セリアとダイソーの「フック」徹底活用法|浮かせる収納で洗面台がすっきり

レビュー

2021/12/07 19:00

 100均ショップのセリアやダイソーには、実にたくさんの収納用品や便利グッズがある。その中でも、フックは日常生活の用途にあわせてさまざまな種類がある。今回は、毎日使う洗面台の収納に焦点をあてて、セリアとダイソーのフックやホルダーの便利な使い方を紹介する。見た目がすっきりした気持ちいい洗面台で毎日を快適に過ごそう。

セリアとダイソーをパトロールして、より豊かな生活を手に入れよう(画像はイメージ)

洗面台をきれいに保つ秘訣は「物を浮かせる」こと

 洗面台は生活する上で毎日必ず使うので、いつでも使いやすく、きれいに保っていたいものだ。しかし、毎日使うからこそすぐに汚れてしまう。水濡れは、放置するとぬめりやカビの発生につながる。

 少しでも油断すると、いつの間にか汚れてしまう洗面台からさよならをして、清潔かつ使いやすい洗面台を目指したいものだ。

 そのための一つの手段として、我が家で使ってる「物を浮かせる収納」を紹介したい。朝の身支度は忙しいので、できれば掃除は手早く済ませたい。セリアとダイソーの商品を駆使して、使い勝手のいい洗面台を手に入れよう。

セリアの「何度でも貼ってはがせるフィルムフック」は種類豊富

 
セリアのフィルムフックはシンプルで貼りなおしもできて最高(筆者撮影)

 数あるフックの中でも、セリアの「何度でも貼ってはがせるフィルムフック」シリーズは、見た目が透明でクリアなのでセットしても悪目立ちせず、洗面台に必要なアイテムを収納するのにとても役立つ。

 取り付け方は、タイルや鏡面の部分にフィルムを貼るだけと簡単だ。取り付け箇所のほこりや水分、油、汚れなどを充分に取り除いてから、吸着部分の透明フィルムをはがして取り付ける。

 ただし、凹凸面やざらざらした面、曲面、模様のあるステンレス、布、ビニールなどの壁面には取り付けられないので、パッケージの裏面に記載している詳細をよく読んで使用しよう。

 その中から今回、四つのタイプを紹介する。

歯ブラシホルダーは極限まで無駄を削った必要最低限なフォルム

 歯ブラシは特に清潔を保ちたいもの。歯の健康には毎日の歯磨きが欠かせない。その歯ブラシ自体が不衛生では歯の健康も心配というものだ。

 筆者は今までさまざまな歯ブラシホルダーを使ってみたが、どれも一つは問題があった。例えば、歯ブラシのブラシ部分の水分が雫となり、歯ブラシホルダーに汚れが付着してしまったりするのだ。歯ブラシの汚れは水分だけでなく、残った歯磨き粉やわずかに残った汚れと一緒になり、落ちにくい汚れになりやすい。

 こんな時にセリアの「何度でも貼ってはがせるフィルムフック歯ブラシホルダー」が活躍する。無駄のないシンプルさを追求した歯ブラシホルダーは、セットしても透明で悪目立ちせず、歯ブラシをひっかける箇所も最低限の接触面だけなので汚れが付着しにくい。

 何よりも、歯ブラシホルダーに底がないので、水分が底にたまってぬめりになる心配がない。むしろ早く乾燥できるので清潔さが保てる。
 
機能は十分でシンプルベストなフォルム(筆者撮影)

 本来は歯ブラシのヘッド部分を上にして収納するのだが、我が家ではちょっと変わったひっかけ方をしている。柄を上にして、ブラシを下にしてひっかけるのだ。こうすると、歯ブラシホルダーや歯ブラシの柄の部分に水分がたれないので、歯ブラシホルダーや歯ブラシの柄に汚れが溜まるのを防げる。

 設置した当初はブラシを上にしていたのだが、しばらくすると歯ブラシホルダーの部分の白い汚れが目立ってきた。狭い接触面なので、きれいにするには綿棒を使わなければならないのが面倒に感じていた。

 そこで上下を逆さにしてみたら、劇的に汚れがたまらなくなった。一度歯ブラシホルダーをはがして位置を変える必要はあったが、一度上下を逆さにしてしまえば、あとは苦にならない。ぜひ参考にしてほしい。

ヘアブラシはリングに入れるだけで倒れず楽ちん収納

リングタイプは他にも使い方がありそうだ(筆者撮影)

 ヘアブラシは縦長なので、我が家では立てかけておいても倒れたり、棚から落ちたりしてしまうことがしばしばあった。そこで「何度でも貼ってはがせるフィルムリングフック」を使用してみた。

 注意点は、リングの内径が約2.5cmなので、ヘアブラシの柄が2.5cmよりも細いものを選ぶ必要があるということ。耐荷重は、縦向きの場合は2kg、横向きの場合は1.5kgとなっている。リングフックの用途はさまざまだが、重いものに使う際ははがれないように気を付けたい。

 ヘアブラシが倒れずに自立するだけでも、プチストレスが一つ解消だ。

コップホルダーなら水切れ良好|子どもでも楽々

水滴がたまらないので衛生的(筆者撮影)

 子どもが小さいうちは、歯磨きする際のプラスチックのコップはセットだろう。「何度でも貼ってはがせるフィルムフックコップホルダー」を使えば、ひっかけるだけでコップの水切りができるので衛生的に使える。

