おいしく飲めて健康維持の「ノンアルビール」4選を飲み比べ
ノンアルコール飲料は何年も前から販売されているが、ここ数年「ノンアルコール」のみならず「健康増進」に役立つ飲料として多く出ている。そして声を大にして言いたいのは、なんといっても味がおいしくなったこと。「機能性表示食品」の表示や「特定保健用食品」マークのついたノンアルビールに焦点をあてて紹介する。
しかし、ビール好きにはつらい数年の禁酒期間中に「あのビールの雰囲気を味わいたい」という衝動にかられることがしばしばあった。
そんな時に飲んでいたノンアルビールは、まずくはないが、正直「ビールには程遠いな」という印象だったので、その後もあまり期待していなかった。
しかし、最近のノンアルコール飲料は種類も増えて、味も良くなっているようだ。健康志向の高まりもあり、休肝日としてノンアルコール飲料に置き換えるなど、それこそ妊婦や授乳中の人にとっても必要な飲み物となっている。
今回検証した4商品の内訳は、
機能性表示食品
・キリン「パーフェクトフリー」
・キリン「カラダFREE」
・サントリー「からだを想うオールフリー」
特定保健用食品
・アサヒ「ヘルシースタイル」
機能性表示食品は、国の審査はないが事業者の責任で消費者庁に届出をしているもの。商品には、「機能性表示食品」と記されている。
一方の特定保健用食品は、いわゆる「トクホ」である。消費者庁許可のマークがついているのが目印だ。国の審査に通り、消費者庁が許可したものに記されている。「機能性表示食品」と「特定保健用食品」のどちらも、健康の維持増進に役立つ機能性を表示している。
キリン「パーフェクトフリー」は、難消化性デキストリンという食物繊維の働きで脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにすると報告されている商品。難消化性デキストリンは食物繊維なので、摂り過ぎると体質によってはおなかがゆるくなる場合がある。
キリン「カラダFREE」は「機能性表示食品」。「熟成ホップ由来苦味酸」というビール苦味成分を機能性関与成分としている。お腹周りの脂肪を減らす機能がある。
サントリー「からだを想うオールフリー」も「機能性表示食品」だ。ローズヒップ由来のティリロサイドが含まれており、内臓脂肪を減らす機能があることが報告されている。
今回唯一の「特定保健用食品」いわゆる「トクホ」マークがついているのは、アサヒ「ヘルシースタイル」である。トクホのあの人が背伸びしているようなマークがあると、一目で「身体に良い商品」のように感じる。
こちらも難消化デキストリンという食物繊維の働きで、脂肪の吸収を抑え食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする。
キリンの「パーフェクトフリー」は、キリンらしい味がする。キリっとしたさわやかさの中に苦みと酸味が適度にある。
キリっとした飲み心地は「一番搾り」や「本麒麟」の雰囲気を感じる。ビールとはいえばキリンという人の休肝日の一杯におすすめしたい。
キリンの「カラダFREE」の機能性関与成分は、熟成ホップ由来苦味酸というものだ。難消化性デキストリンも成分として入っている。
飲み心地は、ツンとした感じがなく非常に飲みやすい。一口飲んで「あっこれはおいしい」と感じた。これは普段キリン派ではない人にも受け入れやすい味だろう。苦すぎず酸味はあまりない。
結局、健康を維持するために長く続ける秘訣はおいしさだと思う。その点、カラダFREEは飲み続けやすいくせのない味なのだ。
筆者の感覚では、ノンアルビールと言って最初に思い浮かぶブランドは「オールフリー」だった。オールフリーをよく飲む人に、ぜひ「からだを想うオールフリー」をおすすめしたい。機能性が加わり、進化したオールフリーだ。飲み心地がさわやかに感じた。
