書き味向上&画面は見やすく、デジタルノート「クアデルノ」に第2世代モデル
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は6月22日に、E-Ink方式の電子ペーパーディスプレイを採用したデジタルノート“クアデルノ”シリーズの新製品を発表した。ラインアップは13.3型/A4と10.3型/A5サイズの2種類で、7月8日に発売する。
クアデルノの公式サイトでは予約受付を開始しており、オンラインストアの販売価格はA4サイズのモデルが6万9800円、A5サイズのモデルが4万9800円になる。商品には専用スタイラスペンが1本、ペンの替え芯、充電用USB-Cケーブルが付属する。
第2世代のクアデルノは初代のモデルで好評を得たシンプルでスリムな外観は変えずに、使い勝手を大きく進化させた。本体に付属する専用スタイラスペンはワコムと共同開発。ワコムが特許を取得する電磁誘導方式の技術を組み込んだことで筆記感を高めている。E-Inkパネルに描画した際、ペン先がデータを描画する速度が約30%向上した。直線だけでなく曲線もよりなめらかに書けるようになったという。
スタイラスペンは側面とペン先と反対側の先端に「テールスイッチ」を設けて、それぞれに好みの機能を5種類から選んで割り当てることができる。またスタイラスペンを充電する手間が不要になった。EMR方式独自のさまざまな機構を搭載する必要があることから、ペンの質量は前のモデルに比べて少し重さが増している。
ユーザーが作成したドキュメントはPDFファイルとしてクアデルノ本体に内蔵するメモリーに記録される。内蔵ストレージが32GBに増強されたことから、従来比で約2倍となるノート約20万冊相当のドキュメントが本体に保存できる。保存したドキュメントはPCにUSBケーブルで接続して転送したり、または専用のモバイルアプリを使えばスマホやタブレットにクアデルノをペアリングして、ドキュメントを直接メールやクラウドサービスを介してシェアすることも可能になる。
クアデルノに保存されたドキュメントはホーム画面からも探せる。以前はドキュメント一覧をファイルのアイコンとテキストでリスト表示していたが、第2世代機ではユーザーインターフェースを刷新。ドキュメントのページをサムネイル化して見られることから、ユーザーはその内容を見ながら検索しやすくなるだろう。
PCとの接続に対応するOSはWindows 10/Pro、macOS 10.14以上。モバイルアプリはAndroid 8/iOS 12以降をサポートしているが、AndroidタブレットやiPadでは使えない。
省電力特性にすぐれる電子ペーパーディスプレイの利点を活かして、クアデルノの本体は1度フル充電すれば、そこからWi-Fi/Bluetooth機能をオフにした状態で最長約2週間のバッテリー持続を可能にする。長めの出張に出かける際にも充電ケーブルの携帯が不要なるほどのスタミナを実現しており、万が一、充電が必要になった場合もUSB-Cケーブルが使えるので安心だ。
新しいクアデルノは筆記の滑らかさが向上したことで、タブレットに変わるツールを求めるビジネスパーソンだけでなく、多くのクリエイターからの注目も集めそうだ。(フリーライター・山本敦)
クアデルノの公式サイトでは予約受付を開始しており、オンラインストアの販売価格はA4サイズのモデルが6万9800円、A5サイズのモデルが4万9800円になる。商品には専用スタイラスペンが1本、ペンの替え芯、充電用USB-Cケーブルが付属する。
ワコムと共同開発した筆記感にすぐれるスタイラスペンを付属
クアデルノはFCCLが2018年末に初めての製品を発売したデジタルノートだ。同社執行役員副社長 COOの竹田弘康氏は「初代のモデルが当初ターゲットユーザーに想定していたビジネスパーソンのほか、さまざまな属性のユーザーを獲得して人気を集めたことから、第2世代機の商品化が決まった」のだとオンラインで開催した新製品発表会でコメントした。第2世代のクアデルノは初代のモデルで好評を得たシンプルでスリムな外観は変えずに、使い勝手を大きく進化させた。本体に付属する専用スタイラスペンはワコムと共同開発。ワコムが特許を取得する電磁誘導方式の技術を組み込んだことで筆記感を高めている。E-Inkパネルに描画した際、ペン先がデータを描画する速度が約30%向上した。直線だけでなく曲線もよりなめらかに書けるようになったという。
スタイラスペンは側面とペン先と反対側の先端に「テールスイッチ」を設けて、それぞれに好みの機能を5種類から選んで割り当てることができる。またスタイラスペンを充電する手間が不要になった。EMR方式独自のさまざまな機構を搭載する必要があることから、ペンの質量は前のモデルに比べて少し重さが増している。
コントラスト性能が向上 さらに見やすく
ディスプレイには最新のE-Ink Carta 1250パネルを採用。コントラスト性能が高く、見やすさが向上しているという。また、本体に内蔵するプロセッサやメモリーを増強したことにより、ページ送りなど操作への反応速度が約20%アップしている。ユーザーが作成したドキュメントはPDFファイルとしてクアデルノ本体に内蔵するメモリーに記録される。内蔵ストレージが32GBに増強されたことから、従来比で約2倍となるノート約20万冊相当のドキュメントが本体に保存できる。保存したドキュメントはPCにUSBケーブルで接続して転送したり、または専用のモバイルアプリを使えばスマホやタブレットにクアデルノをペアリングして、ドキュメントを直接メールやクラウドサービスを介してシェアすることも可能になる。
クアデルノに保存されたドキュメントはホーム画面からも探せる。以前はドキュメント一覧をファイルのアイコンとテキストでリスト表示していたが、第2世代機ではユーザーインターフェースを刷新。ドキュメントのページをサムネイル化して見られることから、ユーザーはその内容を見ながら検索しやすくなるだろう。
PCとの接続に対応するOSはWindows 10/Pro、macOS 10.14以上。モバイルアプリはAndroid 8/iOS 12以降をサポートしているが、AndroidタブレットやiPadでは使えない。
省電力特性にすぐれる電子ペーパーディスプレイの利点を活かして、クアデルノの本体は1度フル充電すれば、そこからWi-Fi/Bluetooth機能をオフにした状態で最長約2週間のバッテリー持続を可能にする。長めの出張に出かける際にも充電ケーブルの携帯が不要なるほどのスタミナを実現しており、万が一、充電が必要になった場合もUSB-Cケーブルが使えるので安心だ。
新しいクアデルノは筆記の滑らかさが向上したことで、タブレットに変わるツールを求めるビジネスパーソンだけでなく、多くのクリエイターからの注目も集めそうだ。(フリーライター・山本敦)