楽天グループの楽天カードは、「楽天カードマン債」と名付けた5年間・利率0.49％（税引前）の「楽天カード株式会社 第4回無担保社債（社債間限定同順位特約付）」を発行し、主に個人投資家向けに販売する。1口50万円から50万円単位で、楽天証券を含む証券会社5社で取り扱う。


　ユニークな「楽天カードマン債」という愛称と、個人に限り、1口（50万円）ごとにもらえる特典「500円相当の楽天ポイントギフトカード1枚」、1口ごとに抽選を行い、当選した計10人にプレゼントする「イニエスタ選手のサイン入りユニフォーム」は、インターネット上での話題喚起を狙ったものだろう。格付けはA-（格付投資情報センター）、A（日本格付研究所）。楽天証券での販売期間は12月11日9時～12月22日14時半で、既に完売間近と告知されている。
 
　都市銀行の普通預金金利の10倍の楽天銀行の普通預金金利（マネーブリッジ適用時）より、今回、募集開始した楽天カードマン債の金利の方が高いが、そもそも、街の楽天ポイントカード加盟店で税込10万円分購入するだけで、楽天カードマン債の特典と同数の楽天ポイントを獲得できるわけで（税込200円につき1ポイント付与の場合。ポイントの付与率は店によって異なる）、楽天ポイントやdポイントなどの共通ポイントサービスをため、有効活用する「ポイ活」はリスクなくお得といえるだろう。ただし、現金相当として使える価値がゼロとなる有効期限切れには気を付けたい。（BCN・嵯峨野 芙美）