春に始まったコロナ禍が思いのほか長引いているが、多くのビジネスパーソンの方々はもう、在宅のまま仕事をこなせる環境を少しずつ整えてきたことだろう。パソコンを使う仕事の場合、マウスやトラックパッド、キーボードなどの入力デバイスをアップグレードしてみたり、作業の種類により合うものに換えてみることで効率アップを図れる場合がある。今回はコスパにすぐれたデジタルグラフィクス・タブレットの多彩なラインアップを展開するXP-PENのタブレットをテレワークに賢く活かす方法を紹介したい。
XP-PENが得意とするデジタルグラフィクス・タブレットは、PCに接続して専用のデジタルペンで文字や絵を描くための入力デバイスの一種だ。液晶画面を搭載する製品を“液タブ”、PCの画面を見ながらセンサーボードにペンで入力する“板タブ”と俗に呼ばれる製品を中心に、イラストレーターやグラフィックデザイナーなどクリエイターの仕事に欠かせないツールとして普及してきた。
XP-PENのタブレットにはライバルの製品と肩を並べる性能を持ちながら、より安価でコストパフォーマンスに優れる製品が多く揃うことから、昨今ではクリエイターを越えてビジネスパーソンや学生にも注目されている。
タブレットとデジタルペンを組み合わせるとPCの画面操作がより直感的に、かつ繊細にできるのが大きな特徴だ。これが活かせる事例として、パワーポイント等のプレゼンテーションに使うファイルをペンで図形を描くような感覚で素速く作ったり、PDFのドキュメントファイルに手書きで赤字を入れて返す作業などが考えられる。
XP-PENからはさまざまな画面サイズの液タブが発売されているが、できればPCの画面サイズと同じ、または近いサイズのタブレットを使う方が作業中に画面を見比べた時に違和感が少ないのでおすすめだ。ペンタブレットはPCとペンを動かす手元が離れるので、液晶タブレットに比べると操作のコツを掴むまでに最初のうちは少し時間がかかるかもしれない。液晶を搭載していないぶん、ペンタブレットの多くは軽く薄型で取り回しがよい。そして手頃な価格の製品も多く見つかる。
タブレットの本体は9.3mmと薄型で、質量も約307gと軽い。家の中だけでなくシェアオフィスやカフェにPCごと持ち出してモバイルテレワークにも使える。USBバスパワー給電ができるため、別途アダプターを持ち歩く必要もない。
専用のスタイラスペンは充電いらずのバッテリーフリー。安心して長時間に渡るモバイルワークにも没頭できる。筆圧感知の精度が高く、傾き検知機能も搭載されているので、イラストレーターには繊細な線画や色塗りもできる板タブとして人気を集めているようだ。
同社オンラインサイトでの販売価格も5590円(税込)と安価だ。スタイラスペンは使い込むほどに先端が短くすり減ってくるが、ペン先を交換すれば長く使える。
アップル純正のプレゼンテーション作成用アプリケーション「Keynote」を立ち上げて、最初にDeco mini7で報告書の大まかなレイアウトを決めてオブジェクトを配置する。あとはキーボードで文字を入力していくというワークフローが確立できたら、企画書やプレゼンテーションのスライド資料の作成がとても効率よくこなせた。
Windows PCには元からペン入力に対応するタッチパネル搭載ノートPCも商品化されているが、Macにはこれがない。Deco mini7をMacにつないで、画面やアプリケーションをスタイラスペンで触れて手早く操作できる感覚はとても新鮮だった。なおDeco mini7はAndroidスマホ・タブレットにUSBケーブルで接続してペン入力操作ができる。スマホでメモを書き留めたり、イラストを描いたりとPC作業の補助的なツールとしても役に立ちそうだ。
日本で生まれた人気のハイコスパブランド「XP-PEN」
XP-PENは2005年に日本で創立したメーカーだ。2017年に世界進出を果たし、現在は液晶タブレットなどペンタブレットのスペシャリストとして初級者から上級者向けに多彩なラインアップを揃えている。XP-PENが得意とするデジタルグラフィクス・タブレットは、PCに接続して専用のデジタルペンで文字や絵を描くための入力デバイスの一種だ。液晶画面を搭載する製品を“液タブ”、PCの画面を見ながらセンサーボードにペンで入力する“板タブ”と俗に呼ばれる製品を中心に、イラストレーターやグラフィックデザイナーなどクリエイターの仕事に欠かせないツールとして普及してきた。
XP-PENのタブレットにはライバルの製品と肩を並べる性能を持ちながら、より安価でコストパフォーマンスに優れる製品が多く揃うことから、昨今ではクリエイターを越えてビジネスパーソンや学生にも注目されている。
タブレットとデジタルペンを組み合わせるとPCの画面操作がより直感的に、かつ繊細にできるのが大きな特徴だ。これが活かせる事例として、パワーポイント等のプレゼンテーションに使うファイルをペンで図形を描くような感覚で素速く作ったり、PDFのドキュメントファイルに手書きで赤字を入れて返す作業などが考えられる。
「液タブ」と「板タブ」はどちらがおすすめ?
