このところ高価格帯の製品がバンバン登場しているドライヤー市場。新たな注目株がフィリップスの「フィリップス ヘアドライヤー プレステージ BHD827/17(以下、プレステージ)」だ。発売は3月5日だが先行して使用することができたので、ファーストインプレッションを紹介したい。
まずはプレステージのデザインから見ていこう。形状自体はスタンダードなL字型で、ヘッドは短くコンパクトにまとまっている。重量は電源コード含めて700gと見た目のわりには重め。カラーはシャンパンゴールドとホワイトのツートンカラーで洗面所に馴染む上品な仕上がりになっている。
背面にモードや風量を表示する円状のインターフェース、グリップに風量設定ボタン、温度設定ボタン、モード設定ボタン、電源スイッチを搭載。グリップの内側には冷風に切り替えるクールショットボタンも備えている。このあたりの充実はさすがハイエンドという印象を受ける。
実際に使用する前に理解しておきたいのが、「多彩なモード」と「SenseIQ」だ。プレステージが搭載するモードは速乾(Fast)・ジェントル・マニュアル・スタイル・カール・スカルプの6種類。使用頻度が高いであろうベーシックなものが前半の3種類で、「速乾(Fast)」はパワフルな風によって短時間で髪を乾かすモード、「ジェントル」は温度を抑えたやさしい風で髪をケアするモード、「マニュアル」は温度と風量を調整できるモードとなっている。
後半の3種類はそれぞれ付属している専用ノズルを使用する。スタイリングケア用ノズルを装着する「スタイル」はブラシを使いながら髪を整えていくモード、カール用ノズルを装着するカールはセミロング以上の長さのあるカールした髪を乾かすモード、スカルプケア用ノズルを装着する「スカルプ」は頭皮に直接押し当てて刺激するモードとなっている。
そして、本製品最大の特徴といえるテクノロジーが「SenseIQ」だ。これは1秒間に30回、髪の温度を検知することで自動で風量や温度を最適化してくれるという機能だ。ドライヤーの熱は髪のダメージの原因となるが、どれだけの風量と温度がベストなのか素人に判断は難しい。SenseIQを使えば、誰が使っても適度な温風を髪に当てることができる。
フィリップスによると、SenseIQによる温風は髪本来のうるおいを最大95%キープして、ツヤのある健康な髪が保てるという。なお、SenseIQが機能するのは速乾(Fast)・ジェントル・スタイル・カールの4モードで、マニュアルとスカルプでは機能しない。インターフェースと吹出口の上部にSenseIQのランプがあるので、機能のON/OFFはそこでも判断できる。
実際に速乾(Fast)・ジェントルを試してみた。まず、速乾(Fast)ではかなり強力な風が吹出口から放出される。早く乾かしたいと思うあまり、髪にドライヤーが近くなりすぎて「アチチ…」となることがよくあるが、さすがプレステージはSenseIQの効果でうまく温度調整をしてくれる。あまり深く考えずにドライヤーを当てても、ちゃんとうるおいがキープされているのが分かる。
ある程度、乾いたあとにジェントルでくせになっている部分を重点的にケアするときも同様に、恐る恐る距離を測らなくても、しっかりと温風を当てることができた。仕上がりのやさしさも文句なしだが、プロのスタイリストのような技術がなくても誰にでもうまくセットができる使用面での“やさしさ”がとても気に入った。
操作時のバランスも悪くない。ただ長時間使用するときはちょっと重さが手にずっしりと感じることがあった。自宅で使用しているドライヤーがプレステージよりも軽量ということもあると思うが、このあたりの感覚は人によるかもしれない。
まだ数万円する高級ドライヤーの購入には抵抗があるという人も多いかもしれないが、一度使って髪を撫でてみれば「たしかにこれまでのドライヤーと少し違う」という実感が持てるはずだ。単機能に特化しているゆえに「使いこなせず持ち腐れ」ということもない。高級美容家電に慣れていない人こそ、まずはドライヤーからという選択はありだと思う。(BCN・大蔵大輔)
