スマートリング「EVERING」を初体験! “キャッシュレス決済”以外の可能性にも注目
EVERINGは、キャッシュレス決済機能を搭載するスマートリング「EVERING」の体験会を東京・六本木の蔦屋書店で6月22日に開催した。当日は、実際にリングを装着して決済を疑似体験することができた。ファーストインプレッションをレポートしたい。
まったく新しいデバイスなので、EVERINGの仕組みについて少し詳細に説明しておきたい。EVERINGは単体ではなく、スマホと連携することで利用が可能となる。チャージや設定などは全て専用のスマホアプリから行う。リングにはインターフェースが一切ない。内部に搭載されているのもNFC(TYPE-A)対応のICチップ程度のもの。至ってシンプルな設計となっている。
スマホやスマートウォッチなどと同じように考えるとややスペックに物足りなさを感じるかもしれないが、シンプルな設計にはそれだけの理由がある。まず、EVERINGは“充電不要”だ。ICチップが対応リーダーの電波に反応すればそれでOKなので、電源を必要としないのだ。また、故障のリスクもほとんどない。素材に採用されているジルコニアセラミックは高耐久で5気圧の防水機能も備えている。そのまま手洗いできるし、シャワーのときに着けたままでも問題ない。
「Visaのタッチ決済」を採用しているEVERINGだが、利用にあたってVISAブランドの新しいクレジットカードを発行する必要はない。プリペイド型でアプリから持っているクレジットカードでチャージできる(1回にチャージできる限度額は3万円)。注意したいのは、クレジットカードのように4年の「有効期限」が設けられているということだ。4年経ったら、現在のリングは使えなくなり、新しいリングに交換しなければならない。
セキュリティに関しては、Visaの国際レベルの基準に達しているので安心だ。EVERINGは物理的なリスクにも備え、使用しないときや紛失したときなどはアプリからワンタップで機能停止できるようになっている。クレジットカードのようにサポートセンターに問い合わせる手間はいらないのは、大きなメリットだ。
装着した感じはとても軽い。セラミック製ということもあり、金属製の指輪のようにずっしりくる感覚はない。また、金属特有のひんやり感もなく、普段指輪をしない人でもつけやすそうだ。高級感があるとまではいわないが、チープでもない。個人的には黒光りする落ちついた雰囲気が気に入った。外側に何の意匠もなく、内側に「リングサイズ」と「VISA」のロゴが刻印されている。
ちょっと気になったのは“厚み”だ。男性はそこまで気にしないかもしれないが、女子にとってはややゴツめ。カラーについては、年内に「ホワイト」を販売する予定とのことなので、そちらを待つのもありだろう。現在、ラインアップは1種類のみだが、バリエーション拡充の計画もあるという。さらに華奢なデザインのものが登場すれば、ファッションアイテムとしても引き合いがありそうだ。
実際の決済は、指輪を対応リーダーに近づけるだけでOK。所要時間も数秒程度しかかからない。唯一気をつけなければならないのは、指輪の向きだ。仕組み上、リーダーに指輪を平行にしなければうまく反応しないからだ。正しい所作があるわけではないが、握りこぶしをリーダーに突き出すのが良さそうに感じた。
同社の川田健・共同経営者代表取締役CEOによると、EVERINGの可能性はキャッシュレス決済にとどまらないという。「今後はスマートロック機能をもたせることも視野に入れている」とのことで、年内にもリリースを予定している。アプリをアップデートすれば、すでにリングを購入済みの所有者も使用可能だ。
販売計画としてはすでに完売した先行販売分を夏ごろに出荷。9月には一般販売を開始する。6月1日からは六本木 蔦屋書店(7月11日まで)、代官山 蔦屋書店(7月31日まで)、b8ta Tokyo - Shinjuku Marui・Yurakucho(7月31日まで)に特設ポップアップストア開設しており、いち早く体験することができる。18サイズ全てを用意しているので、購入前に自分のサイズを知りたいという人にもおすすめしたい。(BCN・大蔵大輔)
“充電不要”のシンプル設計 システム的にも物理的にも安心