ポイントは、難消化性デキストリンが入っていないという点。機能性関与成分として難消化性デキストリンを配合しているノンアル飲料を飲むとおなかがゆるくなりやすいと感じる人にも、からだを想うオールフリーなら安心して飲めるのではないだろうか。
普段からおなかの調子を気にしている人は、原材料名を見て自分にあった商品かどうかを判断していただきたい。
普段からアサヒのビール系飲料を飲んでいる人には、このヘルシースタイルがおすすめだ。スーパードライに似たキレがこちらでも感じられる。
ビール好きなら自分好みのメーカーがおおむね決まってるのかもしれない。筆者は普段からアサヒのビールを好んで飲んでいるため、ひいき目になってしまうがヘルシースタイルが最も違和感なく楽しめた。缶の見た目もどことなく「スーパードライ」に似ている感じがする。
ノンアルコールビール以外で言えば、最近ではノンアルコール酎ハイの種類も増えてきた。ビールもいいけど、たまには酎ハイが飲みたくなるときもある。
そんな時におすすめなのが、アサヒのスタイルバランスプラスシリーズだ。
アサヒスタイルバランスプラスシリーズは機能性表示食品で、難消化性デキストリンの効果で食事の脂肪や糖の吸収を抑える働きがあると報告されている商品である。
特にハイボールのノンアル飲料は、他社ではあまり見かけない。筆者は個人的にビールとハイボールをこよなく愛しているので、ハイボールのノンアル飲料があるのはとてもうれしい。
最初はあまり味に期待していなかったが、見事に裏切られた。ジンジャーエールのようなさわやかさのあるハイボールの味がするのだ。機能性を度外視して、純粋に味だけで考えても、変に安いハイボールよりも美味しいかもしれない。
アルコールなしのレモン酎ハイは、炭酸のレモン味だろうと予想がつく。しかし、スタイルバランスプラスシリーズの「レモンサワーテイスト」は炭酸ジュースのレモン味ではない。限りなくチューハイに近いドライな雰囲気を感じる。
アルコールがないだけ。本当にアルコール入りのレモンチューハイと変わらないぐらいの味なのだ。ちなみに、「完熟りんごスパークリング」も甘すぎずにチューハイらしいドライ感があっておいしい。
昨今おうち時間の充実がよく言われているが、それに一役買うのがこのノンアルコール飲料の分野。「ノンアルを飲むくらいなら、お茶でいい」と感じている人にも、ぜひ試していただきたい。
最近のノンアルは確実によくなっている。需要が高まればさらに進化するはずだ。自分のお気に入りを見つけて楽しい時間を過ごしてもらいたい。
ただし、基本的にどの商品にも、1日1本を目安に摂取するように記されているので、通常のアルコール同様に飲みすぎには注意。実際に飲んだ感想としても、1本ぐらいがちょうどいい感じだ。
アルコールが入ると何本でも飲めてしまうように錯覚するが、ノンアル飲料は1本飲むだけでも満足できる。
これは余談だが、昼間にノンアル飲料を飲んでみたら、少し背徳感が味わえた。別に飲んでも問題ないのにちょっとくすぐったいような気持ちになれるのも、非日常感が味わえてよかった。
生活リズムを崩すことなく無理のない範囲で、健康の維持増進に役立つのなら、普段の食生活の中で今回紹介したノンアル飲料を加えてみてほしい。(GEAR)
出始めのノンアルビールは正直いまひとつだった
今からさかのぼること10年以上も昔のこと。筆者が妊娠から授乳までの期間、かなりお世話になったノンアルコールのビールテイスト飲料、通称ノンアルビール。当時のノンアルコール飲料はまだ種類も少なく、選択肢の幅が狭かったように感じる。しかし、ビール好きにはつらい数年の禁酒期間中に「あのビールの雰囲気を味わいたい」という衝動にかられることがしばしばあった。
そんな時に飲んでいたノンアルビールは、まずくはないが、正直「ビールには程遠いな」という印象だったので、その後もあまり期待していなかった。
