話題のエンシェールズカラーバター、ブリーチ1回の髪の発色はいかほどか
おうち時間が増え、気分転換に髪を染める人も多いのではないか。基本的にカラーバターを使うならブリーチは必須。だが、ブリーチ1回程度だと、どのぐらい発色するのかが想像しにくいところ。そこで筆者が実際に1回のブリーチでどのように発色するか確かめてみた。人気の「エンシェールズカラーバター」のココアブラウンの使い方をレビューしよう。カラーバターの存在を知らなかった人も、ぜひ参考にしてほしい。
これらのカラーリング剤とカラーバターの違いは、「脱色剤が入っているか否か」という点にある。なぜ黒い髪をほかの色に染められるのかといえば、脱色をするからだ。市販のカラーリング剤は、素人でもムラなく染められるようにするため、脱色剤が含まれることが多い。
一方のカラーバターは、ほぼトリートメント成分からできている。髪に栄養を与えながら、カラーも与えていく。ただし、カラーバターには脱色剤が入っていないため、黒髪にはあまり効果が出ないという特徴がある。
絵の具に例えて説明すると、わかりやすいかもしれない。黒い画用紙に絵の具をのせても、色はあまり見えないだろう。しかし、白や薄いベージュの紙に絵の具をのせると、はっきりその色が見える。
髪を染めるというのは、これと似た仕組みだ。元の髪の色が明るければ明るいほど、希望の色に近づけやすいのである。
そのため、カラーバターを楽しむために、事前に脱色しておけば、より鮮やかに発色させることができる。数回ブリーチをかけて、あらかじめ髪の色を薄くしておくのだ。
金髪ほどの明るさがないため、カラーバターが思い通りの発色になるのかわからず少し不安になる。元の髪の色素が、カラーバターの発色を邪魔する可能性はあるが、まずは試してみよう。
筆者が選んだカラーバターは、「エンシェールズカラーバター」の「ココアブラウン」だ。ココアブラウンというカラーは、アッシュ系のブラウンで、色味はかなり濃く、ほぼ黒色に近いとされている。
ちなみに、筆者は毛髪量が多く、硬くて太い髪質だ。スペックにすると次のようになる。
長さ:あご下20cmのロングヘアー
髪質:硬い
太さ:太い
量:多い
真っ黒やダークブラウンだと、見た目が野暮ったい印象になるのが悩ましかった。そんな剛毛を、ふんわりと軽い印象にするために必要なのは「透明感」と考えた。アッシュカラーは透き通るような色合いが特徴なので、トーンダウンしても重たい印象にならないのではないかと思い、ココアブラウンを選択したというわけである。
まずはシャンプーから。エンシェールズカラーバターは乾いた髪や濡れた髪のどちらにも使える。濡れた髪の方がカラーバターが伸びやすいとのことなので、まずはシャンプーから始めた。
いつもどおりのシャンプーをする。終わったら水がしたたり落ちないよう、しっかりタオルドライすることがポイントだ。
しっかりと水気を拭き取ったら、カラーバターを塗り始める。カラーバターは手ですくって、塗りつけていく。カラーバターは肌に付着しても洗い流せるのだが、素手で行うと後で洗うのが面倒なので、手袋を着用するといいだろう。
また、髪をヘアピンでブロッキングしておくと、塗り残しのリスクも減らせるのでおすすめ。そして髪一本一本に付着させるように、軽く揉み込むとよい。やりすぎて、髪が絡まないように注意しよう。
全体に塗り終わったら、合わせ鏡を見ながら塗り残しがないかチェックし、塗り終わったら、しばらく放置する。筆者は髪が長いので、サランラップを巻いてまとめておいた。
商品説明には15~20分間放置との記載があるが、カラーバターはトリートメントなので、時間を長く置いても問題はないだろう。筆者は30分間、放置してみた。
通常のカラーリングの工程は次のような感じだろう。
(1)塗布・放置後、お湯でカラーリング剤を流す
(2)シャンプー
(3)流す
(4)アフタートリートメント
(5)流す
(6)ドライヤーで乾かす
人によってはシャンプーを二度行うかもしれない。一方のカラーバターの工程は、塗布・放置後のシャンプーやアフタートリートメントがないだけずいぶんと楽だ。
(1)シャンプー