ここ数年で一気に盛り上がりをみせているキャッシュレス決済。クレジットカードだけでなく、スマートフォン(スマホ)を活用した決済サービスが一般化し、普及が後押しされている。そんなキャッシュレス決済の次世代スタイルとして注目を集めているのが“指輪型”のウェアラブルデバイスであるEVERINGだ。5月17日に開始した3000個限定の先行販売は、即日完売(価格は1万9800円)。発売前から大いに話題になっている。まったく新しいデバイスなので、EVERINGの仕組みについて少し詳細に説明しておきたい。EVERINGは単体ではなく、スマホと連携することで利用が可能となる。チャージや設定などは全て専用のスマホアプリから行う。リングにはインターフェースが一切ない。内部に搭載されているのもNFC(TYPE-A)対応のICチップ程度のもの。至ってシンプルな設計となっている。
スマホやスマートウォッチなどと同じように考えるとややスペックに物足りなさを感じるかもしれないが、シンプルな設計にはそれだけの理由がある。まず、EVERINGは“充電不要”だ。ICチップが対応リーダーの電波に反応すればそれでOKなので、電源を必要としないのだ。また、故障のリスクもほとんどない。素材に採用されているジルコニアセラミックは高耐久で5気圧の防水機能も備えている。そのまま手洗いできるし、シャワーのときに着けたままでも問題ない。
「Visaのタッチ決済」を採用しているEVERINGだが、利用にあたってVISAブランドの新しいクレジットカードを発行する必要はない。プリペイド型でアプリから持っているクレジットカードでチャージできる(1回にチャージできる限度額は3万円)。注意したいのは、クレジットカードのように4年の「有効期限」が設けられているということだ。4年経ったら、現在のリングは使えなくなり、新しいリングに交換しなければならない。
セキュリティに関しては、Visaの国際レベルの基準に達しているので安心だ。EVERINGは物理的なリスクにも備え、使用しないときや紛失したときなどはアプリからワンタップで機能停止できるようになっている。クレジットカードのようにサポートセンターに問い合わせる手間はいらないのは、大きなメリットだ。
軽量で装着感は良好! 女性にはちょっとゴツいかも
ここからは、実際に体験会で指輪を装着した感想をレポートしたい。指輪というと自分の指に合うサイズがあるか心配になるかもしれないが、EVERINGは18種類を用意している。記者はかなり指が細い方だが、きちんとぴったりくるサイズを見つけることができた。装着した感じはとても軽い。セラミック製ということもあり、金属製の指輪のようにずっしりくる感覚はない。また、金属特有のひんやり感もなく、普段指輪をしない人でもつけやすそうだ。高級感があるとまではいわないが、チープでもない。個人的には黒光りする落ちついた雰囲気が気に入った。外側に何の意匠もなく、内側に「リングサイズ」と「VISA」のロゴが刻印されている。
ちょっと気になったのは“厚み”だ。男性はそこまで気にしないかもしれないが、女子にとってはややゴツめ。カラーについては、年内に「ホワイト」を販売する予定とのことなので、そちらを待つのもありだろう。現在、ラインアップは1種類のみだが、バリエーション拡充の計画もあるという。さらに華奢なデザインのものが登場すれば、ファッションアイテムとしても引き合いがありそうだ。
実際の決済は、指輪を対応リーダーに近づけるだけでOK。所要時間も数秒程度しかかからない。唯一気をつけなければならないのは、指輪の向きだ。仕組み上、リーダーに指輪を平行にしなければうまく反応しないからだ。正しい所作があるわけではないが、握りこぶしをリーダーに突き出すのが良さそうに感じた。
同社の川田健・共同経営者代表取締役CEOによると、EVERINGの可能性はキャッシュレス決済にとどまらないという。「今後はスマートロック機能をもたせることも視野に入れている」とのことで、年内にもリリースを予定している。アプリをアップデートすれば、すでにリングを購入済みの所有者も使用可能だ。
販売計画としてはすでに完売した先行販売分を夏ごろに出荷。9月には一般販売を開始する。6月1日からは六本木 蔦屋書店(7月11日まで)、代官山 蔦屋書店(7月31日まで)、b8ta Tokyo - Shinjuku Marui・Yurakucho(7月31日まで)に特設ポップアップストア開設しており、いち早く体験することができる。18サイズ全てを用意しているので、購入前に自分のサイズを知りたいという人にもおすすめしたい。(BCN・大蔵大輔)