しかし、最近のノンアルコール飲料は種類も増えて、味も良くなっているようだ。健康志向の高まりもあり、休肝日としてノンアルコール飲料に置き換えるなど、それこそ妊婦や授乳中の人にとっても必要な飲み物となっている。
飲んで健康をアシストしてくれる夢のような飲み物
今まで「機能性表示食品」や「特定保健用食品」は、まあ身体にいい飲み物なのだろうという程度の認識だった。今回紹介するノンアルコールビールの中にも、商品により「特定保健用食品」と「機能性表示食品」と表示されているものがあった。今回検証した4商品の内訳は、
機能性表示食品
・キリン「パーフェクトフリー」
・キリン「カラダFREE」
・サントリー「からだを想うオールフリー」
特定保健用食品
・アサヒ「ヘルシースタイル」
機能性表示食品は、国の審査はないが事業者の責任で消費者庁に届出をしているもの。商品には、「機能性表示食品」と記されている。
一方の特定保健用食品は、いわゆる「トクホ」である。消費者庁許可のマークがついているのが目印だ。国の審査に通り、消費者庁が許可したものに記されている。「機能性表示食品」と「特定保健用食品」のどちらも、健康の維持増進に役立つ機能性を表示している。
キリン「パーフェクトフリー」は、難消化性デキストリンという食物繊維の働きで脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにすると報告されている商品。難消化性デキストリンは食物繊維なので、摂り過ぎると体質によってはおなかがゆるくなる場合がある。
キリン「カラダFREE」は「機能性表示食品」。「熟成ホップ由来苦味酸」というビール苦味成分を機能性関与成分としている。お腹周りの脂肪を減らす機能がある。
サントリー「からだを想うオールフリー」も「機能性表示食品」だ。ローズヒップ由来のティリロサイドが含まれており、内臓脂肪を減らす機能があることが報告されている。
今回唯一の「特定保健用食品」いわゆる「トクホ」マークがついているのは、アサヒ「ヘルシースタイル」である。トクホのあの人が背伸びしているようなマークがあると、一目で「身体に良い商品」のように感じる。
こちらも難消化デキストリンという食物繊維の働きで、脂肪の吸収を抑え食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする。
キリンからは機能性表示食品の2種類を紹介
キリンは機能性表示食品のノンアルビール2種類として「パーフェクトフリー」と「カラダFREE」を出している。さっそく紹介しよう。キリン「パーフェクトフリー」
キリンの「パーフェクトフリー」は、キリンらしい味がする。キリっとしたさわやかさの中に苦みと酸味が適度にある。
キリっとした飲み心地は「一番搾り」や「本麒麟」の雰囲気を感じる。ビールとはいえばキリンという人の休肝日の一杯におすすめしたい。
キリンの「カラダFREE」
キリンの「カラダFREE」の機能性関与成分は、熟成ホップ由来苦味酸というものだ。難消化性デキストリンも成分として入っている。
飲み心地は、ツンとした感じがなく非常に飲みやすい。一口飲んで「あっこれはおいしい」と感じた。これは普段キリン派ではない人にも受け入れやすい味だろう。苦すぎず酸味はあまりない。
結局、健康を維持するために長く続ける秘訣はおいしさだと思う。その点、カラダFREEは飲み続けやすいくせのない味なのだ。
サントリーのノンアルビールといえば「オールフリー」
サントリーは、ノンアルビールの「オールフリー」を基本に、「オールフリー コラーゲンリッチ」「オールフリー ライムショット」「からだを想うオールフリー」を発売している。その中から機能性表示食品の「からだを想うオールフリー」を紹介する。サントリー「からだを想うオールフリー」
