近所の散策→キャンプまでじわじわ移行するときに買ったアウトドアグッズ
とてつもなく当たり前のことではあるが、外に出てほどよく運動し、自然の中でくつろぐと良い気分転換になる。自然が多めな近所の公園までぶらつき、ベンチに座って一休みしながらぼんやり自然を眺める。これくらいで十分にリラックスできるだろう。
それでも、同じようなことを繰り返していると少し味気なく感じてきた……。そう思ったら、モノを少しずつ変えたり増やしたりして、できることを徐々に増やすのが面白いと思う。
たとえば行動範囲を広げつつ運動もしたいなら、手持ちの自転車を使ってみる。整備してある自転車なら意外と長い距離を快適に走れる。そして飲み物はコンビニなどで買わずにボトルに入れて持ち運ぶのも楽しい。自分で淹れたコーヒーなどをボトルに入れ、外で飲むのは妙においしく感じるものである。最近は折りたためるアウトドア用のイスを持ち運び、好きな場所でのんびり過ごす「チェアリング」の人気も高まりつつある。こちらも手軽に実践できるのでオススメだ。
本記事では上記のような活動を経たあと、もう少し「アウトドア感」がほしくなってきたとき、どんなアイテム(アウトドア界だとアイテムのことをギアと呼ぶことが多いらしいが、筆者は言い慣れていないので使わない)があるとどう楽しめるのか、一例を紹介する。筆者はアウトドア初心者なので、「こんなアイテムがあると良い」など教えてくれるとうれしい。
念のため申し上げておくと、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を守りつつ、感染予防をしっかりしたうえで出かけよう(もちろん、それらを考えた結果として外出が難しそうなら外出しないという選択肢もあり得る)。
飛び乗るなど無茶なことをしなければ、バランスを崩すことも意外とない(運動音痴な筆者でもハンモックから落ちた経験はない。今のところ)。高さを調整して中央に座ればイスとしても使える。地面の傾斜や状態を気にせず座ったり寝たりできるので、利便性もなかなか。「アウトドアの非日常体験を満喫している」ように感じるアイテムなので、ぜひ一度は体験してほしい。もしハンモックを導入するなら、木を保護するツリーウェアを買っておくのを忘れずに。
ハンモックを推しておいてなんだが、筆者が使ったことのあるハンモックはENOの「シングルネスト」と「ダブルネスト」くらい。それ以外の製品は未経験だ。いつかSEA TO SUMMITやEXPEDなどのハンモックを使ってみたい。オススメがあったら教えてほしい。
ハンモックのデメリットは、木がないと張れないこと、そしてどこでもハンモックを張っていいわけではないこと。キャンプ場でも設営を禁止している場所もあると聞くので、施設のWebサイトを見たり問い合わせたりして調べる必要がある。それに、テントに比べると荷物の置き場所を確保しづらいのも不便だ。しかし、それでもハンモックの独特な寝心地と利便性は代えがたく、筆者はハンモックを使い続けている。
焚き火台は火をおこして育て、維持するのが面白く、時が経つのを忘れて没頭してしまう魅力がある。焚き火でも調理できないことはないが、火加減の調整がシビアなので個人的には気分が乗ったときや、「なにかてきとうに焼くか!」と思ったときにしか行わない。あと、焚き火台を使うなら植物や芝生が燃えないように、難燃シートを用意することも覚えておこう。
自然の中で火を扱うということは少なからず危険を伴うので、バーナーや焚き火台を扱ったことがなければ、キャンプ好きな友人・知人にレクチャーしてもらいたいところ。キャンプ場以外で火を使える(バーナー・焚き火台が使える)場所はかなり限定される点にも注意。もう一つ言えば、バーナーを買うと調理器具が、焚き火台・難燃シートを買うと薪割り用のオノ・ナタ・クサビがほしくなる。いつの間にかいろいろと買ってしまいそうになるので、予算に気を付けよう。
