すべてのIQOSを過去にする! 最新モデル“ILUMA”が変える加熱式たばこの常識
フィリップ モリス ジャパンは8月17日、加熱式たばこ「IQOS」の最新シリーズとして「IQOS ILUMA (イルマ)」を発表した。メインストリームの製品でここまで変更点の多いモデルはIQOS誕生以来、初めてかもしれない。今回はILUMAが変える加熱式たばこの常識について紹介したい。
ILUMA最大の特徴はブレードレスの「スマートコア・インダクション・システム」だ。従来は本体のブレードがたばこスティックの葉を加熱するシステムだったが、これを根本から刷新。ブレードレスでスティックを加熱する方式に切り替えたことで、煙はもちろん葉の残りかすも出ないようになった。
残りかすが出なくなったことで、不要になったのがメンテナンスだ。これまでのIQOSは定期的に内部をブラシや綿棒で掃除しなければ、味が落ちたり、故障したりすることがあった。この点は既存ユーザーにとって大きな不満点だったはずだ。
今回の加熱方式の変更がどれだけ思い切ったことかを象徴する出来事が、たばこスティックの刷新だ。ILUMAシリーズでは馴染み深い「マールボロヒートスティック」や「ヒーツ」は利用できない。代わって専用のたばこスティックとして登場したのが「TEREA(テリア)」シリーズだ。
TEREAはブレードレスのILUMAに合わせて、たばこ葉をスティックの内部に閉じ込め、外に露出しない構造を採用している。ILUMAの残りかすが出ないという特徴は、スティックの大幅変更があってのものだといえる。好みの銘柄があったユーザーはがっかりするかもしれないが、TEREAは発売時から従来の味を継承した11種類を揃えるので、安心してほしい。
さりげないながら重宝しそうなのが「スマートジェスチャー」。これはホルダーにちょっとした働きかけをすることでステータスを確認できる便利機能だ。例えば、使用していないときにホルダーを手前に傾けると、ライトが点灯して残りのたばこスティックが吸える回数を示してくれる。また、使用中にダブルタップするとバイブレーションで残りの使用時間を教えてくれる。
メンテナンスの必要がなくなったことで、ホルダーは分離型ではなく1本の筒のような形状になった。従来は上下で異なるカラーを組み合わせるなどカスタマイズはできたが、今回の形状ではそれは難しい。その代わりに最上部のリングを取り外すことで、新たなカスタマイズを楽しめる。
本体上部にバッテリ残量を知らせるボタンが備わっているという点はこれまでのIQOSと変わらない。ちなみにカバーは脱着可能で、異なるカラーにカスタマイズすることができる。色合いは従来のIQOSに比べると淡く、より大人らしいカラーリングに仕上がっている。
今回のILUMAシリーズをレビューしていて感じたのが、同社が昨年10月に発表した「lil HYBRID(リルハイブリッド)」との共通点だ。こちらは韓国KT&Gが製造元で、開発協力や技術提供などはないそうだが、「メンテナンスフリー」「オートスタート・オートストップ」といった重要なポイントは同じ。両シリーズを通して、加熱式たばこの新しい常識を訴求していくことになりそうだ。従来のIQOSについてはたばこスティックを含めて併売していくとのことだが、ILUMAの売れ行き次第では販売終了ということも考えられる。どれくらいの速度で買い替えが進んでいくのか、今後の販売動向に注目したい。(BCN・大蔵大輔)
常識破りの“メンテナンスフリー” 本体もスティックも大幅刷新
ILUMAは「IQOS ILUMA PRIME」と「IQOS ILUMA」の2モデルをラインアップする。ベーシックモデルのIQOS ILUMAは従来のIQOSを踏襲したデザイン、一方でフラグシップのIQOS ILUMA PRIMEはまったく新しいデザインを採用し、ファッション性が増している。メーカー希望小売価格はILUMA PRIMEが1万2980円、ILUMAが8980円。4000円の差はあるものの、性能自体は変わらない。ILUMA最大の特徴はブレードレスの「スマートコア・インダクション・システム」だ。従来は本体のブレードがたばこスティックの葉を加熱するシステムだったが、これを根本から刷新。ブレードレスでスティックを加熱する方式に切り替えたことで、煙はもちろん葉の残りかすも出ないようになった。
