意外な機材が大活躍! 印象が良くなる高品質なオンライン会議の作り方
【木村ヒデノリのTech Magic #088】 新型コロナウイルス感染拡大を避けるための手段として普及したオンライン会議だが、最近ではもはやオンラインが普通になりつつある。そうしたなかで、化粧や身だしなみと同様に画面の綺麗さや音質の良さが求められるようになってきた。さらにはこうしたテクノロジーを扱える扱えないという差がその人自身の信頼度の高さにも波及していっている。今回は新しい潮流にどのように乗っていけば良いか、具体的な機材を挙げながら紹介したい。
とはいえ特に高額なミラーレス一眼を買う必要はなく、顔を認識するオートフォーカスがあれば、中古品でも使わずにしまっておいた一眼レフでも良い。ポイントは、下記の3点だ。
(1)レンズが20~24mm(フルサイズ換算)であること
(2)顔を認識して動いてもフォーカスを合わせてくれること
(3)パソコンとダイレクトで接続できること
例えばキャノンのカメラなら、「EOS Webcam Utility」というソフトをインストールするだけでパソコンにケーブル1本で接続、Zoomなどオンラインミーティングのカメラとして使うことができる。
もちろんカメラだけでなく照明など、高画質化するためにはいくつか要素があるのも事実だが、まずはこうしたスペックの高いカメラを使い、自然光が横から入ってくる位置に陣取るだけでもかなり綺麗な画質になるだろう。
また、音質も重要な要素だ。最近はテレビ番組でもオンラインで参加しているコメンテーターをよく見かける。そういったシーンで「うーん、ちょっと音声が聞き取りづらいな…」と感じることはないだろうか。まさに同じ状況に自分もなっている可能性がある。これは主に低音が少ない、マイクから離れているなどが原因。特に部屋の反響が入ってしまっている場合は相手にとってとても聞きづいらい状況になっているので注意が必要である。
上記は筆者が使っているマイク。ただ、ここまでのマイクを使うとなると設備が複雑になってくるので、多くの場合なるべくマイクに近づくことを意識したい。また、AirPodsなどノイズをキャンセルする機能があるものを除くと、マイクに近づいたことで息遣いなど別のノイズが乗ってしまうことがある。こうした場合はポップフィルターと呼ばれる薄い膜をマイクの前に置くことで防ぐことができるので参考にしてもらいたい。
この製品はレンズ前に直付けできるため、三脚も一つで済む。カメラをPCに接続、PCでZoomを受け、その画面をスマホにAirPlayなどで配信すれば相手の目を見て会話ができるようになるという寸法だ。これでも手軽とは言い難いセッティングだが、用意する機材の総額を考えるとかなり手軽なのではないだろうか。
もちろんここまでミーティングに力を入れなければならない職種や業種は限られるだろうが、1度セットアップしてしまえば繰り返し高品質なミーティングができるので需要はありそうだ。筆者はオンラインミーティングの品質を上げたことで明らかな違いを実感できたので興味がある読者た試してみて欲しい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
画質が求められるオンラインミーティング
オンラインミーティングでは画面が綺麗だと印象が良くなるし、ライトなどが暗いとそのまま暗い印象になってしまう。アングルもそうで、例えば、パソコンに内蔵のカメラで参加するとどうしても下から上に見上げるアングルになる。普段人と会う時に下から見上げることはほぼないため、あまり印象はよくないだろう。「人は第1印象が大事」とはよく言ったもので、こうしたパッと見を良くすることは重要なのだ。解決手段としてカメラを変える方法は有効だが、Webカムなど一時期トレンドだったチャット用カメラでも現在ではスペックが足りない。筆者はミラーレス一眼を使うことで品質を確保している。とはいえ特に高額なミラーレス一眼を買う必要はなく、顔を認識するオートフォーカスがあれば、中古品でも使わずにしまっておいた一眼レフでも良い。ポイントは、下記の3点だ。
(1)レンズが20~24mm(フルサイズ換算)であること
(2)顔を認識して動いてもフォーカスを合わせてくれること
(3)パソコンとダイレクトで接続できること
例えばキャノンのカメラなら、「EOS Webcam Utility」というソフトをインストールするだけでパソコンにケーブル1本で接続、Zoomなどオンラインミーティングのカメラとして使うことができる。
もちろんカメラだけでなく照明など、高画質化するためにはいくつか要素があるのも事実だが、まずはこうしたスペックの高いカメラを使い、自然光が横から入ってくる位置に陣取るだけでもかなり綺麗な画質になるだろう。
プロンプターなら顔を見て話せる、そして音質も気にしたい
さて、本題のプロンプターだがどうして必要なのか。それは前述したようなカメラを使いつつカメラ目線にしたいからだ。ノートパソコンを使い、その向こう側にカメラを置くことでも同じようなことはできそうだが、相手の顔が画面に映っているのでどうしても目線が下がってしまう。これでも事足りることが多いと思うが、ミーティングの内容や相手の捉え方によっては目を見て話されているという感覚がある方が説得力のある場面も多いだろう。状況によっては一度も直接会うことなくプロジェクトが進むこともあるので、営業メインの仕事の方は意識すると効果があるかもしれない。また、音質も重要な要素だ。最近はテレビ番組でもオンラインで参加しているコメンテーターをよく見かける。そういったシーンで「うーん、ちょっと音声が聞き取りづらいな…」と感じることはないだろうか。まさに同じ状況に自分もなっている可能性がある。これは主に低音が少ない、マイクから離れているなどが原因。特に部屋の反響が入ってしまっている場合は相手にとってとても聞きづいらい状況になっているので注意が必要である。
上記は筆者が使っているマイク。ただ、ここまでのマイクを使うとなると設備が複雑になってくるので、多くの場合なるべくマイクに近づくことを意識したい。また、AirPodsなどノイズをキャンセルする機能があるものを除くと、マイクに近づいたことで息遣いなど別のノイズが乗ってしまうことがある。こうした場合はポップフィルターと呼ばれる薄い膜をマイクの前に置くことで防ぐことができるので参考にしてもらいたい。
一番簡単で高品質なセッティングは何か
こだわれば大掛かりになりがちな高品質化セッティング。なるべく手軽に実現するにはどうすれば良いかを筆者なりに考えてみた。おすすめしたいのはSmallRigのスマホ用プロンプター。これであれば、カメラさえ用意すれば手軽に品質を上げられる。この製品はレンズ前に直付けできるため、三脚も一つで済む。カメラをPCに接続、PCでZoomを受け、その画面をスマホにAirPlayなどで配信すれば相手の目を見て会話ができるようになるという寸法だ。これでも手軽とは言い難いセッティングだが、用意する機材の総額を考えるとかなり手軽なのではないだろうか。
もちろんここまでミーティングに力を入れなければならない職種や業種は限られるだろうが、1度セットアップしてしまえば繰り返し高品質なミーティングができるので需要はありそうだ。筆者はオンラインミーティングの品質を上げたことで明らかな違いを実感できたので興味がある読者た試してみて欲しい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)