そんな経験があったからか、春先には「冬は越えたしタープは持ってきた。それならアンダーキルトもスリーピングマットも要らないだろ」と油断したこともあった。だが、夜になると想像以上に冷え込み、寒さで体の震えが止まらないのと「このまま寝てしまったらマズいのでは?」という思いから、ほぼ寝られず朝を迎えたことも。今となっては笑い話だが、こうした油断や不注意が命を脅かすことになることも十分に起こり得る。周囲に迷惑をかけることにもなるので、しっかり準備しておきたい。
ここで紹介したアイテムを一度にすべて揃えるのは金額的に無理がある(筆者も今までこれらに使った金額を考えたくない)。冒頭で話したとおり、一度にすべてのアイテムを揃える必要もないし、すべて買う必要もない。すべて揃えたからキャンプは完璧、ともならない。紹介していないアイテムもまだまだある。
試してみたいと思ったものを一つ買って、近場で使うだけで楽しめるだろう。アイテムもいきなり買わずともアウトドア好きな友人に試用させてもらったり、キャンプ場などでレンタルしたりするのも一つの手だ。キャンプがアウトドアの醍醐味とも限らないと思うので、自身の安全と環境保全を考えながら、自然を楽しみ、リラックスする術を各々見つけてほしい。(浦辺制作所・藤縄 優佑)
それでも、同じようなことを繰り返していると少し味気なく感じてきた……。そう思ったら、モノを少しずつ変えたり増やしたりして、できることを徐々に増やすのが面白いと思う。
たとえば行動範囲を広げつつ運動もしたいなら、手持ちの自転車を使ってみる。整備してある自転車なら意外と長い距離を快適に走れる。そして飲み物はコンビニなどで買わずにボトルに入れて持ち運ぶのも楽しい。自分で淹れたコーヒーなどをボトルに入れ、外で飲むのは妙においしく感じるものである。最近は折りたためるアウトドア用のイスを持ち運び、好きな場所でのんびり過ごす「チェアリング」の人気も高まりつつある。こちらも手軽に実践できるのでオススメだ。
本記事では上記のような活動を経たあと、もう少し「アウトドア感」がほしくなってきたとき、どんなアイテム(アウトドア界だとアイテムのことをギアと呼ぶことが多いらしいが、筆者は言い慣れていないので使わない)があるとどう楽しめるのか、一例を紹介する。筆者はアウトドア初心者なので、「こんなアイテムがあると良い」など教えてくれるとうれしい。
念のため申し上げておくと、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を守りつつ、感染予防をしっかりしたうえで出かけよう(もちろん、それらを考えた結果として外出が難しそうなら外出しないという選択肢もあり得る)。
ハンモックの利便性の高さと寝心地の良さに惚れた
筆者の最推しアイテムはハンモックだ。コンパクトに収納できるうえ軽量で、リーズナブルなモノも多い。木にストラップを巻いて本体とつなぐだけで設営は終わるし、ゆらゆらと揺れながらくつろぐのは気持ち良い。飛び乗るなど無茶なことをしなければ、バランスを崩すことも意外とない(運動音痴な筆者でもハンモックから落ちた経験はない。今のところ)。高さを調整して中央に座ればイスとしても使える。地面の傾斜や状態を気にせず座ったり寝たりできるので、利便性もなかなか。「アウトドアの非日常体験を満喫している」ように感じるアイテムなので、ぜひ一度は体験してほしい。もしハンモックを導入するなら、木を保護するツリーウェアを買っておくのを忘れずに。
ハンモックを推しておいてなんだが、筆者が使ったことのあるハンモックはENOの「シングルネスト」と「ダブルネスト」くらい。それ以外の製品は未経験だ。いつかSEA TO SUMMITやEXPEDなどのハンモックを使ってみたい。オススメがあったら教えてほしい。
