「Fire TV Stick 4K Max」は買い替えの価値あり? 恩恵を受ける人・受けない人
ストリーミングデバイスの定番といえばAmazonが販売している「Fire TV」シリーズだ。性能の高さや使い勝手のよさ、エントリーモデルなら5000円以下で購入できる手軽さなどから幅広い支持を得ている。今回は10月に発売された「Fire TV Stick 4K Max」をレビューしながら、どのような人が買うべきか分析したい。
Fire TV Stick 4K MaxがFire TV Stick 4Kから新しくなったのは、処理性能とWi-Fi 6対応、そして新世代のFire TV Stickと同じAlexa対応リモコンを採用したことだ。「4Kに対応したモデル」ではなく、「4Kコンテンツがより快適に楽しめるモデル」と理解するとよいだろう。
実際にFire TV Stick 4K Maxを使ってみると、何気ないアプリの起動やコンテンツの読み込みでわずかながら動作が軽快になったように感じた。従来モデルの動作にも不満があったわけではないので、めちゃくちゃ改善を実感したわけではないが、基本性能の向上はすべてのユーザーが恩恵を受けることができるだろう。
番組表ボタンについては、対応サービスが限定されるので、便利かどうかは人を選ぶかもしれない。記者が頻繁に利用するものだとAbema TVが対応していたが、わざわざボタンを押さずともすぐにアクセスできるため、そこまで必要性は感じなかった。まだ使いこなせていないということもあるので、これからうまい使い方を模索していきたい。
特定アプリのボタンは、Amazon Prime Video、Amazon Music、Netflix、DAZNの四つが備わっている。記者はDAZNは契約していないので、他の三つのみを使用している。個人的にはYouTubeボタンがあればありがたかったが、競合となるGoogleのサービスなので、それは今後も難しいのかもしれない。ただ一つはユーザーがカスタマイズできるボタンがあればより便利になると感じた。
機能はシンプルに対象サービスに即座にアクセスできるということなのだが、動作は非常にスピーディ。実際に使ってみるととても使い勝手がよく、すでに欠かせないボタンになっている。当初はAmazon Musicはいらないのでは、と思っていたが、映像に疲れてちょっと箸休めがほしいときに音楽をすぐ流せるのは思いのほか、よかった。同じように考えている人にもぜひ試してみてもらいたい。
ただ、Fire TV Stick 4Kを購入している人でそこまで4Kコンテンツを視聴していない人なら買い替えるのは待ってよいかもしれない。Wi-Fi 6を試せる環境がないのならば、なおさらだ。比較すれば新モデルの方が快適だが、記者は従来モデルにそこまで不満は感じていなかった。リモコンは非常に使いやすいので、このために買い替えるというのはありだと思う。こちらは2980円で別売りもしているので、単品購入してもよいだろう。(BCN・大蔵大輔)
新製品は「4Kコンテンツがより快適に楽しめるモデル」
まず、おさらいになるが、Amazon.co.jpで購入できるFire TVのラインアップを確認しておきたい。2021年10月時点では価格順に「Fire TV Stick」(4980円)、「Fire TV Stick 4K」(6980円)、新登場した「Fire TV Stick 4K Max」(6980円)、ハンズフリーでコントロールできる「Fire TV Cube」(1万4980円、新旧リモコンで2モデル)の5モデル。Fire TV Stick 4K MaxはFire TV Stick 4Kの後継機という位置づけ、Fire TV Cubeは新リモコンのみに置き換わるとして、いずれは3モデルに集約されることが予想される。Fire TV Stick 4K MaxがFire TV Stick 4Kから新しくなったのは、処理性能とWi-Fi 6対応、そして新世代のFire TV Stickと同じAlexa対応リモコンを採用したことだ。「4Kに対応したモデル」ではなく、「4Kコンテンツがより快適に楽しめるモデル」と理解するとよいだろう。
