寝不足かな?と思ったらスマホで睡眠分析! 無料で計測機いらず

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2021/06/08 19:30

 睡眠は人間の健康にとって重要だが、寝苦しかったり、夜更かししたりと睡眠に関する悩みは尽きない。改善するには、まず今の睡眠の状態を知ることが重要だ。ただ、計測機を腕やベッドに設置すると、気になってそれ自体が眠りを妨げかねない。そこで活躍するのが、「Sleep Cycle」アプリ。スマートフォンにインストールして起動し、枕元やベッドの上に置くだけで睡眠の質を測定できるサービスだ。

スマホ単体で睡眠が分析できる「Sleep Cycle」

Sleep Cycleアプリを使って無料でできること

 Sleep Cycleアプリは無料でも利用できる。無課金で使える機能について解説しよう。

睡眠の分析と記録、統計の表示

 人間の眠りにはいくつかのステージがある。浅い眠りから深い眠り、そしてまた浅い眠りへという周期的だ。Sleep Cycleは独自技術により、いびきなどの音や寝がえりによる振動をもとに、ユーザーがどの眠りのステージにいるのかを分析し、パターンを記録できる。記録された睡眠パターンは日々蓄積され、後から確認することができる。これにより日中の出来事により、どのように睡眠の質が変化したのかを分析できる。日中の出来事に対策をすれば、睡眠の質の改善へとつなげられるだろう。

 使い方は、寝る前にSleep Cycleをオンにして枕元やベッドの上に置いておくだけ。マイクを使い音で睡眠を分析するモードと、加速度計を使って体の動きを検知するモードがあるため、睡眠環境に合わせて選べる。
 

眠りが浅いときに起こしてくれる

 Sleep Cycleの無料で使えるもう1つの機能が、眠りが浅いときに起こしてくれる機能だ。人は一般的に、眠りが深いときに起こされると寝起きが悪くなる。しかしSleep Cycleを使えば、分析した睡眠ステージに基づいて、設定した時刻から30分前までの範囲で眠りが浅くなっているタイミングにあわせてアラームを鳴らすことができる。自然に目覚めたような満足感とともに起床できるという。毎日寝起きが悪くて困っている人にぜひ使ってほしい機能だ。
 

Sleep Cycleアプリに課金してできること

 Sleep Cycleには年に4300円支払うと使えるプレミアム機能が存在する。便利に使えるものばかりなので、無料版を気に入った人は課金してみるのも手だ。

世界の統計データと自分の睡眠データとの比較

 睡眠パターンの分析結果を見せられても、それがいいのか悪いのか、素人目では判断が難しいだろう。プレミアム機能では、世界の統計データと自分の睡眠データの比較を行う機能が使えるようになる。世界の睡眠データと自分の睡眠を比べることで、何が課題なのか、改善すべき点をより明確に見つけることができるかもしれない。

いびきの分析

 Sleep Cycleのプレミアム機能のなかにはいびきの録音および発生タイミングの記録が含まれる。激しいいびきは睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるといわれるため、いびきをかいているかどうかや、その録音ができることは、病気の早期発見につながるかもしれない。

睡眠分析データのオンラインバックアップとエクスポート

 睡眠分析データは長期にわたって記録することでより正確なものとなる。しかしながら、スマホの故障などでデータが失われてしまうこともある。プレミアム機能では、睡眠分析データをクラウドへ保存する「オンラインバックアップ」が利用可能。また、Excelなどへのエクスポートも可能となるため、記録したデータを自分でより詳細に分析するのに役立つ。

Sleep Cycleで睡眠の改善をしよう

 Sleep Cycleはこのように、スマホ1台でさまざまな睡眠に関する分析ができるアプリだ。睡眠の分析は面倒で使う気がしないという人は、眠りが浅いときに起こしてくれる機能を使うだけでも日々の生活に役立てることができる。睡眠に悩みのある人はSleep Cycleアプリを試してみるのがおすすめだ。(ライター・ハウザー)