【木村ヒデノリのTech Magic #064】 人工天窓や採光フィルムなど、屋外を感じさせてくれるテクノロジーに目がない筆者が、新たに発見したのがこの「Atmoph Window 2(アトモフウィンドウ)」だ。筆者が住んでいる団地は特性上、リビングにもどうしても窮屈に感じる場所ができてしまう。この人工窓を設置して、リビング環境が改善されれば、というのがきっかけだった。
世界各地で実際に撮影された4K動画を表示でき、三つ並べるとまさに窓といった外観になる。サウンドもリアルで耳に心地良い時間と空間を演出できるのもいい。さらに今回選んだのは「STAR WARS」を冠するモデル。専用にレンダリングされたCGが、まるでスター・ウォーズの世界にいるような気分にさせてくれる。妻にまで「これ、なんだかんだで使っちゃうね」と言わせたポテンシャルを紹介しよう。
さらに驚いたのは音の良さだ。絶妙なスピーカーの配置で、まるで窓の外から聞こえてきているように感じることができる。音量を低めにすると家の外からの音なのか、Atmoph Windowからの音なのかわからないくらいの品質だ。「大画面テレビに映し出すのとどう違うの?」と思う方もいるだろうが、この音の良さだけでもかなりの満足感があるので気になっている方は試用してみることをおすすめする。幸いなことにRentio(レンティオ)というサービスがAtmoph Windowを取り扱ってくれており、購入しなくても試すことができるからだ。
簡易的だがiPhoneで計測してみたところ、低音成分が多そうな映像では100Hzくらいから違いが見られた。耳で聞いていてもかなり低い音が出ているように感じたので、自然界にある音を再現する用途には十分なのではないだろうか。
LEDモジュールは太陽光とまではいかないものの、ちょっとした観葉植物なら育てられるレベルの明るさだ。映像との連動も可能で、昼間に使っていると窓から光が差し込んでいるような雰囲気になる。
開発中の技術を挙げると、カメラモジュールを使った視差効果がある。これはカメラで目の前に立った人の顔を追従し、風景を立体的に動かすというもの。これによってみている方向によって風景に視差効果が追加され、より窓から風景を見ている感覚が増す。このほか、多くの開発中技術がスケジュールされており、直近のアップデートでは自分で撮影した映像を映し出すアップロード機能やGoogleカレンダーとの連動機能などの追加が予定されている。
非常に満足して毎日使っている製品だが、気になった点が二つだけある。まず、LEDの仕様。少し下から見るだけで光源が見えてしまうため、太陽光感よりも照明感が勝ってしまうのが残念だ。反射や屈折を利用して正面や下から直接光源が見えないようになればさらに良いのではないだろうか。
また、映像の並びがランダムで今の季節に合ったものが探しづらいのも少し気になった。6月なら雨の動画など、季節に合わせた風景を選択したいニーズもあると思うので、予め各月に分類されたプレイリストがあっても良いのではと感じた。今後の機能追加やアップデートに大いに期待したい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)
世界各地で実際に撮影された4K動画を表示でき、三つ並べるとまさに窓といった外観になる。サウンドもリアルで耳に心地良い時間と空間を演出できるのもいい。さらに今回選んだのは「STAR WARS」を冠するモデル。専用にレンダリングされたCGが、まるでスター・ウォーズの世界にいるような気分にさせてくれる。妻にまで「これ、なんだかんだで使っちゃうね」と言わせたポテンシャルを紹介しよう。
圧倒的な綺麗さとリアルなサウンドに驚き
スイッチを入れてまず驚いたのは映像の美しさだ。4K映像といっても最近は珍しくないので油断していたが、現れた映像を見てその綺麗さに息を飲んだ。下の写真が最初に表示してみた屋久島の映像だ。深い緑の中に小川が流れる風景が、3枚のディスプレイを横断して映し出される様は本物そのもの。フレーム同士の隙間も良い具合で窓っぽさを演出してくれている。さらに驚いたのは音の良さだ。絶妙なスピーカーの配置で、まるで窓の外から聞こえてきているように感じることができる。音量を低めにすると家の外からの音なのか、Atmoph Windowからの音なのかわからないくらいの品質だ。「大画面テレビに映し出すのとどう違うの?」と思う方もいるだろうが、この音の良さだけでもかなりの満足感があるので気になっている方は試用してみることをおすすめする。幸いなことにRentio(レンティオ)というサービスがAtmoph Windowを取り扱ってくれており、購入しなくても試すことができるからだ。
リッチなサウンドの秘密は画面内に?
前述した通り、音のクオリティが高いのはスピーカーの配置によるもの。Atmoph Windowは上部にステレオスピーカーを内蔵するほか、中央に画面全体を揺らす振動スピーカーが搭載されている。このため、ウーファーとまではいかないが、ある程度低域の再生が可能で、滝などのシーンでも臨場感たっぷりに楽しめる。簡易的だがiPhoneで計測してみたところ、低音成分が多そうな映像では100Hzくらいから違いが見られた。耳で聞いていてもかなり低い音が出ているように感じたので、自然界にある音を再現する用途には十分なのではないだろうか。
オプションやカスタマイズも可能、開発中の技術も多数
さらに面白いのはオプション品や開発中の技術でさらなる機能追加が可能な点。オプション品としては物理リモコン、LEDモジュール、カメラモジュールなどが用意されている。また周りの枠を高品質な木枠にカスタムすることも可能。ナチュラルなテイストが好きなユーザーにはうれしい選択肢だ。本体はアプリでの操作も可能だが、物理リモコンがあるとすぐに操作できてとても便利。筆者はベッドに入っている時以外ほとんど物理リモコンを使うようになってしまった。LEDモジュールは太陽光とまではいかないものの、ちょっとした観葉植物なら育てられるレベルの明るさだ。映像との連動も可能で、昼間に使っていると窓から光が差し込んでいるような雰囲気になる。
開発中の技術を挙げると、カメラモジュールを使った視差効果がある。これはカメラで目の前に立った人の顔を追従し、風景を立体的に動かすというもの。これによってみている方向によって風景に視差効果が追加され、より窓から風景を見ている感覚が増す。このほか、多くの開発中技術がスケジュールされており、直近のアップデートでは自分で撮影した映像を映し出すアップロード機能やGoogleカレンダーとの連動機能などの追加が予定されている。
スター・ウォーズエディションならではの魅力も
機能の拡張性は前述した通りだが、スター・ウォーズエディションならではの楽しみもある。現在スター・ウォーズの風景は一つだけだが、今後あと二つが追加される予定。それらは無料でダウンロードできる仕様になっている。どんな風景が追加されるのかわからないが、先行発売されたディズニーエディションのクオリティから考えても非常に楽しみだ。非常に満足して毎日使っている製品だが、気になった点が二つだけある。まず、LEDの仕様。少し下から見るだけで光源が見えてしまうため、太陽光感よりも照明感が勝ってしまうのが残念だ。反射や屈折を利用して正面や下から直接光源が見えないようになればさらに良いのではないだろうか。
また、映像の並びがランダムで今の季節に合ったものが探しづらいのも少し気になった。6月なら雨の動画など、季節に合わせた風景を選択したいニーズもあると思うので、予め各月に分類されたプレイリストがあっても良いのではと感じた。今後の機能追加やアップデートに大いに期待したい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。(動画配信時期は記事掲載と前後する可能性があります)