの多い動画を高精細に表示しつつ、静止画像を映す間はリフレッシュレートを下げて消費電力を抑える。
Galaxy S21 Ultra 5Gから、SシリーズのGalaxyに初めて採用された専用スタイラスペン「S Pen」は、Galaxy S22 Ultraでは本体内に収納できるようになった。
機能・サイズのバランスも良い6.1インチのS22
Galaxy S22/S22+は超広角/広角/望遠のトリプルレンズカメラを背面に搭載する。画面サイズが6.1インチのGalaxy S22は質量が168g、本体の厚みは約7.6mm。質量は同じ画面サイズのiPhone 13よりも5gほど軽い。片手で持ちながら快適に操作ができそうだ。カラーバリエーションはファントムホワイト/ファントムブラック/グリーン/ピンクゴールドの4色。有機ELディスプレイの採用は上位モデルのUltraと同じ。Galaxy S22シリーズは3機種ともに、ディスプレイ埋め込み仕様の指紋認証センサーを内蔵する。
ベンダーの名前は公表していないが、Galaxy S22シリーズはいずれも4nmプロセスを採用するモバイル向けSoCを採用する。高性能な画像処理プロセッサーやDSPを駆使して、暗い場所でも明るく色鮮やかな写真・動画を記録したり、高速・高精度なオートフォーカスや手ブレ補正を可能にするAIカメラシステムを特徴とする。
最新のSoCはディスプレイの駆動や各種AI処理に要するバッテリーの消費を賢く抑える。S22は3,700mAh、S22+には4,500mAhのバッテリーを積んだ。最大サイズのS22 Ultraのバッテリー容量は5000mAh。Galaxy S22シリーズはIP68相当の防塵・防水対応。Galaxy S22 Ultraに付属するSペンも同じ仕様だ。
Galaxyが大画面タブレットのブームをつくるか
このほかにも日本国内では展開されない製品だが、Android OSを採用するハイエンドタブレットの「Galaxy Tab S8」シリーズの3機種が発表された。注目は最大サイズ14.6インチの有機ELディスプレイを採用する「Galaxy Tab S8 Ultra」。グローバルモデルは2月25日に発売。予約販売は米国時間2月9日から受付を開始する。価格は1,099ドル(約9.2万円)。
アクセサリーとして販売されるSペンによる手書き入力、本体カバーを兼ねたキーボードを組み合わせると、イラストを制作したり、ノートPCのようにさまざまなビジネス用途に活用したり、使い道を広げられる。
3機種ともに4nmプロセスルールにより製造されるクアルコムの最新SoC「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。充電/データ転送用のデジタル接続端子はUSB-Cとした。Galaxy S22シリーズを接続して、タブレットからスマホを充電することも可能だ。
イラスト制作に人気のアプリ「クリップスタジオペイント」と連携して、アプリの画面をTab S8シリーズのタブレットに表示しながら、スマホ側にパレットツールを表示するというユニークな使い方もできる。
フロントカメラは120度の画角をカバー。合計3基のマイクユニットなどビデオ会議に便利な仕様も強化した。日本でも発売されれば人気が出そうな高機能タブレットだ。(フリーライター・山本敦)