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4段階変形する究極の三輪車! 「GLOBBER」は大人のテンションも上がる移動手段だった

レビュー

2021/03/27 18:00

【木村ヒデノリのTech Magic #049】 この製品は本当に気に入っているので記事にできるのがうれしい。今回紹介するのは子供用三輪車「GLOBBER Explorer Trike 4in1(以下、4in1トライク)」だ。年齢に合わせて四つの形態に変形させることができ、生後10か月の乳児期から使用できる。工具不要で変形させることができるため、その日の用途に応じてサンシェードをつけたり、三輪車にできたり…と汎用性に富んでいる。コロナ禍でショッピングモールの子供用カートが使いづらくなっているなか、新しい選択肢として取り入れてみるのはいかがだろうか。

「GLOBBER Explorer Trike 4in1」はサンシェードもついており、生後10か月からベビーカーとしても使える(税込1万9800円)
 
小さな頃から乗り物を経験させられたり、買い換えずに長く使えたりするのが魅力

ベビーカーに飽きてしまう子にはぴったりの乗り物

 グロッバーは20年以上開発経験を持つチームによって2014年に立ち上げられたフランス発の企業。フランスというだけあって製品のほとんどはキックスクーター(※フランスはキックスクーター大国としても有名)なのだが、そのなかでも珍しい「変形する三輪車」というコンセプトの製品がこの4in1トライクだ。エキスパート集団が作った三輪車なだけに、デザイン性を損なうことなく実用性・安全性が高い仕上がりになっている。グロッバーは現在、85カ国以上で販売するリーディングカンパニーで、30秒に1台のペースで売れているというから驚きだ。
 
多彩なコンセプトの子供用スクーターで数々の賞を受賞するグロッバーは国際的にも評価が高い

 グロッバーが送り出す数々の製品は世界的にも評価されており、2020年にはイギリスの高級ライフスタイル誌である「LUXLife Magazine」のペアレント&ベビー部門で「最も革新的な全年齢向けスクーターブランド」に選ばれている。香港では政府消費者委員会(GovHK)によるすべての性能テストに合格、15ブランド中最も安全なスクーターとして認定されるなど安全面も折り紙付きだ。

 こうした評価を見ただけでも魅力的な製品だが、筆者が購入に至った最大の理由は「子供のベビーカー嫌い」にある。抱っこして移動するには体力を使う体重になってきていたのもあり、何か方法がないかと探して見つけたのがこの4in1トライクだった。以前自動車型のショッピングカートに乗ったときには大人しくしていたのでもしかすると…と考えて購入したが、結果は大成功。以前は自転車で送り迎えしていたスクールも、今は4in1トライクで通学している。最近は自分でハンドル操作もするようになってきたので、自分で運転するスタイルに移行するのもスムーズなのではないだろうか。バランス感覚を養う意味でも最高の移動手段だ。
 
筆者の環境だとコントロールバー付き三輪車にベルト付の椅子をつけて利用している。まだバランスが取りづらいのと、眠ってしまったときでもそのまま移動できるのが理由

最終的に二輪タイプにまで変形できる機構が秀逸

 4in1トライクは全部で4形態に変形させることができるが、随所に親が安心できる機構が備わっているのも興味深い。例えば、押すためのコントロールバーは前輪を操作できるようになっているので、子供がハンドルを握っていても安心して押すことができる。

 また、後輪はそれぞれにストッパーがついており、停車させるとき踏んでおけば勝手に動いていってしまうこともない。三輪から二輪にした時のペダルはサドルの後ろ側に収納できるので、三輪と二輪をその時の気分で使い分けることもできる。こういう時に工具が要らない仕様が非常に便利だと感じた。
 
親が手元でハンドル操作できるので、初めての運転でも安心だ
 
それぞれついているペダルを踏むと後輪が回らなくなる仕組み
 
変形後ペダルはサドルに収納されるのでいつでも三輪に戻せる

 二輪のキックバイクに変形させると持ち運びも楽で、車にも省スペースで載せられる。取り外したパーツを工具スペースなどに入れておけば、買い物時にはコントロールバー付き三輪車に変形させてカート代わりに使うなど、さまざまなシーンで利用できる。

 ベビーカーとして使っていたものを最終的にキックバイクとして利用できるというのも非常に効率的。成長に合わせてベビーカー、三輪車、キックバイクをそれぞれ購入し、スペースが圧迫されることを考えたら1台ですべてをまかなえる4in1トライクの仕様は理にかなったものと言えるだろう。

子供は乗りたくなるし、大人は乗せたくなる画期的製品

 全体的な完成度の高さから、大人のモチベーションすら上げてくれるのが4in1トライクのすぐれたところではないだろうか。この記事を書いている最中も娘が写真を指さしてキャッキャッと、はしゃいでいるのを見ると、興味を持たせるようなデザイン性から優秀だと感じざるを得ない。

 あえてここだけ不便だったというのを挙げるとすればハンドルの可動域だろうか。安全性もあってだろうが、左右に45度ずつくらいしか動かないので、コントロールバーを使っていると方向転換がしづらい。何度か切り返せばいいので問題ないが、それだけは少し気になった。

 最初からベビーカーをこれにする、というのはなかなかハードルが高いかもしれないが、歩けるようになってからは4in1トライクも確実に選択肢に入ってくるだろう。特にベビーカーから自転車までの一連の興味づけやバランス感覚の定着を考えると、一つの乗り物でここまで完成度が高いものは他にない。筆者はもっと早く知りたかったので、同じような年齢のお子さんを持つ親御さんに、この記事が届けば幸いだ。(ROSETTA・木村ヒデノリ)


■Profile

木村ヒデノリ 
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で1歳半の娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。