車用の技術でスマホ“コーティング”、「KeePer LABO」で実体験!
【なぐもんGO・71】 「スマートフォンの画面に傷が入らないように」と、新品を購入するたびに保護シートを貼っている。筆者は不器用なのでズレたり、気泡やほこりが入ったりするなど悩みもあるが、我慢我慢……。とはいえ、やはり違和感は残ってしまう。そこで目を付けたのが“コーティング”。近頃は各所で「体験しませんか?」と声を掛けられるので、思い切って試してみることにした。一体、どのようなサービスなのか。
体験で訪れたのは、年間300万台の車をピカピカにコーティングする「KeePer LABO」の板橋店。「スマホのコーティングの話では?」と疑問に思うかもしれないが、目的地はここで間違いない。というのも、同社は車に使っている技術をスマホのコーティングに応用し、独自の「スマホキーパー」というサービスを展開しているからだ。
穴をふさぎ終えたら、次はアルコール綿でスマホの除菌・清掃。拭き始めると、どんどんときれいになっていく。普段からマイクロファイバーで小まめに拭くようにしていたが、案外汚れていたようで少しショックだった。きれいになると、前面も背面も細かな傷が目立つ。
清掃の次は、いよいよコーティング。スタッフはコーティング剤をスポンジにつけて、躊躇なくスマホに塗り始める。前面や背面だけでなく、側面にも塗布する。スポンジにコーティング剤を足しながら薄く延ばしていく。まんべんなく塗ったら、今度は清潔な布で拭いていく。
拭き終わったら、全行程が終了。恐る恐る触ってみると、新品を触った時を思い出すほどサラッサラの手触りだった。表面の光沢も新品、いやそれ以上の光沢感がある。施工前と比べて、操作感も滑らかになっていることに感動してしまった。新しくついた汚れも取れやすく、触り心地も画像や映像の見やすさも向上したように思う。
ただ、保護フィルムのように「強い衝撃からスマホを守る」という目的ではないので、この点は留意しておきたい。あくまでも生活傷を防ぐための施工だ。コーティングの上から保護フィルムを貼ることもできるが、はがれやすくなる可能性があるという。また、コーティングがはがれてくる時期は、使用頻度によって異なる。滑りが悪くなったり、汚れが落ちにくくなったりしたら再びコーティングを行うといい。
スマートフォンの施工料金は片面で税込3300円、両面で4400円。タブレット端末の場合は片面4400円と両面5500円だ。
しかし、最初はうまくいかなかった。車とスマホはサイズや素材などが全く異なるためだ。そこで、コーティング剤を製造しているドイツの工場と調整を重ね、少しずつ改良。2019年6月についにドコモのキャリアショップで展開を開始した。
新品スマホの購入時のオプションとして販売したところ、約2割が付帯。のちに新品だけでなく、すでに使っているスマホもコーティングしたいという要望を受けて、KeePer LABOでの展開を開始した。
今後は、ドコモ以外のキャリアショップや家電量販店などへの展開も考えているとのこと。小さな傷で保護フィルムを何度か貼り替えるより安価に収まる可能性もあるので、選択肢の一つとして覚えておきたい。(BCN・南雲 亮平)
体験で訪れたのは、年間300万台の車をピカピカにコーティングする「KeePer LABO」の板橋店。「スマホのコーティングの話では?」と疑問に思うかもしれないが、目的地はここで間違いない。というのも、同社は車に使っている技術をスマホのコーティングに応用し、独自の「スマホキーパー」というサービスを展開しているからだ。
スマホコーティング体験
初体験ということもあり、私用の少し古い端末のiPhone 6sで施工をお願いしてみた。コーティング用の道具はパッケージにまとめられており、スマホ1台ごとに変えられる。開くと様々な機材が出てくるが、まずはスマホの“穴”をふさぐ作業から。スタッフがゴム手袋を装着し、ライトニングケーブル端子やスピーカー、マイクの部分にピッタリサイズのシールを貼り付けていく。穴をふさぎ終えたら、次はアルコール綿でスマホの除菌・清掃。拭き始めると、どんどんときれいになっていく。普段からマイクロファイバーで小まめに拭くようにしていたが、案外汚れていたようで少しショックだった。きれいになると、前面も背面も細かな傷が目立つ。
清掃の次は、いよいよコーティング。スタッフはコーティング剤をスポンジにつけて、躊躇なくスマホに塗り始める。前面や背面だけでなく、側面にも塗布する。スポンジにコーティング剤を足しながら薄く延ばしていく。まんべんなく塗ったら、今度は清潔な布で拭いていく。
拭き終わったら、全行程が終了。恐る恐る触ってみると、新品を触った時を思い出すほどサラッサラの手触りだった。表面の光沢も新品、いやそれ以上の光沢感がある。施工前と比べて、操作感も滑らかになっていることに感動してしまった。新しくついた汚れも取れやすく、触り心地も画像や映像の見やすさも向上したように思う。
KeePerの“ワザ”
先述の通り、keePerのコーティングには、車に施すコーティングと同じ素材が使われている。特徴はコーティング膜の厚さ。一般的なスマホのコーティングと比べると、数十倍になるという。だからと言ってカバーが装着できなくなるようなこともなく、表面をすりキズなどの“生活傷”から守る。特に「すりキズから守る」ことについては、第三者機関から認定を得ているほどだ。ただ、保護フィルムのように「強い衝撃からスマホを守る」という目的ではないので、この点は留意しておきたい。あくまでも生活傷を防ぐための施工だ。コーティングの上から保護フィルムを貼ることもできるが、はがれやすくなる可能性があるという。また、コーティングがはがれてくる時期は、使用頻度によって異なる。滑りが悪くなったり、汚れが落ちにくくなったりしたら再びコーティングを行うといい。
スマートフォンの施工料金は片面で税込3300円、両面で4400円。タブレット端末の場合は片面4400円と両面5500円だ。
洗車・コーティング技術がスマホに派生したワケ
ところで、なぜ、洗車・コーティングを手掛ける企業がスマホにまで手を伸ばしたのか。KeePer技研の賀来聡介社長はスマホコーティング事業を立ち上げたきっかけについて、「約2年前にあったユーザーからの問い合わせ」と答える。「キャリアショップを経営しているユーザーから、『車の高度なコーティング技術を、スマホに施してみてもいいのでは?』という提案があり、試してみた」(賀来社長)。しかし、最初はうまくいかなかった。車とスマホはサイズや素材などが全く異なるためだ。そこで、コーティング剤を製造しているドイツの工場と調整を重ね、少しずつ改良。2019年6月についにドコモのキャリアショップで展開を開始した。
新品スマホの購入時のオプションとして販売したところ、約2割が付帯。のちに新品だけでなく、すでに使っているスマホもコーティングしたいという要望を受けて、KeePer LABOでの展開を開始した。
今後は、ドコモ以外のキャリアショップや家電量販店などへの展開も考えているとのこと。小さな傷で保護フィルムを何度か貼り替えるより安価に収まる可能性もあるので、選択肢の一つとして覚えておきたい。(BCN・南雲 亮平)