(2)カラーバター塗布・放置後、お湯で流す
(3)ドライヤーで乾かす
たったこれだけで終わる。また、通常のカラーリング剤では、髪を触ったときにきしむ感じがあるが、カラーバターはつるつると指通りよく流せる。こうしたトリートメントの効果が実感できるもいい。
濡れているときの髪は暗く見えるが、乾かしていくうちにだんだんと本来の色味が出てくる。乾かし終えた直後の写真がこちらだ。
トリートメントなので、仕上がりはさらさらとして指通りがよい。色の仕上がりはもちろん、しっとりとまとまってやわらかい質感になったことに、とても満足した。
参考までに、使った後の残ったカラーバターの写真も載せておこう。カラーバターが黒に近いため、使用前と後の様子が写真ではわかりにくいかもしれない。
エンシェールズカラーバターの最初の内容量は200gあり、あご下20cmのロングヘアーの筆者が使ったのはは、半分の100g程度である。
ココアブラウンのカラーがしっかりと入り、カラー前の黄色味は全く感じられないのがわかる。塗る順序はとくに決めないで行ったが、全体的にムラなく染まっている。
ブリーチ1回では、元の色味と混ざるのではないかと懸念していたが、しっかりとココアブラウンに含まれているアッシュの色味・透明感が再現された。
カラー前はかなり明るく、髪の毛がパサパサした感じで傷んでいるように見えるが、カラー後はココアブラウンとアッシュの色味でツヤ感が出て、ダメージがあるようには見えなくなった。
これまで筆者が行っていたセルフカラーでは、放置した後に二度のシャンプーをしていた。さらにその後でアフタートリートメントをし、ドライヤー前にも洗い流さないトリートメントを塗るという、大変な手間をかけていたのである。
これほどの手間がかかっていた作業が、カラーバターを使えばただ流すだけで済むというのは、筆者にとってまさに革命的な出来事だった。
ココアブラウンのカラーが満足いく色味になったのは、たとえ1回とはいえブリーチをしていのがよかったのであろう。
もし使用するカラーバターがピンクやブルーなどの明るいカラーだったら、茶髪とカラーバターの色が混ざって、希望の色になっていなかったのかもしれない。ココアブラウンという暗めのカラーを選択したのも、結果としてよかったように感じる。
・エンシェールズカラーバターはトリートメント。髪を傷めずにカラーリングできる
・基本的に黒髪には発色しないので、ブリーチをする必要がある
・元の色素が残っているブリーチ1回の髪の毛もしっかり色が入る。ココアブラウンのアッシュ感を実現
・トリートメント効果で髪質アップ。カラーリングとダメージケアが可能
もちろん、髪質やボリュームの違いによって仕上がりに個人差はあるだろう。今回の事例は、あくまでも筆者が使ってみたケースなので、ひとつの参考にしてもらえたらうれしい。
自宅にいる時間が増える自粛期間中の今、セルフケアは重要だ。外出できず気分転換が難しいからこそ、自宅でも楽しく過ごせる方法を自分で見つけるのである。
エンシェールズカラーの色持ちは1~2カ月。ブリーチを数回かけて元の色味を抜けば、髪の毛をキャンバスのようにして鮮やかな色が楽しめるだろう。ブリーチ1回程度だど、仕上がりの色の具合は想像しにくい。今回の体験が、同じようにブリーチを1回だけ行っている人の参考になればうれしく思う。
ダメージを気にせずに、セルフカラーを楽しみたい。そんなチキンな筆者の思いを、見事に叶えてくれたのがエンシェールズカラーバターなのであった。(GEAR)
カラーバターとは何か
そもそも、カラーバターとは何なのか。結論から言うと、カラーバターとは「カラートリートメント」のことである。髪を染める方法は多様だ。一般的に思い浮かべるのは、おそらく美容室でのカラーリングや、市販の泡カラーなどだろう。これらのカラーリング剤とカラーバターの違いは、「脱色剤が入っているか否か」という点にある。なぜ黒い髪をほかの色に染められるのかといえば、脱色をするからだ。市販のカラーリング剤は、素人でもムラなく染められるようにするため、脱色剤が含まれることが多い。
