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キャンプの雰囲気をワンランクアップ! 3WAYで使えるLEDランタンはおしゃれ&機能性抜群の逸品だった

レビュー

2021/11/06 17:00

【木村ヒデノリのTech Magic #079】 アウトドアにはやはり炎が揺れるランタンが良い、という方は多いと思う。たしかにゆったりした時間には灯油ランタンの光が似合うかもしれないが、テント内など明るさを求める場所では断然LEDランタンがおすすめだ。ただ、明るくて便利なのは分かるが、せっかくの雰囲気を壊してしまうのではないかと不安に感じる人もいるだろう。しかし、そんな読者もこのLEDランタンを使えば印象が変わるかもしれない。「MIKAN 3WAY LEDランタン」はアウトドアスパイス「ほりにし」で有名なアウトドアショップOrange(オレンジ)がリリースした多機能LEDライトだ。特筆すべきはそのレトロなデザイン。これならLEDライトの利便性と雰囲気が両立できる。3WAYという使い方も斬新なのでさっそくレビューしていきたい。

従来のランタンよりも作り込まれたデザインが目を引く
「MIKAN 3WAY LEDランタン」(価格はMakuakeで4730円から)
 
5色展開で自分のギア色を統一している場合も合わせられるのがうれしい

まずデザインが最高! ひと目で使いたくなるアウトドアランタン

 LEDランタンと聞くとメカっぽい味気なさを思い浮かべるかもしれないが、そんなイメージを覆してくれるのが今回のMIKAN 3WAY LEDランタンだ。ありそうでなかったレトロな電球デザインはアウトドアスタイルにもよく合う。
 
デザインはポストジェネラルとコラボ。フォントも含め、
レトロ感溢れる魅力的な外観になっている
 
今までの電球タイプはあくまで照明といったデザインだった

 透明なガラスを模した部分はポリカーボネート製で、アウトドアでの持ち運びや落下などを気にせず運用できるようになっている点も好感が持てる。今までのアウトドア用LEDライトはLED部のデザイン的な配慮がされていないため、乳白色のディフューザーが採用されることが多かった。対して3WAYランタンはLEDがフィラメントのように配置されているので、透明なカバーにすることでレトロ感が引き立っている。他にも同じような吊り下げ型の製品は存在するが、充電式でなかったり光量が低かったりと使い勝手が悪かった。
 
他社製でも同じようなデザインの製品は存在するが、
使い勝手を考えると3WAYランタンに軍配が上がる

3WAYという新しい選択肢、自宅でも使えるおしゃれな存在

 通常のランタンのように置く、吊るす、だけでなく「くっつける」という選択肢があるのも良いところだ。3WAYランタンの本体にはネオジム磁石が入っており、鉄製のものにくっつけて使うことができる。これにより、ワンポールテントなど吊るす設置が面倒な場合もポールにくっつけて運用することが可能。車を横付けした際などにはボディにつけて灯りを取るなど、今までのランタンではできなかった選択肢が増えた。
 
オートキャンプでは車を横付けすることも多いのでボディにくっつくというのはポイントが高い

 本体の重量はシェード無しで150gと軽いので、磁石運用でも落下の心配が少ない。カバーを外さないと充電できないので通電状態で常用することは難しいが、クローゼット内のライトなど、電源が取れない場所且つ長く点灯させない場所ではデザインも相まって非常におしゃれに使うことができる。リモコンの受信部が本体にあるため、SwitchbotなどサードパーティのIoT機器とセンサー類を利用すればクローゼットの扉を開けた時だけ何秒間点灯、といった設定もできる。活躍の場がキャンプ以外にも広がるのはユーザーとして非常にありがたいところだ。
 
赤外線でコントロールできるとIoT機器とも連携しやすい

ハイモードではかなりの明るさ! 軽さと長持ちのバランスが良い

 明るさのバリエーションがあるのもキャンプでは使いやすいポイントだ。ハイモードでは約300lmと1台でかなりの明るさを誇る。バッテリーと本体重量の兼ね合いもあるのか、流石に3時間強しか持たないものの、明るくできる選択肢があるのは良い。ローモードでは75lmと暗くなるが、この使い勝手の良さを考えれば3~5個など複数個をローモードで使用するのも十分便利だし、演出としておしゃれだろう。ローモードなら20時間、150lmのミドルモードでも8時間持つので、複数個運用なら昼間充電しておけば複数日程でも十分活用できる。
 
MAX300lmnの明るさになるので1個でもキャンプにおいては十分な明るさを得られる
 
リモコンで明るさやオンオフをコントロールできるので、
テント内で横になったままコントロールできて便利

 防水性能もIPX4相当と多少の雨なら心配せず使えるのもアウトドア向きだ。取り外しできるシェードで光の方向をコントロールし、柔らかな広がりにできるのも良い。もちろん今までのランタンのようにテーブルに置いて使ってもその形状から雰囲気のある灯りを作り出すことができる。
 
テーブルに置いてみると透明なカバーを通った光が揺らぎなんとも雰囲気がある

今後のオプション品の登場にも期待したい逸品

 デザイン性からして単体でも十分満足のいく3WAYランタンだが、その形状から今後の発展にも期待したい。例えば、3連のソケットと充電池が一体型になったオプション品などがあれば、さらに明るさや点灯時間を伸ばせる可能性もある。シェードも形状違いがあれば、キャンパーは好みに合わせてアレンジできて重宝するだろう。シンプルな形ながらもプロダクトとして作り込んであるからこそあれこれ今後を想像してしまう。今後キャンパーがDIYでオプション品を作ることもあるだろう。さまざまな角度から今後が楽しみなランタンだった。(ROSETTA・木村ヒデノリ)


■Profile

木村ヒデノリ 
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)