筆者の感覚では、ノンアルビールと言って最初に思い浮かぶブランドは「オールフリー」だった。オールフリーをよく飲む人に、ぜひ「からだを想うオールフリー」をおすすめしたい。機能性が加わり、進化したオールフリーだ。飲み心地がさわやかに感じた。
ポイントは、難消化性デキストリンが入っていないという点。機能性関与成分として難消化性デキストリンを配合しているノンアル飲料を飲むとおなかがゆるくなりやすいと感じる人にも、からだを想うオールフリーなら安心して飲めるのではないだろうか。
普段からおなかの調子を気にしている人は、原材料名を見て自分にあった商品かどうかを判断していただきたい。
アサヒは特定保健用食品であるトクホマークあり
次に紹介するアサヒのノンアルビールは、今回紹介する中で、唯一トクホマークがついている商品だ。アサヒ「ヘルシースタイル」
普段からアサヒのビール系飲料を飲んでいる人には、このヘルシースタイルがおすすめだ。スーパードライに似たキレがこちらでも感じられる。
ビール好きなら自分好みのメーカーがおおむね決まってるのかもしれない。筆者は普段からアサヒのビールを好んで飲んでいるため、ひいき目になってしまうがヘルシースタイルが最も違和感なく楽しめた。缶の見た目もどことなく「スーパードライ」に似ている感じがする。
ノンアルビール以外も期待できる
ノンアルコールビール以外で言えば、最近ではノンアルコール酎ハイの種類も増えてきた。ビールもいいけど、たまには酎ハイが飲みたくなるときもある。
そんな時におすすめなのが、アサヒのスタイルバランスプラスシリーズだ。
アサヒスタイルバランスプラスシリーズは機能性表示食品で、難消化性デキストリンの効果で食事の脂肪や糖の吸収を抑える働きがあると報告されている商品である。
特にハイボールのノンアル飲料は、他社ではあまり見かけない。筆者は個人的にビールとハイボールをこよなく愛しているので、ハイボールのノンアル飲料があるのはとてもうれしい。
最初はあまり味に期待していなかったが、見事に裏切られた。ジンジャーエールのようなさわやかさのあるハイボールの味がするのだ。機能性を度外視して、純粋に味だけで考えても、変に安いハイボールよりも美味しいかもしれない。
アルコールなしのレモン酎ハイは、炭酸のレモン味だろうと予想がつく。しかし、スタイルバランスプラスシリーズの「レモンサワーテイスト」は炭酸ジュースのレモン味ではない。限りなくチューハイに近いドライな雰囲気を感じる。
アルコールがないだけ。本当にアルコール入りのレモンチューハイと変わらないぐらいの味なのだ。ちなみに、「完熟りんごスパークリング」も甘すぎずにチューハイらしいドライ感があっておいしい。
これからの進化が予想される伸び盛りの分野に期待
今回さまざまなノンアル飲料を試したが、個人的にはこれからの休肝日に出番が増えそうだ。ノンアル飲料のレベルの高さを確信したし、普段の生活に無理なく取り入れられることを実感した。昨今おうち時間の充実がよく言われているが、それに一役買うのがこのノンアルコール飲料の分野。「ノンアルを飲むくらいなら、お茶でいい」と感じている人にも、ぜひ試していただきたい。
最近のノンアルは確実によくなっている。需要が高まればさらに進化するはずだ。自分のお気に入りを見つけて楽しい時間を過ごしてもらいたい。
ただし、基本的にどの商品にも、1日1本を目安に摂取するように記されているので、通常のアルコール同様に飲みすぎには注意。実際に飲んだ感想としても、1本ぐらいがちょうどいい感じだ。
アルコールが入ると何本でも飲めてしまうように錯覚するが、ノンアル飲料は1本飲むだけでも満足できる。
これは余談だが、昼間にノンアル飲料を飲んでみたら、少し背徳感が味わえた。別に飲んでも問題ないのにちょっとくすぐったいような気持ちになれるのも、非日常感が味わえてよかった。
生活リズムを崩すことなく無理のない範囲で、健康の維持増進に役立つのなら、普段の食生活の中で今回紹介したノンアル飲料を加えてみてほしい。(GEAR)