一方のカラーバターは、ほぼトリートメント成分からできている。髪に栄養を与えながら、カラーも与えていく。ただし、カラーバターには脱色剤が入っていないため、黒髪にはあまり効果が出ないという特徴がある。
絵の具に例えて説明すると、わかりやすいかもしれない。黒い画用紙に絵の具をのせても、色はあまり見えないだろう。しかし、白や薄いベージュの紙に絵の具をのせると、はっきりその色が見える。
髪を染めるというのは、これと似た仕組みだ。元の髪の色が明るければ明るいほど、希望の色に近づけやすいのである。
そのため、カラーバターを楽しむために、事前に脱色しておけば、より鮮やかに発色させることができる。数回ブリーチをかけて、あらかじめ髪の色を薄くしておくのだ。
ブリーチ1回の髪は「茶髪」以上、「金髪」以下
「きれいに染めたい、だけど髪が傷むのは怖い」ーー。そんなチキンな筆者は、ブリーチを1回だけ行ってみた。すると写真のように「茶髪よりは明るいが金髪ではない」という、なんとも言えない微妙な明るさに仕上がってしまった。金髪ほどの明るさがないため、カラーバターが思い通りの発色になるのかわからず少し不安になる。元の髪の色素が、カラーバターの発色を邪魔する可能性はあるが、まずは試してみよう。
筆者が選んだカラーバターは、「エンシェールズカラーバター」の「ココアブラウン」だ。ココアブラウンというカラーは、アッシュ系のブラウンで、色味はかなり濃く、ほぼ黒色に近いとされている。
ちなみに、筆者は毛髪量が多く、硬くて太い髪質だ。スペックにすると次のようになる。
長さ:あご下20cmのロングヘアー
髪質:硬い
太さ:太い
量:多い
真っ黒やダークブラウンだと、見た目が野暮ったい印象になるのが悩ましかった。そんな剛毛を、ふんわりと軽い印象にするために必要なのは「透明感」と考えた。アッシュカラーは透き通るような色合いが特徴なので、トーンダウンしても重たい印象にならないのではないかと思い、ココアブラウンを選択したというわけである。
エンシェールズカラーバター、いざ実践!
はたしてブリーチ1回の髪でも、透明感は出せるのだろうか。早速、実践してみた。これまでに美容師から「染まりにくい」と言われたことはない。長さはあご下20cmで、だいたい500mlのペットボトル1本分である。まずはシャンプーから。エンシェールズカラーバターは乾いた髪や濡れた髪のどちらにも使える。濡れた髪の方がカラーバターが伸びやすいとのことなので、まずはシャンプーから始めた。
いつもどおりのシャンプーをする。終わったら水がしたたり落ちないよう、しっかりタオルドライすることがポイントだ。
しっかりと水気を拭き取ったら、カラーバターを塗り始める。カラーバターは手ですくって、塗りつけていく。カラーバターは肌に付着しても洗い流せるのだが、素手で行うと後で洗うのが面倒なので、手袋を着用するといいだろう。
また、髪をヘアピンでブロッキングしておくと、塗り残しのリスクも減らせるのでおすすめ。そして髪一本一本に付着させるように、軽く揉み込むとよい。やりすぎて、髪が絡まないように注意しよう。
全体に塗り終わったら、合わせ鏡を見ながら塗り残しがないかチェックし、塗り終わったら、しばらく放置する。筆者は髪が長いので、サランラップを巻いてまとめておいた。
商品説明には15~20分間放置との記載があるが、カラーバターはトリートメントなので、時間を長く置いても問題はないだろう。筆者は30分間、放置してみた。
シャワーで流してドライヤー
時間が経過したら、後はシャワーで流すだけ。エンシェールズカラーバターはトリートメントなので、シャンプーする必要はないし、アフタートリートメントもいらない。ただひたすら、シャワーのお湯が透明になるまで流すだけである。通常のカラーリングの工程は次のような感じだろう。
(1)塗布・放置後、お湯でカラーリング剤を流す
(2)シャンプー
(3)流す
(4)アフタートリートメント
(5)流す
(6)ドライヤーで乾かす
人によってはシャンプーを二度行うかもしれない。一方のカラーバターの工程は、塗布・放置後のシャンプーやアフタートリートメントがないだけずいぶんと楽だ。
(1)シャンプー
(2)カラーバター塗布・放置後、お湯で流す