 我が家はダイソーの「水切れがいい洗面コップ」を使用している。逆さに吊るして水切れをよくするコップで、フックやホルダーなどの収納用品ではないが、洗面用具としてこちらもおすすめしたい商品だ。
 
ダイソーの「水切れがいい洗面コップ」は
フックではないがおすすめの洗面用品だ(筆者撮影)

 色もマットな薄いグレーでシンプルかつおしゃれな洗面コップだ。筆者が店頭で見かけた色は、他にオレンジとブラックがあった。

子どもの歯磨き粉はシェーバーホルダーに

「何度でも貼ってはがせるフィルムフックシェーバーホルダー」。
リングタイプでもOKだ(筆者撮影)

 子どもの歯磨き粉には、「何度でも貼ってはがせるフィルムフックシェーバーホルダー」がちょうどいい。上から穴に入れるだけなので子どもでも簡単に収納できる。

 我が家は洗面台にシェーバーを置く習慣がないが、洗面台にシェーバーを置いている家庭にも、このシェーバーホルダーはおすすめである。

大人用歯磨き粉はくるりと巻いてひっかけ収納

セリアの「チューブしぼり」。
歯磨き粉を最後まで楽に使い切れる(筆者撮影)

 歯磨き粉ひとつとっても掃除するときに邪魔に感じるし、しばらく使って残りが少なくなった歯磨き粉を絞りだすのは力がいるし、歯磨きするたびに面倒に感じる。

 セリアの「チューブしぼり」は接着面が吸盤タイプの商品ですっきり収納できる。白い軸の部分をクルクルと巻くとチューブが巻き取られる仕組みなので、いつでも軽くプッシュするだけで歯磨き粉が楽に出せる。

 フックでひっかけるだけなので取り付けも簡単。大人も子どもも収納するのに手間がかかる歯磨き粉を直置きしてしまいがちだが、これなら片づけやすい。

 ただし、使い始めの歯磨き粉は巻く部分が少しだけになってしまうので、歯磨き粉自体の重みもあって落ちやすいのでそこはちょっと注意が必要だ。しばらく使うと巻きやすく、落ちづらくなって快適に使えるはず。

アルコール消毒の底ぬめりは浮かせて解決

セリアの「吸着シートボトルホルダー」。
シール面は粘着性がある(筆者撮影)

 ハンドソープは以前から洗面台に必ずあったが、今ではそこに手指消毒用のアルコール消毒液も必需品になった。そこでセリアにあった「吸着シートボトルホルダー」を使ってみた。
 
ちょっと重たくても落ちずに使えている(筆者撮影)

 耐荷重量は1kg。あまりに大きいサイズのアルコール消毒ボトルだと吸着シートがはがれてしまうことがあるので注意が必要だ。

 参考までに、筆者が使用しているアルコール消毒液は400mlのボトルタイプである。設置してしばらくたつが、今のところ吸着シートがはがれることもなく毎日便利に使っている。
 
設置場所の可否は裏面をみて要確認(筆者撮影)

 ただ、取り付け可能な場所と不可の場所があるので、パッケージの裏面にある記載をチェックしてほしい。

 また、ボトルの口径によって調節できるリングが付属する。ネジ部が直径約2.8cmの細いタイプのボトルは調節リングをつけて使用する。

 ネジ部が直径約3.2cmの太いタイプのボトルの場合は、調節リングなしで使用する。ただし、ボトルのネジ部が3.2cmより太いタイプもあるので注意しよう。

ゴミ箱も浮かせてみんなが使いやすい空間づくり

セリアの「ファインBOX壁掛け用」。
洗面台に意外に必要なゴミ箱(筆者撮影)

 洗面台にゴミ箱を設置している家庭もあるだろう。ゴミ箱もまた浮かせて設置すると捨てやすいし、ゴミを集めるときもさっとできる。

 取り付けはダイソーの「シンク扉用フック」を使って、洗面台下の収納扉にフックを設置する。そこに、セリアでみつけたフック用の穴のついた半円形の「ファインBOX壁掛け用」を設置してみた。ダイソーとセリアのコラボ作品である。
 
ダイソーの「シンク扉用フック」。
挟むだけでフックがつけられる(筆者撮影)

 すっきりさせたくても使いづらくては整った状態をキープするのは難しい。浮かせることで汚れにくく、すっきりと整頓され、かつ使いやすい空間をつくることが可能だ。

浮かせる収納でイライラとさよならしよう

セリアとダイソーでつくった洗面台収納(筆者撮影)

 洗面台をきれいに保つためには、毎日の掃除が欠かせない。しかし、その毎日の掃除も手間がかかってしまっては面倒でおっくうになってしまう。

 置いてあるものをすべて一度他の場所に移動させる手間だけでもなくなったら、プチストレスが解消できるはず。浮かせる収納をすると、モノを動かして掃除する必要がなくなるので掃除はいたってシンプルで簡単になる。

 洗面台を使ったついでに、片手でササっと拭き掃除をするだけであれば、身支度を整える流れの中でやりやすいだろう。片手でできる簡単掃除なら毎日手軽で長続きもする。

 今一度、洗面台の収納を見直してみてはいかがだろうか。今回紹介した、セリアとダイソーのフックやボトルホルダー以外にも、使い方次第でオリジナルの浮かせる収納が可能だ。

 ぜひセリアやダイソーに足を運び、想像力を膨らませながら、納得のいく洗面台収納を完成させてほしい。(GEAR)