話題の招待制写真SNS「Dispo」とは? 使って分かったInstagramとの違い
利用者からの招待を受けないと使えない“招待制SNS”が話題だ。かつては「mixi(ミクシィ)」が招待制SNSの代表だったが、いまは音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」を思い浮かべる人が多いだろう。さて、今回紹介したいのは「Dispo(ディスポ)」という招待制の写真SNSだ。写真のSNSといえば「Instagram(インスタグラム)」を思い出すが、Dispoはインスタとどう違うのかが気になるところ。Dispoを使い始めて約3週間が経った筆者が気付いた点をご紹介しよう。
数年前から10代後半~20代前半の間では使い捨てフィルムカメラの「写ルンです」が流行っており、こうした仕様は若い世代にも受け入れられやすいのだろう。また、筆者のような30代以上なら懐かしさが感じられるので、とっつきやすいサービスだといえる。
翌朝9時に撮影した写真を見てみると、その仕上がりもフィルム写真のようなエフェクトが掛かっていて“エモい”。インスタのようにフィルター加工や写真の編集機能はなく、撮った写真がそのままライブラリーに表示される。
カメラ機能自体はフラッシュのオン・オフとズーム、インカメラ・アウトカメラの切り替えのみ。日中の屋外や日当たりのいい室内は撮影しやすいが、暗い場所や逆光などには弱い。すっかり忘れていたが、まさに「写ルンです」を思い出させる。
使い始めた当初は、撮った写真を自分1人のロールに投稿していたので、あまり面白さは感じていなかった。しかし、相互フォローしているユーザーからあるロールに招待されたのをきっかけに、ほかの人のロールに参加できることに気付き、いろんなロールをフォローし始めた。
自分で作ったロールは、特定のユーザーを招待できる。フォローしていない人でも招待は可能だが、やはりあらかじめつながっていたほうが招待を承認してもらいやすいだろう。また、ほかのユーザーが作ったロールは勝手に参加できないので注意。参加するにはロールの参加者に招待してもらうために、メッセージを送ったり写真にコメントするなどのアクションをするしかない。
筆者はこの「参加をお願いする」というハードルがなかなか高く感じている。気になるロールをフォローすれば、自分のロール一覧に表示されるので中身は見られるが、そこに自分も投稿できないのがもどかしい。
もちろん、Dispoにもインスタのようにほかの人の写真に「いいね!」やコメントができるが、多くの人がたまに「いいね!」をする程度といった感じのゆるさがある。ウェブ上にフィルム写真のアルバムを作って人に見せたり、自分だけのものにしたり、はたまた一緒にアルバムを作ったりといった趣きだ。
正直、インスタのようにたくさんの人に見てほしいという人にはあまり向かないSNSかもしれない。それよりも、純粋に写真を撮って楽しみたい人にとっては、Dispoは程よいクローズドな環境が心地良く感じるだろう。身近にDispoユーザーがいれば、ぜひ一度試してみてほしい。(TEKIKAKU・今西絢美)
撮った写真が見られるのは翌朝9時
Dispoは、現在20代なかばから30代前半のZ世代を中心に火が付いた。サービスの最大の特徴は、撮影した写真が翌朝9時まで確認できない点だ。スマホやデジカメは写真を撮ってその場で仕上がりを確認するのが一般的だが、Dispoはフィルムカメラのようなアナログ感がある。数年前から10代後半~20代前半の間では使い捨てフィルムカメラの「写ルンです」が流行っており、こうした仕様は若い世代にも受け入れられやすいのだろう。また、筆者のような30代以上なら懐かしさが感じられるので、とっつきやすいサービスだといえる。
翌朝9時に撮影した写真を見てみると、その仕上がりもフィルム写真のようなエフェクトが掛かっていて“エモい”。インスタのようにフィルター加工や写真の編集機能はなく、撮った写真がそのままライブラリーに表示される。
カメラ機能自体はフラッシュのオン・オフとズーム、インカメラ・アウトカメラの切り替えのみ。日中の屋外や日当たりのいい室内は撮影しやすいが、暗い場所や逆光などには弱い。すっかり忘れていたが、まさに「写ルンです」を思い出させる。
世界中の人と「Roll」に写真を投稿し合う
SNSとしての機能を見ると、インスタとは大きく異なる点がある。それは、自分で作成した「Rool(ロール)」をほかのユーザーと共有して写真を投稿し合う点だ。簡単にいえば、みんなでひとつのアルバムに写真を持ち寄るようなイメージ。ロール内の写真に「いいね!」やコメントは付けられるが、インスタのように自分が投稿するときにコメントを添える機能はない。使い始めた当初は、撮った写真を自分1人のロールに投稿していたので、あまり面白さは感じていなかった。しかし、相互フォローしているユーザーからあるロールに招待されたのをきっかけに、ほかの人のロールに参加できることに気付き、いろんなロールをフォローし始めた。
自分で作ったロールは、特定のユーザーを招待できる。フォローしていない人でも招待は可能だが、やはりあらかじめつながっていたほうが招待を承認してもらいやすいだろう。また、ほかのユーザーが作ったロールは勝手に参加できないので注意。参加するにはロールの参加者に招待してもらうために、メッセージを送ったり写真にコメントするなどのアクションをするしかない。
筆者はこの「参加をお願いする」というハードルがなかなか高く感じている。気になるロールをフォローすれば、自分のロール一覧に表示されるので中身は見られるが、そこに自分も投稿できないのがもどかしい。
インスタよりもさらにゆるやかなつながり
インスタはどちらかといえば人に見せるための写真を投稿して、「いいね!」やコメントをもらうことが楽しみになっている。それに対して、Dispoは翌朝にならないと写真が見られなかったり、加工ができないといった仕様が“リアルな写真”を投稿することに特化しているように感じた。手持ちの写真を取り込んでアップする機能もなく、Dispoで撮った写真だけをアップできる。もちろん、Dispoにもインスタのようにほかの人の写真に「いいね!」やコメントができるが、多くの人がたまに「いいね!」をする程度といった感じのゆるさがある。ウェブ上にフィルム写真のアルバムを作って人に見せたり、自分だけのものにしたり、はたまた一緒にアルバムを作ったりといった趣きだ。
正直、インスタのようにたくさんの人に見てほしいという人にはあまり向かないSNSかもしれない。それよりも、純粋に写真を撮って楽しみたい人にとっては、Dispoは程よいクローズドな環境が心地良く感じるだろう。身近にDispoユーザーがいれば、ぜひ一度試してみてほしい。(TEKIKAKU・今西絢美)