(3)ドライヤーで乾かす
たったこれだけで終わる。また、通常のカラーリング剤では、髪を触ったときにきしむ感じがあるが、カラーバターはつるつると指通りよく流せる。こうしたトリートメントの効果が実感できるもいい。
乾かして完成
シャワーで流すお湯の色が透明になるまで流し終えたら、ドライヤーで髪を乾かしていく。筆者はダメージが気になるので、ドライヤーをする前に洗い流さないトリートメントをつけた。濡れているときの髪は暗く見えるが、乾かしていくうちにだんだんと本来の色味が出てくる。乾かし終えた直後の写真がこちらだ。
トリートメントなので、仕上がりはさらさらとして指通りがよい。色の仕上がりはもちろん、しっとりとまとまってやわらかい質感になったことに、とても満足した。
参考までに、使った後の残ったカラーバターの写真も載せておこう。カラーバターが黒に近いため、使用前と後の様子が写真ではわかりにくいかもしれない。
エンシェールズカラーバターの最初の内容量は200gあり、あご下20cmのロングヘアーの筆者が使ったのはは、半分の100g程度である。
ビフォア・アフター比較
どれほど色が入ったのか 、ビフォア・アフターの写真で比較してみよう。ココアブラウンのカラーがしっかりと入り、カラー前の黄色味は全く感じられないのがわかる。塗る順序はとくに決めないで行ったが、全体的にムラなく染まっている。
ブリーチ1回では、元の色味と混ざるのではないかと懸念していたが、しっかりとココアブラウンに含まれているアッシュの色味・透明感が再現された。
カラー前はかなり明るく、髪の毛がパサパサした感じで傷んでいるように見えるが、カラー後はココアブラウンとアッシュの色味でツヤ感が出て、ダメージがあるようには見えなくなった。
エンシェールズカラーバターを使ってみた感想
エンシェールズカラーバターを実際に使ってみて一番メリットに感じたのは、放置した後、お湯で流すだけでよいという手軽さだ。これまで筆者が行っていたセルフカラーでは、放置した後に二度のシャンプーをしていた。さらにその後でアフタートリートメントをし、ドライヤー前にも洗い流さないトリートメントを塗るという、大変な手間をかけていたのである。
これほどの手間がかかっていた作業が、カラーバターを使えばただ流すだけで済むというのは、筆者にとってまさに革命的な出来事だった。
ココアブラウンのカラーが満足いく色味になったのは、たとえ1回とはいえブリーチをしていのがよかったのであろう。
もし使用するカラーバターがピンクやブルーなどの明るいカラーだったら、茶髪とカラーバターの色が混ざって、希望の色になっていなかったのかもしれない。ココアブラウンという暗めのカラーを選択したのも、結果としてよかったように感じる。
自粛期間の今こそ自宅で楽しみたい
エンシェールズカラーバターはセルフカラーとして非常に使い勝手がよく、仕上がりもよい。まとめると次のようになる。・エンシェールズカラーバターはトリートメント。髪を傷めずにカラーリングできる
・基本的に黒髪には発色しないので、ブリーチをする必要がある
・元の色素が残っているブリーチ1回の髪の毛もしっかり色が入る。ココアブラウンのアッシュ感を実現
・トリートメント効果で髪質アップ。カラーリングとダメージケアが可能
もちろん、髪質やボリュームの違いによって仕上がりに個人差はあるだろう。今回の事例は、あくまでも筆者が使ってみたケースなので、ひとつの参考にしてもらえたらうれしい。
自宅にいる時間が増える自粛期間中の今、セルフケアは重要だ。外出できず気分転換が難しいからこそ、自宅でも楽しく過ごせる方法を自分で見つけるのである。
エンシェールズカラーの色持ちは1~2カ月。ブリーチを数回かけて元の色味を抜けば、髪の毛をキャンバスのようにして鮮やかな色が楽しめるだろう。ブリーチ1回程度だど、仕上がりの色の具合は想像しにくい。今回の体験が、同じようにブリーチを1回だけ行っている人の参考になればうれしく思う。
ダメージを気にせずに、セルフカラーを楽しみたい。そんなチキンな筆者の思いを、見事に叶えてくれたのがエンシェールズカラーバターなのであった。(GEAR)