業務スーパーの多国籍コーナーがすごい!インスタント麺でアジアを感じよう

レビュー

2021/05/30 12:30

 ボリュームがあるのに価格の安い商品が揃っている業務スーパー。店名に「業務」とあるが、一般の人も利用可能だ。そんな業務スーパーは、世界各国の輸入食材を扱っており、中でも最近はまっているのがインスタント麺。日本の麺だけでなく、アジア諸国のインスタント麺も豊富にラインナップされている。今回はそんなアジア系インスタント麺から3品をピックアップして紹介しよう。

業務スーパーのアジア系インスタント麺から3品を紹介

業務スーパーとは

 神戸物産グループが手がける業務スーパーは、グリーンの大きな看板が目印。名前に「業務」とあるだけに、店内には業務用サイズの食材や調味料など、プロ向けの商品が充実している。

 一方で、普通サイズの商品や生鮮食品も豊富で、看板にも「一般のお客様大歓迎」との呼び込みがある。飲食店などプロの料理人はもちろん、一般の人でも気軽に楽しめるスーパーなのだ。

 エブリデイロープライス(EDLP=毎日がお買得)をコンセプトにする業務スーパーは、他のスーパーとは違い、曜日ごとの特売や大きな広告は実施しない。安心して購入できるベストプライスに自信を持っているが、価格が安いからといって決して品質が低いわけではない。

 業務用としてプロが購入することだけあって、低価格ながらも高品質というわけだ。実際に「プロの品質とプロの価格」「食の安全」を全面に打ち出している。

業務スーパーの多国籍コーナーが熱い!

 そんな魅力溢れる業務スーパーでは、海外からの輸入商品が充実している。ヨーロッパ系やアジア系、アメリカ系など、世界各国の食材が集められている。種類もご飯系、おつまみ系、おやつ系など幅広い。今回はその中から「インスタント麺」をピックアップ。他のスーパーではなかなか見かけない、3種類のアジア系インスタント麺を紹介しよう。

カムジャ麺

カムジャ麺の外袋(筆者撮影)
 
カムジャ麺の中身(筆者撮影)

 まずは韓国から輸入している「カムジャ麺」。韓国のインスタント麺といえば、辛いもの好きにおなじみの「辛ラーメン」や、韓国映画の影響で有名になった「ノグリラーメン」などが有名だ。いずれも、韓国の代表的な食品会社の農心から発売されている商品だが、カムジャ麺も同じ農心でつくられている。

 “カムジャ”とは、韓国語で「ジャガイモ」を意味する。その名の通り、麺の5割がジャガイモからつくられている。そのためか、歯ごたえのあるもちもちとした食感の麺が特徴的である。スープは、野菜の旨味が効いていて、パンチのある濃厚な味だ。

 1セット4袋入りで、1食(100gあたり)452kcal。個包装の袋は、日本のインスタント麺のサイズとほぼ変わらない。

カムジャ麺の作り方と味

カムジャ麺のトッピング付き完成写真(筆者撮影)
 
 カムジャ麺の個包装の中には、麺と粉末スープ、かやくの3点が入っている。作り方は、外袋や個包装の裏面に記載があるように、1食あたり沸騰した450mlのお湯の中に、乾麺と粉末スープ、かやくの3点を全て投入する。そのまま3分30秒煮込んだら完成である。

 完成したカムジャ麺を見ただけでも、麺のツヤやモチっとした感じがわかるほど。実際に食べてみると、喉越しがよく、日本のインスタント麺では味わえないようなもちもち感が楽しめるはず。

 スープは、野菜の甘みの中にもピリッとした辛さがある。唐辛子の辛さではなく、胡椒のスパイシーな辛味だ。ただし、激辛というほどではない。辛味で比べれば、辛ラーメンの方が強いだろう。

 そのため、カムジャ麺は辛いのが苦手な人でも食べられる味だと思う。スープの味もしっかりしているので、トッピングはあっさりとしたものが合う。

トムヤムヌードル

トムヤムヌードルの外袋(筆者撮影)
 
トムヤムヌードルの中身(筆者撮影)

 次に紹介するのは、タイのインスタント麺「トムヤムヌードル」。タイ料理は、日本ではなかなか手に入らないハーブやスパイスが多く使われているため、本場の味に近づけるのが難しい。

 そんなタイ料理を気軽に食べられるのが、業務スーパーのトムヤムヌードルである。同じシリーズで「グリーンカレーヌードル」も販売されているので、気になる人はぜひそちらもチェックしてほしい。

