運命の一冊との縁結び? 「taknal」はすれ違った人と“推し本”を紹介し合えるアプリ
読書が好きで仕事の合間にもよく本を読んでいるが、ジャンルがミステリーと古典文学に大きく偏っているのが悩みだ。そんな読書のマンネリ化を解決するために使ってみたのが、「taknal(タクナル)」というスマホアプリ。すれ違ったユーザーのおすすめする本が表示されるアプリで、日頃自分では手に取らないような作品にも出会えるのが特徴だ。実際に使ってみて感じた魅力を紹介しよう。
本のレコメンド機能といえば、ネット通販の「あなたへのおすすめ」などがあるが、それだとやはり自分の趣味の範囲内に留まってしまう。それに比べ、taknalでの本の出会いは完全な偶然。各々がさまざまな理由で多種多様な本をおすすめしているのを見るうちに、「推理小説と古典文学にしか面白い作品がない」と思っていた自分の視野の狭さに気付かされた。
おすすめの本は、ユーザーとすれ違ったときだけでなく、アプリを起動して位置情報を取得した際にも表示される。在宅勤務の日や休日など、家から出ないときでも新しい本との出会いがあるので、アプリは毎日起動するのがおすすめ。
taknalには、SNSのようにメッセージをやり取りできる機能はないが、そのぶん本との出会いに集中できるのが好印象。他のユーザーとの交流に煩わされる心配もないので、ストレスなく使い続けられている。個人的には「読みたい本」画面からオンラインストアに飛んで、シームレスに作品を購入できるようになればうれしいところだ。
本を登録したら、100文字以内で感想文を入力する。私が読書活動で主に使っているのはTwitterなので、より少ない文字で大好きな本をどう紹介するか非常に悩んだ。しかし、考え抜いた紹介文にハートを付けてもらったときの感動はひとしお。「推し」の本を誰かに認めてもらうと、自分までうれしくなってしまう。
詩歌やファンタジーなど、読む本のジャンルが広がることによって読書がさらに楽しくなった。住んでいる住民の属性によっておすすめ本にも地域差がありそうなので、気兼ねなく外出できるようになる日が待ち遠しい限り。「最近本を読んでいない」「面白い本との出会いがない」と悩んでいる人は、使ってみる価値があるだろう。(TEKIKAKU・山崎理香子)
半径1kmの本紹介によって世界の広さを思い出す
taknalはスマホの位置情報を利用し、半径1km以内ですれ違ったユーザーがおすすめ本を紹介してくれるアプリ。確認できる情報は、本のタイトルと著者・初版年月日、あらすじに加え、利用者が考えた100文字以内の紹介文だ。これがなかなか面白い! 「胸をかきむしられるような切なさです」「墓まで持っていく一冊」など、大好きな本を他人に紹介するために捻り出された名文句を見ると、あらすじだけではスルーしてしまうような作品でも興味が湧く。本のレコメンド機能といえば、ネット通販の「あなたへのおすすめ」などがあるが、それだとやはり自分の趣味の範囲内に留まってしまう。それに比べ、taknalでの本の出会いは完全な偶然。各々がさまざまな理由で多種多様な本をおすすめしているのを見るうちに、「推理小説と古典文学にしか面白い作品がない」と思っていた自分の視野の狭さに気付かされた。
おすすめの本は、ユーザーとすれ違ったときだけでなく、アプリを起動して位置情報を取得した際にも表示される。在宅勤務の日や休日など、家から出ないときでも新しい本との出会いがあるので、アプリは毎日起動するのがおすすめ。
惹かれた本は「読みたい本」に保存して備忘録に
最近はSNSなどの影響でユーザーが急増しているらしく、通勤中にも軽く100冊以上の本に出会える。興味を持ったタイトルは、ハートをタップすると「読みたい本」に情報を保存可能。過去に保存した作品を見返せば、新しい発見があるかもしれない。私は買う本リストとしてこの機能を使っており、買って読み終わったら「整理」で一覧から削除している。taknalには、SNSのようにメッセージをやり取りできる機能はないが、そのぶん本との出会いに集中できるのが好印象。他のユーザーとの交流に煩わされる心配もないので、ストレスなく使い続けられている。個人的には「読みたい本」画面からオンラインストアに飛んで、シームレスに作品を購入できるようになればうれしいところだ。
思いの丈を100文字に凝縮! 自分のおすすめ本を登録
イチオシの本がある人は、ぜひ「マイページ」からその作品を登録してほしい。「新規登録」をタップして、Google ブックスの検索欄にタイトルや著者名を入力。検索候補から該当するものを選べば、簡単に登録できる。なかにはヒットしない本もあるが、対応冊数は現在拡大中とのこと。小説や新書だけでなく、雑誌や漫画、論文など、選択できるジャンルの幅は広い。本を登録したら、100文字以内で感想文を入力する。私が読書活動で主に使っているのはTwitterなので、より少ない文字で大好きな本をどう紹介するか非常に悩んだ。しかし、考え抜いた紹介文にハートを付けてもらったときの感動はひとしお。「推し」の本を誰かに認めてもらうと、自分までうれしくなってしまう。
詩歌やファンタジーなど、読む本のジャンルが広がることによって読書がさらに楽しくなった。住んでいる住民の属性によっておすすめ本にも地域差がありそうなので、気兼ねなく外出できるようになる日が待ち遠しい限り。「最近本を読んでいない」「面白い本との出会いがない」と悩んでいる人は、使ってみる価値があるだろう。(TEKIKAKU・山崎理香子)