ハンモックのデメリットは、木がないと張れないこと、そしてどこでもハンモックを張っていいわけではないこと。キャンプ場でも設営を禁止している場所もあると聞くので、施設のWebサイトを見たり問い合わせたりして調べる必要がある。それに、テントに比べると荷物の置き場所を確保しづらいのも不便だ。しかし、それでもハンモックの独特な寝心地と利便性は代えがたく、筆者はハンモックを使い続けている。
バーナーと焚き火台を楽しむ
できることをもうちょっと増やすなら、次はバーナーや焚き火台の購入を考えるのが順当だろう。バーナーがあると食べ物を調理でき、楽しみが一気に広がる。筆者はものぐさで調理も苦手で、缶詰を温めたりコーヒーを淹れるくらいでしか使っていない。それでもかなり役立っていると感じるし、よりアウトドアを満喫できるようになった。焚き火台は火をおこして育て、維持するのが面白く、時が経つのを忘れて没頭してしまう魅力がある。焚き火でも調理できないことはないが、火加減の調整がシビアなので個人的には気分が乗ったときや、「なにかてきとうに焼くか!」と思ったときにしか行わない。あと、焚き火台を使うなら植物や芝生が燃えないように、難燃シートを用意することも覚えておこう。
自然の中で火を扱うということは少なからず危険を伴うので、バーナーや焚き火台を扱ったことがなければ、キャンプ好きな友人・知人にレクチャーしてもらいたいところ。キャンプ場以外で火を使える(バーナー・焚き火台が使える)場所はかなり限定される点にも注意。もう一つ言えば、バーナーを買うと調理器具が、焚き火台・難燃シートを買うと薪割り用のオノ・ナタ・クサビがほしくなる。いつの間にかいろいろと買ってしまいそうになるので、予算に気を付けよう。
宿泊時にも活躍するハンモック
ここまできたらキャンプ場で宿泊したいと考えるかもしれない。そんなときはテントも良いが、先ほど話したハンモックもオススメだ。ハンモック単品での宿泊はさすがに厳しいものの、寝袋、タープ(朝露や雨、日差しをさえぎるシート)、気候によってはスリーピングマットとアンダーキルト(ハンモックの下に取り付ける防寒具)を用意すれば心地良く寝られる。寒冷地や降雪時で使ったことはないが、装備を整えた状態なら冬でもぬくぬくと過ごせた。そんな経験があったからか、春先には「冬は越えたしタープは持ってきた。それならアンダーキルトもスリーピングマットも要らないだろ」と油断したこともあった。だが、夜になると想像以上に冷え込み、寒さで体の震えが止まらないのと「このまま寝てしまったらマズいのでは?」という思いから、ほぼ寝られず朝を迎えたことも。今となっては笑い話だが、こうした油断や不注意が命を脅かすことになることも十分に起こり得る。周囲に迷惑をかけることにもなるので、しっかり準備しておきたい。
グラベルロードバイクで旅っぽさが増す
宿泊装備を揃えると持ち物が増え、気軽に移動しづらいので乗り物を活用することになる。自動車やバイクがメインになるだろうが、運動を兼ねるなら大容量のバックパック+各種交通機関の組み合わせも良いと思う。筆者の場合は、グラベルロードバイクという種類の自転車を使うこともある。タイヤが太いので悪路にも強いうえに乗り心地も良く、積載量に余裕がある点が好みだ。筆者の体力とスケジュールの問題から片道何百キロも移動できないが、それでも旅っぽさは感じられるし良い運動にもなる。ここで紹介したアイテムを一度にすべて揃えるのは金額的に無理がある(筆者も今までこれらに使った金額を考えたくない)。冒頭で話したとおり、一度にすべてのアイテムを揃える必要もないし、すべて買う必要もない。すべて揃えたからキャンプは完璧、ともならない。紹介していないアイテムもまだまだある。
試してみたいと思ったものを一つ買って、近場で使うだけで楽しめるだろう。アイテムもいきなり買わずともアウトドア好きな友人に試用させてもらったり、キャンプ場などでレンタルしたりするのも一つの手だ。キャンプがアウトドアの醍醐味とも限らないと思うので、自身の安全と環境保全を考えながら、自然を楽しみ、リラックスする術を各々見つけてほしい。(浦辺制作所・藤縄 優佑)