食文化は6月19日、市場直結EC「豊洲市場ドットコム」で「新仔（しんこ）うなぎ蒲焼」の販売を開始した。冷凍の2尾入り（約140g×2）で、価格は4980円。


　鰻屋向けの卸売りが伸び悩む中、産地の生産者や飲食店を応援し、ECで鰻業界を盛り上げていくのが狙い。一般消費者にとっては、専門店でしか味わえない貴重な新仔うなぎの蒲焼を自宅で食べられる。

　京丸うなぎと手を組んで販売されるもの。皮が柔らかく、身も脂がのり肉厚で、小骨が少ない、一般にはなかなか出回らない「トビの新仔」（半年で出荷サイズに育ってしまったうなぎ）を使用する。
 
　新仔うなぎは、例年なら6月初旬から販売されるが、2021年は各産地が豊漁だったシラス原料を過密養殖している状況だった。伸び伸びと育つ環境で発生することの多い新仔の原料数は少なくなる見込みだ。

　また、生育の遅れによって、まとまった数の出荷ができなかったなか、豊洲市場ドットコムが初回原料の全量を優先的に確保できた。