残りかすが出なくなったことで、不要になったのがメンテナンスだ。これまでのIQOSは定期的に内部をブラシや綿棒で掃除しなければ、味が落ちたり、故障したりすることがあった。この点は既存ユーザーにとって大きな不満点だったはずだ。
今回の加熱方式の変更がどれだけ思い切ったことかを象徴する出来事が、たばこスティックの刷新だ。ILUMAシリーズでは馴染み深い「マールボロヒートスティック」や「ヒーツ」は利用できない。代わって専用のたばこスティックとして登場したのが「TEREA(テリア)」シリーズだ。
TEREAはブレードレスのILUMAに合わせて、たばこ葉をスティックの内部に閉じ込め、外に露出しない構造を採用している。ILUMAの残りかすが出ないという特徴は、スティックの大幅変更があってのものだといえる。好みの銘柄があったユーザーはがっかりするかもしれないが、TEREAは発売時から従来の味を継承した11種類を揃えるので、安心してほしい。
喫煙までの動作をワンアクションに ジェスチャー機能も追加
ホルダーの使い勝手についても多数の変更が行われている。まず、注目したいのが「オートスタート・オートストップ」だ。これはスティックを挿入すると自動で加熱を開始、取り出すと自動で停止するというもの。従来の加熱式たばこは開始・停止はともに電源を押す必要があったが、その動作を省いて、ワンアクションで喫煙できるようにした。さりげないながら重宝しそうなのが「スマートジェスチャー」。これはホルダーにちょっとした働きかけをすることでステータスを確認できる便利機能だ。例えば、使用していないときにホルダーを手前に傾けると、ライトが点灯して残りのたばこスティックが吸える回数を示してくれる。また、使用中にダブルタップするとバイブレーションで残りの使用時間を教えてくれる。
メンテナンスの必要がなくなったことで、ホルダーは分離型ではなく1本の筒のような形状になった。従来は上下で異なるカラーを組み合わせるなどカスタマイズはできたが、今回の形状ではそれは難しい。その代わりに最上部のリングを取り外すことで、新たなカスタマイズを楽しめる。
上質なファブリックカバーが特徴の「IQOS ILUMA PRIME」
ここからはILUMA PRIMEのデザインにおけるポイントを紹介したい。特徴的なのはホルダーを収納するカバーがファブリック素材に置き換えられたことだ。サイドをぐるっと包み込むようになっており、本体にはマグネットでくっつく設計だ。これまでのIQOSのホルダーはケースから縦に取り出していたが、ILUMA PRIMEでは横に取り出すことになる。本体上部にバッテリ残量を知らせるボタンが備わっているという点はこれまでのIQOSと変わらない。ちなみにカバーは脱着可能で、異なるカラーにカスタマイズすることができる。色合いは従来のIQOSに比べると淡く、より大人らしいカラーリングに仕上がっている。
今回のILUMAシリーズをレビューしていて感じたのが、同社が昨年10月に発表した「lil HYBRID(リルハイブリッド)」との共通点だ。こちらは韓国KT&Gが製造元で、開発協力や技術提供などはないそうだが、「メンテナンスフリー」「オートスタート・オートストップ」といった重要なポイントは同じ。両シリーズを通して、加熱式たばこの新しい常識を訴求していくことになりそうだ。従来のIQOSについてはたばこスティックを含めて併売していくとのことだが、ILUMAの売れ行き次第では販売終了ということも考えられる。どれくらいの速度で買い替えが進んでいくのか、今後の販売動向に注目したい。(BCN・大蔵大輔)