 トムヤムヌードルとは、タイの代表的な料理のトムヤムクンに麺を入れたものである。タイ語で「トム」は煮る、「ヤム」は混ぜる、「クン」はえびの意味を持つ。

 パッケージに「手軽に本格派!」との記載があるように、原材料が本格的だ。コリアンダー、クミン、ガランガル、シナモン、八角などのスパイスをはじめ、レモングラス、カフィルライムリーフなどのハーブが入っている。

 1セット5袋入りで、1食(70gあたり)313kcal。個包装の袋は、日本のインスタント麺より小さい。そのため5袋入りながら、外袋もかなりコンパクトなサイズだ。

トムヤムヌードルの作り方と味

トムヤムヌードルトッピング付き完成写真(筆者撮影)

 トムヤムヌードルの個包装の中には、麺と粉末スープ、調味オイルが入っている。作り方は、外袋や個包装の裏面に記載があるように、熱湯をかけるパターンと、鍋で煮込むパターンの2通りがある。

 熱湯をかける場合は、カップラーメンと同じ要領なのでとても簡単。容器に350mlの熱湯を注ぎ、蓋をして4分待つ。時間になったら、粉末スープと調味オイルを入れ、麺をほぐしたら完成だ。

 スープは、辛味の中にもココナッツのマイルドさがある。えびの風味も感じられ、縮れた麺によく絡まる。また、このラーメン最大の特徴が調味オイルである。調味オイルをかけた瞬間、タイ独特のエキゾチックな香りが漂ってくる。レモングラスなどのハーブの香りが、一気に鼻を抜けるのがわかる。苦手な人は、量を自分好みに調節しながら入れるといいだろう。

 トッピングはやはり海鮮系をのせると、さらに本場の味に近づく。タイ料理特有の「甘い・辛い・酸っぱい・塩辛い」が一気に味わえる本格的な味の商品だ。

インスタントフォー(ビーフ風味)

インスタントフォー(ビーフ風味)小袋(筆者撮影)
 
インスタントフォー(ビーフ風味)の中身(筆者撮影)

 最後に紹介するのは、ベトナムから直輸入している「インスタントフォー(ビーフ風味)」。ベトナムの国民食であるフォーが、お湯を注ぐだけで家でも手軽に楽しめる。今回紹介するビーフ風味のほか「チキン風味」もあるので、好みによりチョイスしたい。

 フォーは、米からつくられている平たい麺で、ベトナムの屋台などでよく見かける。パッケージに記載されているコリアンダーは、日本ではパクチーでおなじみだ。そんなコリアンダーの風味が豊かなインスタント麺である。

 透明な外袋に入った1セット5袋入りで、1食(60gあたり)219kcal。個包装の袋は、日本のインスタント麺より小さいが、「トムヤムヌードル」と比べると一回りほど大きなサイズだ。

インスタントフォー(ビーフ風味)の作り方と味

インスタントフォー(ビーフ風味)完成写真(筆者撮影)

 インスタントフォー(ビーフ風味)の個包装の中には、麺と粉末スープ、かやく、調味オイルの4点が入っている。作り方は個包装の裏面の記載にある通り、熱湯をかけるパターンだ。

 トムヤムヌードルとは違い、先に麺と粉末スープ、かやく、調味オイルの4点全てを容器に入れてから、400mlの熱湯を注ぐ。蓋をして4分待ち、時間になったら麺をほぐせば完成だ。

 完成すると最初、獣のような香りに驚くかもしれない。しかし、食べてみると変な癖はなく、しっかりと牛の風味が感じられるあっさりとした味のスープになっている。

 かやくのコリアンダーが、エスニック感を一気に演出する。コリアンダーが苦手な人も、スープが十分にいい味を出しているので、かやくを入れなくても美味しいフォーが食べられるはずだ。

 このフォーは、食欲がない朝でもすっと優しくお腹に入ってくるのがうれしい。色々とトッピングしても美味しくなるが、そのままで食べるのがおすすめ。お湯を注ぐだけで完成するので、忙しい朝にぴったりである。

業務スーパーのインスタント麺でアジアを感じよう!

 業務スーパーには、特大サイズの調味料や種類豊富な冷凍食品、大容量の生鮮食品など多くの食品が並んでいる。また、輸入商品も多く、店内を見てまわるだけでも楽しめる。実際に購入すれば、低価格ながらも、その本格的な味わいに驚くだろう。

 今回紹介したアジア系インスタント麺は、いずれも簡単につくれるものばかり。外出自粛が求められる中での海外旅行が難しい今、自宅で簡単に本格的な現地の味が味わえるのは嬉しい。

 おうち時間が増えた今、ぜひコスパ抜群のアジアンインスタント麺を楽しんでほしい。(GEAR)