今回はXP-PENの売れ筋製品から液晶タブレットの「Artist 12 Pro」と、ペンタブレットの「Deco mini 7」を各カテゴリの代表的な機種として取り上げたい。液タブは画面を見ながらペン書きができるので、デジタルグラフィクス・タブレットを初めて使う人にも扱いやすいと思う。接続したPC側でアプリを立ち上げて、PCと同じ画面をタブレットに表示しながらペンで描く。XP-PENからはさまざまな画面サイズの液タブが発売されているが、できればPCの画面サイズと同じ、または近いサイズのタブレットを使う方が作業中に画面を見比べた時に違和感が少ないのでおすすめだ。ペンタブレットはPCとペンを動かす手元が離れるので、液晶タブレットに比べると操作のコツを掴むまでに最初のうちは少し時間がかかるかもしれない。液晶を搭載していないぶん、ペンタブレットの多くは軽く薄型で取り回しがよい。そして手頃な価格の製品も多く見つかる。
ポータブルサイズの板タブ:Deco mini7
最初にXP-PENのペンタブレット「Deco mini7」をMacBook Airに接続して試してみた。XP-PENのホームページに公開されているドライバーをインストールして、本体に付属するUSBケーブルを使ってMacBookに接続する。macOS 10.10以降のプラットフォームに対応している。タブレットの本体は9.3mmと薄型で、質量も約307gと軽い。家の中だけでなくシェアオフィスやカフェにPCごと持ち出してモバイルテレワークにも使える。USBバスパワー給電ができるため、別途アダプターを持ち歩く必要もない。
専用のスタイラスペンは充電いらずのバッテリーフリー。安心して長時間に渡るモバイルワークにも没頭できる。筆圧感知の精度が高く、傾き検知機能も搭載されているので、イラストレーターには繊細な線画や色塗りもできる板タブとして人気を集めているようだ。
同社オンラインサイトでの販売価格も5590円(税込)と安価だ。スタイラスペンは使い込むほどに先端が短くすり減ってくるが、ペン先を交換すれば長く使える。
アップル純正のプレゼンテーション作成用アプリケーション「Keynote」を立ち上げて、最初にDeco mini7で報告書の大まかなレイアウトを決めてオブジェクトを配置する。あとはキーボードで文字を入力していくというワークフローが確立できたら、企画書やプレゼンテーションのスライド資料の作成がとても効率よくこなせた。
Windows PCには元からペン入力に対応するタッチパネル搭載ノートPCも商品化されているが、Macにはこれがない。Deco mini7をMacにつないで、画面やアプリケーションをスタイラスペンで触れて手早く操作できる感覚はとても新鮮だった。なおDeco mini7はAndroidスマホ・タブレットにUSBケーブルで接続してペン入力操作ができる。スマホでメモを書き留めたり、イラストを描いたりとPC作業の補助的なツールとしても役に立ちそうだ。
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