みんながうれしいスペック向上 基本動作がより軽快に
まず、処理性能を左右するスペックは、メモリが2GB、1.8GHzクアッドプロセッサーとなっている。従来モデルはメモリが1.5GB、1.7GHzクアッドプロセッサーだったので、分かりやすく向上している。Amazonによると40%の性能向上だという。実際にFire TV Stick 4K Maxを使ってみると、何気ないアプリの起動やコンテンツの読み込みでわずかながら動作が軽快になったように感じた。従来モデルの動作にも不満があったわけではないので、めちゃくちゃ改善を実感したわけではないが、基本性能の向上はすべてのユーザーが恩恵を受けることができるだろう。
Wi-Fi 6は通信環境の整備が必須
次にシリーズ初めてのWi-Fi 6対応について試してみた。こちらはまさに4Kのような大容量データを通信するコンテンツでこそ生きてくる。これまで高画質コンテンツはカクカクして不安定な挙動をみせることもあったが、Wi-Fi 6であればこうした問題はずいぶん抑えられるようになったと感じた。ただ処理性能のようにすべての人が恩恵を受けられるわけではない。Wi-Fi 6対応のWi-Fiルータを用意するなど、通信環境が整っている必要がある。購入前にこの点には留意しておきたい。メリットの多い新リモコン 音声操作も使いやすく
最後に新しくなったリモコンに触れておきたい。Fire TV Stick 4Kからの変更点はAlexaボタン、番組表ボタン、特定アプリのボタンを新搭載したことだ。Alexaボタンではコンテンツの検索や動画の操作に加えて、天気を聞いたり調べごとをしたりといったことが手軽にできるようになった。あくまで個人的な感想だが、検索時の精度なども高まったように思えた。実はこれまであまり音声検索に実用性を感じていなかったのだが、この正確さなら積極的に使っていく価値がありそうだ。番組表ボタンについては、対応サービスが限定されるので、便利かどうかは人を選ぶかもしれない。記者が頻繁に利用するものだとAbema TVが対応していたが、わざわざボタンを押さずともすぐにアクセスできるため、そこまで必要性は感じなかった。まだ使いこなせていないということもあるので、これからうまい使い方を模索していきたい。
特定アプリのボタンは、Amazon Prime Video、Amazon Music、Netflix、DAZNの四つが備わっている。記者はDAZNは契約していないので、他の三つのみを使用している。個人的にはYouTubeボタンがあればありがたかったが、競合となるGoogleのサービスなので、それは今後も難しいのかもしれない。ただ一つはユーザーがカスタマイズできるボタンがあればより便利になると感じた。
機能はシンプルに対象サービスに即座にアクセスできるということなのだが、動作は非常にスピーディ。実際に使ってみるととても使い勝手がよく、すでに欠かせないボタンになっている。当初はAmazon Musicはいらないのでは、と思っていたが、映像に疲れてちょっと箸休めがほしいときに音楽をすぐ流せるのは思いのほか、よかった。同じように考えている人にもぜひ試してみてもらいたい。
初めて購入するなら断然新モデル 買い替えは人による
まとめると、Fire TV Stick 4Kはこれまでの4Kコンテンツを楽しむうえでの弱点をしっかりと克服しており、かつ機能面でも魅力的な新しさがある優秀なデバイスだ。新しくFire TV Stickを購入するなら、エントリーモデルより2000円の差額でこちらを選ぶ方が満足度は高いはずだ。ただ、Fire TV Stick 4Kを購入している人でそこまで4Kコンテンツを視聴していない人なら買い替えるのは待ってよいかもしれない。Wi-Fi 6を試せる環境がないのならば、なおさらだ。比較すれば新モデルの方が快適だが、記者は従来モデルにそこまで不満は感じていなかった。リモコンは非常に使いやすいので、このために買い替えるというのはありだと思う。こちらは2980円で別売りもしているので、単品購入してもよいだろう。(BCN・大蔵大輔)