ネットでみつけた超激安電熱ジャケット、どれくらい使えるのか試してみた
数年前より電熱ジャケットがさまざまなメーカーから販売されているが、一般的なダウンジャケットより値が張るものが多く、購入をためらっている人も多いのではないだろうか。しかし、調べてみると、ネットの通販でなんと1300円ほどの低価格で発見! さらに靴用の電熱シートは330円という激安価格で販売されていた。そこで今回は、この驚くほどの激安アイテムがどれくらい活躍するのかを調査してみた。
商品を取り出してみると、表面はインナーダウンのような薄さで、あまり激安感は主張していない。そして裏側はアルミを貼ったようはバリバリとした材質。これが保温の秘訣かも知れない。
内ポケットからはUSBに接続できるコードが伸びており、ふむふむ、ここから充電するようだ。早速家にあったUSB充電器に差し込んで、充電開始。10分ほどして胸にある電源ボタンを押してみると、おおー!オレンジ色にピカリ! そしてゆっくりと真っ赤とオレンジ色に光り方がゆらめく。
もしこいつが本当に使えるやつなら激安万々歳だ。ということで触ってみると、うん、確かに温かい。これは行けそうだ!と、少々興奮気味にジャケットを羽織ろうとコードを抜くと、ん、んんー!? さっきまで威勢よく光っていた真っ赤な胸の輝きが消えてしまうではないか!何度カチカチ押してももう甦らない。
これは筆者の完全な勉強不足であるが、ジャケットから伸びたコードは充電するためのものではなく、バッテリーに繋ぐためのものだったのだ。そしてそのバッテリーは別売りときている。むむむ。しかし購入したサイトにバッテリーが別売りの記載がないのは問題なのではないか!と逆ギレしてももう遅い。そりゃ他の電熱ジャケットと比べて激安なはずだ。
そこで仕事で使用している馬鹿でかいバッテリーにぶっ刺して使ってみると、まあ温かくなるが、思った程でもない。残念すぎて心と身体が冷えたのかもしれない。しかもLサイズなのに、腕周りだけが窮屈で動きづらい。よくみると色もダサいし、と典型的な逆ギレをしていても仕方がないので、真冬の夜にこれを着て、犬の散歩に出かけてみた。
すると、ポケットの巨大バッテリーを我慢すればこれが実はなかなか使えることが判明。10分ほど歩くとぽかぽかしてきた。少し温まりすぎたのでスイッチを切っても保温性が高く(腕が詰まっているせいか?)、なかなか冷えてこない。温度調節はできないが、これが1302円とはその実力を認めざるを得ない。
お次は靴のシートを試してみるが当然こいつも同じバッテリーがない状況。もっとひどいのが電気を送るためのコードが靴から出てしまうという問題。この商品を真面目に使うならバッテリーをズボンのポケットに入れ、そこから先が二股になったコードを靴近くまでぶらりと垂らし、左右の靴の中から接続部を出してドッキングさせ、かなりの小股でちょこちょこ歩く……というとんでもないことになってしまう。きっと中国にもそんなやつはいないだろう。
自分の仕事のデスクなどにスリッパを用意し、トイレに行くときなどは脱ぐことを前提にするなら使えないこともないか。うーん、でもそのためにバッテリーを用意して置く場所を考えて、ってやっぱりありえない。ジャケットは意外と使えるという結果になったが、やはり超激安の品はどこかに弱点があるものだ。(エフェクト・山葉のぶゆき)
※記事中の価格は購入時もの
本当に存在したリーズナブル過ぎる電熱ジャケット
まずは、1302円で購入したYodqegoの「ヒートジャケット」。発売元のYodqegoは中国のメーカーらしく、自宅に到着するまで注文から2週間以上かかったが無事に配送された。届いたパッケージはなんとも質素なもので、さすが激安といったところ。逆に安心感すら覚える。商品を取り出してみると、表面はインナーダウンのような薄さで、あまり激安感は主張していない。そして裏側はアルミを貼ったようはバリバリとした材質。これが保温の秘訣かも知れない。
内ポケットからはUSBに接続できるコードが伸びており、ふむふむ、ここから充電するようだ。早速家にあったUSB充電器に差し込んで、充電開始。10分ほどして胸にある電源ボタンを押してみると、おおー!オレンジ色にピカリ! そしてゆっくりと真っ赤とオレンジ色に光り方がゆらめく。
もしこいつが本当に使えるやつなら激安万々歳だ。ということで触ってみると、うん、確かに温かい。これは行けそうだ!と、少々興奮気味にジャケットを羽織ろうとコードを抜くと、ん、んんー!? さっきまで威勢よく光っていた真っ赤な胸の輝きが消えてしまうではないか!何度カチカチ押してももう甦らない。
これは筆者の完全な勉強不足であるが、ジャケットから伸びたコードは充電するためのものではなく、バッテリーに繋ぐためのものだったのだ。そしてそのバッテリーは別売りときている。むむむ。しかし購入したサイトにバッテリーが別売りの記載がないのは問題なのではないか!と逆ギレしてももう遅い。そりゃ他の電熱ジャケットと比べて激安なはずだ。
そこで仕事で使用している馬鹿でかいバッテリーにぶっ刺して使ってみると、まあ温かくなるが、思った程でもない。残念すぎて心と身体が冷えたのかもしれない。しかもLサイズなのに、腕周りだけが窮屈で動きづらい。よくみると色もダサいし、と典型的な逆ギレをしていても仕方がないので、真冬の夜にこれを着て、犬の散歩に出かけてみた。
すると、ポケットの巨大バッテリーを我慢すればこれが実はなかなか使えることが判明。10分ほど歩くとぽかぽかしてきた。少し温まりすぎたのでスイッチを切っても保温性が高く(腕が詰まっているせいか?)、なかなか冷えてこない。温度調節はできないが、これが1302円とはその実力を認めざるを得ない。
ジャケットよりも問題が多い超激安の靴用電熱シート
お次は靴のシートを試してみるが当然こいつも同じバッテリーがない状況。もっとひどいのが電気を送るためのコードが靴から出てしまうという問題。この商品を真面目に使うならバッテリーをズボンのポケットに入れ、そこから先が二股になったコードを靴近くまでぶらりと垂らし、左右の靴の中から接続部を出してドッキングさせ、かなりの小股でちょこちょこ歩く……というとんでもないことになってしまう。きっと中国にもそんなやつはいないだろう。
自分の仕事のデスクなどにスリッパを用意し、トイレに行くときなどは脱ぐことを前提にするなら使えないこともないか。うーん、でもそのためにバッテリーを用意して置く場所を考えて、ってやっぱりありえない。ジャケットは意外と使えるという結果になったが、やはり超激安の品はどこかに弱点があるものだ。(エフェクト・山葉のぶゆき)
※記事中の価格は購入時もの