チェアリングにぴったり! ENOのアウトドアチェア「Lounger SL/DL Chair」の座り心地にほれる
キャンプやチェアリング(※)などで活躍する軽量なアウトドアチェア。筆者は自転車キャンプをするので、軽さやサイズだけを重視して選んできた。が、ハンモックブランド・ENOの「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」に座ってからは考え方が変わり、「どれだけリラックスして座れるか」も気にするように。それくらいこれらの座り心地は良かったし、とくにチェアリングにオススメなモノだと感じた。今回は、ENOの代理店であるサンウエストに頼みこんで貸してもらった「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」を紹介する。
※アウトドア向けの折りたたみ椅子を持って出かけ、好きな場所でリラックスするアクティビティ
そもそもENOの主力製品であるハンモックとは、木々から吊るした長いシートに全身をすっぽりと包み、宙に浮いた感覚を味わいながら快適にだらっとくつろげるのが魅力のアウトドア用品だ。「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」も、そんなハンモックの魅力を継承しているように感じる。
軽さを求めたアウトドアチェアとの違いは、座ったときの姿勢の差となって表れる。軽量なアウトドアチェアは背もたれがオマケ程度にしか存在しないケースが多く、背もたれに体重を預けきると体勢を崩しやすい。そのため基本的に前傾気味に座るか、体重を少しだけ乗せた遠慮気味な後傾の姿勢で座ることになる。
「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」はどちらも背もたれがしっかりしており、どっしりと体重を預けてもチェアは倒れない。シート幅の広さもあいまって、首から太もも付近まで、良いあんばいにシートへ沈み込む。足を踏ん張ってもいないので完全にリラックスできる。この感覚がハンモックっぽさを想起させるのだと思う。安定感の高さから調子に乗り、左右に体を揺らすと転ぶのでその点だけは注意しよう(そんなことする人は少ないと思うが、筆者はやらかした)。
「Lounger SL Chair」は背もたれと座面がメッシュ地、ほかの部分がナイロンでできている。メッシュが軽量化に一役買っているうえに通気性が良く、夏に最適だ。アームレストは搭載していないが、シートの両サイドは腕を乗せやすい位置でカーブを描いており、腕を乗せても痛みを感じることはない。本やボトルといった小物を収納できるカーゴポケットも用意していて、機能性も十分。重さは1.6kgで、チェアリングであれば余裕で持ち運べる。
「Lounger DL Chair」はクッション性の高いアームレスト・ヘッドレストのほか、カップホルダー、2つのカーゴポケットを備えている。シートは破れにくいリップストップ素材(210デニール)を採用。脚の高さを2段階の高さに調節できる機構により、食事の際は脚を高く、空を眺めてのんびりしたいときは脚を低く、といったように用途に応じてポジションを変えられるしくみは好み。重さは「Lounger SL Chair」より500g増しの2.1kgだが、このくらいであれば荷物が少ないチェアリングなら問題ない。
価格は「Lounger SL Chair」が1万5070円、「Lounger DL Chair」が2万900円。ポンと出せる額ではないが、ほかのブランドのアウトドアチェアなどを見ていると納得できる価格感ではある。
チェアリング時に持ち運べる重さで、座り心地もこだわりたいなら「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」は推せる一品だ。自宅で使っても問題ないくらいの快適さなので、もしチェアリングをしなくなっても、今度は室内用のチェアとして導入してみても良いだろう。(浦辺制作所・藤縄 優佑)
※アウトドア向けの折りたたみ椅子を持って出かけ、好きな場所でリラックスするアクティビティ
そもそもENOの主力製品であるハンモックとは、木々から吊るした長いシートに全身をすっぽりと包み、宙に浮いた感覚を味わいながら快適にだらっとくつろげるのが魅力のアウトドア用品だ。「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」も、そんなハンモックの魅力を継承しているように感じる。
「ハンモックっぽい」座り心地が非常に快適
「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」は、アルミ合金製ポールとナイロンのシートだけで構成された吊り下げ式のアウトドアチェアだ(シートの素材は2製品で異なる。詳細は後述)。折りたたまれたポールを展開し、ポールの先端にシートを引っかけるだけで組み立ては終わる。軽さを求めたアウトドアチェアとの違いは、座ったときの姿勢の差となって表れる。軽量なアウトドアチェアは背もたれがオマケ程度にしか存在しないケースが多く、背もたれに体重を預けきると体勢を崩しやすい。そのため基本的に前傾気味に座るか、体重を少しだけ乗せた遠慮気味な後傾の姿勢で座ることになる。
「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」はどちらも背もたれがしっかりしており、どっしりと体重を預けてもチェアは倒れない。シート幅の広さもあいまって、首から太もも付近まで、良いあんばいにシートへ沈み込む。足を踏ん張ってもいないので完全にリラックスできる。この感覚がハンモックっぽさを想起させるのだと思う。安定感の高さから調子に乗り、左右に体を揺らすと転ぶのでその点だけは注意しよう(そんなことする人は少ないと思うが、筆者はやらかした)。
「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」の違い
「Lounger SL Chair」は軽さと快適性を両立した製品で、「Lounger DL Chair」はより快適に過ごせるように工夫されている。「Lounger SL Chair」は背もたれと座面がメッシュ地、ほかの部分がナイロンでできている。メッシュが軽量化に一役買っているうえに通気性が良く、夏に最適だ。アームレストは搭載していないが、シートの両サイドは腕を乗せやすい位置でカーブを描いており、腕を乗せても痛みを感じることはない。本やボトルといった小物を収納できるカーゴポケットも用意していて、機能性も十分。重さは1.6kgで、チェアリングであれば余裕で持ち運べる。
「Lounger DL Chair」はクッション性の高いアームレスト・ヘッドレストのほか、カップホルダー、2つのカーゴポケットを備えている。シートは破れにくいリップストップ素材(210デニール)を採用。脚の高さを2段階の高さに調節できる機構により、食事の際は脚を高く、空を眺めてのんびりしたいときは脚を低く、といったように用途に応じてポジションを変えられるしくみは好み。重さは「Lounger SL Chair」より500g増しの2.1kgだが、このくらいであれば荷物が少ないチェアリングなら問題ない。
価格は「Lounger SL Chair」が1万5070円、「Lounger DL Chair」が2万900円。ポンと出せる額ではないが、ほかのブランドのアウトドアチェアなどを見ていると納得できる価格感ではある。
チェアリングや室内用に導入したい一品
「座り心地が良い」と話してきたが、さらに座り心地の良いアウトドアチェアも存在する。NEMOの「スターゲイザー リクライナー ラグジュアリー」が良い代表例だろう。しかしこれは約3万円と非常に高価だし、重さは3.3kgとヘビー級。同じような形状でいえば、ロゴスの「Tradcanvas ゆらゆらハンモックチェア」なら約1.2万円とリーズナブルだが、重さは約5.7kgとさらにずっしり。どちらの製品も荷物をほどほどに軽くしたいチェアリングには不向きで、車に載せて運ぶことを想定しているであろう製品だ。チェアリング時に持ち運べる重さで、座り心地もこだわりたいなら「Lounger SL Chair」「Lounger DL Chair」は推せる一品だ。自宅で使っても問題ないくらいの快適さなので、もしチェアリングをしなくなっても、今度は室内用のチェアとして導入してみても良いだろう。(浦辺制作所・藤縄 優佑)