JR東日本など、地域・観光型 MaaS「回遊軽井沢」をスタート

サービス

2021/12/20 17:00

 東日本旅客鉄道(JR東日本)と西武ホールディングス(西武HD)は、オンデマンド交通の予約・決済や交通電子チケットの購入・利用などができる地域・観光型MaaS(Mobility as a Service)「回遊軽井沢」を、2022年1月15日に開始する。期間は3月31日まで。

JR東日本と西武HDによる“まちづくりに向けた
長期的な連携”の一環として実施

 JR東日本と西武HDは、2020年12月に包括的連携を行い、新たなライフスタイルの創造と地方創生に向けて取り組みを進めている。今回は、“まちづくりに向けた長期的な連携”の一環として、長野県北佐久郡軽井沢町において自治体や交通・観光事業者などの協力を得て地域・観光型MaaS「回遊軽井沢」を展開する。
 
サービスイメージ

 回遊軽井沢は、観光地やスーパー、公共施設、学校などの場所をつなぎ、観光客や地域住民の生活における移動をスマートフォンひとつで便利にするWebサービス。JR東日本が「TOHOKU MaaS」をはじめとするさまざまな実証実験で得た地域・観光型MaaSのノウハウや機能をパッケージ化したプラットフォーム「Tabi-CONNECT」を活用する。

 提供するサービスでは、オンデマンド交通「よぶのる軽井沢」の予約・決済、フリーパス・バスなど交通電子チケットの購入・利用、加盟店で使える電子チケット「エキトマチケット」の購入・利用が可能。
 
オンデマンド交通エリア

 オンデマンド交通「よぶのる軽井沢」は、利用したい時に予約ができ、快適に移動できる乗合交通サービス。軽井沢町では初めての提供となる。運行時間は7:30~19:00で、予約できる時間は当日の7:00~18:30。車両は乗車定員8名のワンボックス型3台。運行エリアは一部エリアを除く軽井沢町内で、「乗降場所指定エリア」ではあらかじめ設定された45カ所(エリア内4カ所のプリンスホテル、駅、町役場、スーパー、観光スポットなど)で乗降が可能。「乗降場所任意エリア」では乗降場所を自由に指定できる。運賃は1人1回300円(おとな・こども同額)。

 フリーパス・バスなど交通電子チケットにおいては、しなの鉄道の軽井沢~小諸間と西武観光バス、草軽交通、町内循環バスといった軽井沢地区指定区間のバス路線が乗り降り自由になるフリーパス「軽井沢フリーパス」、ジェイアールバス関東の碓氷線横川~軽井沢間の一般路線バス片道乗車券「碓氷線(バス)電子チケット」、草軽交通の軽井沢~草津バスターミナル間の一般路線バス乗車券の購入ができる。
 
「エキトマチケット」は軽井沢町内
50カ所以上の施設で利用できる

 電子チケット「エキトマチケット」は1枚500円。西武グループの「軽井沢プリンスホテル」や「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」の一部店舗を含め軽井沢町内50カ所以上の施設で利用できる。

 各サービスは、回遊軽井沢のWebサイトにアクセスし、会員登録することで利用できる。チケットの支払いは、クレジットカードのほか「モバイル Suica」でも可能。「エキトマチケット」の購入には「JRE POINT」も利用できる。