まずはプレステージのデザインから見ていこう。形状自体はスタンダードなL字型で、ヘッドは短くコンパクトにまとまっている。重量は電源コード含めて700gと見た目のわりには重め。カラーはシャンパンゴールドとホワイトのツートンカラーで洗面所に馴染む上品な仕上がりになっている。
背面にモードや風量を表示する円状のインターフェース、グリップに風量設定ボタン、温度設定ボタン、モード設定ボタン、電源スイッチを搭載。グリップの内側には冷風に切り替えるクールショットボタンも備えている。このあたりの充実はさすがハイエンドという印象を受ける。
実際に使用する前に理解しておきたいのが、「多彩なモード」と「SenseIQ」だ。プレステージが搭載するモードは速乾(Fast)・ジェントル・マニュアル・スタイル・カール・スカルプの6種類。使用頻度が高いであろうベーシックなものが前半の3種類で、「速乾(Fast)」はパワフルな風によって短時間で髪を乾かすモード、「ジェントル」は温度を抑えたやさしい風で髪をケアするモード、「マニュアル」は温度と風量を調整できるモードとなっている。
後半の3種類はそれぞれ付属している専用ノズルを使用する。スタイリングケア用ノズルを装着する「スタイル」はブラシを使いながら髪を整えていくモード、カール用ノズルを装着するカールはセミロング以上の長さのあるカールした髪を乾かすモード、スカルプケア用ノズルを装着する「スカルプ」は頭皮に直接押し当てて刺激するモードとなっている。
そして、本製品最大の特徴といえるテクノロジーが「SenseIQ」だ。これは1秒間に30回、髪の温度を検知することで自動で風量や温度を最適化してくれるという機能だ。ドライヤーの熱は髪のダメージの原因となるが、どれだけの風量と温度がベストなのか素人に判断は難しい。SenseIQを使えば、誰が使っても適度な温風を髪に当てることができる。
フィリップスによると、SenseIQによる温風は髪本来のうるおいを最大95%キープして、ツヤのある健康な髪が保てるという。なお、SenseIQが機能するのは速乾(Fast)・ジェントル・スタイル・カールの4モードで、マニュアルとスカルプでは機能しない。インターフェースと吹出口の上部にSenseIQのランプがあるので、機能のON/OFFはそこでも判断できる。
実際に速乾(Fast)・ジェントルを試してみた。まず、速乾(Fast)ではかなり強力な風が吹出口から放出される。早く乾かしたいと思うあまり、髪にドライヤーが近くなりすぎて「アチチ…」となることがよくあるが、さすがプレステージはSenseIQの効果でうまく温度調整をしてくれる。あまり深く考えずにドライヤーを当てても、ちゃんとうるおいがキープされているのが分かる。
ある程度、乾いたあとにジェントルでくせになっている部分を重点的にケアするときも同様に、恐る恐る距離を測らなくても、しっかりと温風を当てることができた。仕上がりのやさしさも文句なしだが、プロのスタイリストのような技術がなくても誰にでもうまくセットができる使用面での“やさしさ”がとても気に入った。
操作時のバランスも悪くない。ただ長時間使用するときはちょっと重さが手にずっしりと感じることがあった。自宅で使用しているドライヤーがプレステージよりも軽量ということもあると思うが、このあたりの感覚は人によるかもしれない。
まだ数万円する高級ドライヤーの購入には抵抗があるという人も多いかもしれないが、一度使って髪を撫でてみれば「たしかにこれまでのドライヤーと少し違う」という実感が持てるはずだ。単機能に特化しているゆえに「使いこなせず持ち腐れ」ということもない。高級美容家電に慣れていない人こそ、まずはドライヤーからという選択はありだと思う。(BCN・大蔵大輔)