インスタの「リール」機能って何? 今さら聞けない使い方やテクニックを紹介

レビュー

2021/01/12 18:00

 2010年に誕生した写真共有SNS「Instagram」は写真や動画を通じて気軽にコミュニケーションできるのが特徴で、「インスタ映え」という言葉はいまや市民権を得ている。そんなインスタに「リール」という機能があるのをご存知だろうか。

2020年8月に追加されたインスタの「リール」機能。手軽にショートムービーが作れるのが楽しい

動画をつなげて最大30秒のショートムービーが作れる

 リールでは、複数の動画ををつなげて15秒もしくは30秒のショートムービーを作ることができる。リールの作成画面から新規で動画を撮影したり、スマホ内の動画を組み合わせたりして作成する。若い世代に人気のSNS「TikTok」に似ており、コマ撮りした動画をつなげたり、早送りやスロー再生などの編集機能がある。まずはほかの人が投稿している動画を見てみるといいだろう。
 
リールを見るには画面下部中央のアイコンをタップ(写真左)。
フォローしていないユーザーも含めて、さまざまなリールが閲覧できる(写真右)

 リールを作成するには、「ホーム」画面上部の「+」をタップして「リール」を選択する。もしくは、「リール」画面で右上のカメラのアイコンをタップしてもいい。あとは、動画をつなげていくだけなので操作はシンプルだ。
 
リールの撮影画面。画面左に編集機能が表示さており、各項目をタップして設定を行う(写真左)。
リールで動画を撮影する場合は、画面中央下部のアイコンをタップ。
再度タップすると撮影が終わる(写真右)

 15秒もしくは30秒分の動画を撮り終えると、「ストーリー」と同じように落書きをしたり、フィルター加工できたりする。投稿先は「リール」もしくは「ストーリーズ」が選べる。プロフィール画面に残しておきたい場合はリール、24時間で消えてもいい場合はストーリーズとして投稿しよう。ただし、ストーリーズに投稿するには15秒以内の動画にする必要がある。
 
動画を撮り終えたら加工してみよう。そのまま「シェア」しても構わない(写真左)。
「リール」もしくは「ストーリーズ」を選択する。
リールの場合はコメントも添えられる(写真右)

 リールとして投稿すると、通常の投稿と同じようにフォロワーのタイムライン上に表示される。画面左下に「リールを見る」と表示されるので、ここをタップすると全編が観られる仕様だ。
 
リールはタイムラインや自分のプロフィール画面上に表示される(写真左)。
「いいね!」やコメントをもらえるが足跡は残らない(写真右)

「音楽」「速度」「エフェクト」「タイマー」を活用

 一歩進んだ使い方をしたいなら「音楽」「速度」「エフェクト」「タイマー」の使い方を覚えておきたい。「音楽」は動画にBGMをつけられる機能で、楽曲のどの部分を使用するかも指定できる。旅行の思い出などをまとめるのに良さそうだ。
 
話題の楽曲が多数用意されている(写真左)。
楽曲の選択後、使用する範囲を決められる(写真右)

 上手く使えると面白いのが「速度」の調整。0.3~4倍速の計6種類の再生速度が用意されており、スロー再生や倍速撮影が可能だ。また「エフェクト」を加えるだけでも動画の仕上がりが変わる。フィルムカメラのような加工やフレーム加工など加工の種類が充実している。ただし、いずれの機能も撮影時のみで、スマホ内の動画を使う際は利用できない。
 
0.3倍、0.5倍、1倍(通常速度)、2倍、3倍、4倍速での撮影に対応(写真左)。
エフェクトの種類はかなり豊富で、「エフェクトギャラリー」から追加できる(写真右)

 スマホを置いて撮影する際は、「タイマー」を使うといい。撮影開始前に3秒のカウントをつけられ、カウントダウン後に撮影が開始する。また、撮影する時間の長さも調整できる。ほかにも「位置合わせ」という機能もある。次の動画を撮影する前に一つ前のクリップの被写体の位置を表示し、位置を合わせやすくしてくれるので便利。定点での撮影がしたいときに役立つ。
 
カウントダウンの時間は3秒もしくは10秒が選べる(写真左)。
一つ動画を撮影すると、画面左の一番下に「位置合わせ」のアイコンが表示される(写真右)

 わざわざ動画編集アプリを使わなくても、インスタさえあればショートムービー作りもお手の物。以前に旅先で撮影した動画やおうち時間を楽しむ様子の動画を撮って、リールで投稿してみよう。(TEKIKAKU・今西絢美)