ガーリックの香りが食欲をそそる「いかすみ鍋」
次は2020年の新商品である「いかすみ鍋」に挑戦。いかすみは生臭い印象があって苦手だったが、こちらは嫌な臭みが一切なく、魚介やにんにくの香りのおかげで食欲が増す。スープはさらっとした口当たりで飲みやすく、ブイヤベースのような凝縮されたえびや魚醤の旨味を楽しめた。筆者は冷蔵庫にあったシーフードミックスやブロッコリーなどを使ったが、殻つきえびやトマトなどを材料にすればスープとの鮮やかなコントラストができるだろう。見た目にインパクトがあるのに加え、白ワインにも合うのでおもてなし料理にもぴったりだ。公式でのおすすめのしめはご飯やパスタだが、ニョッキやペンネとチーズを合わせても美味しそうだなと感じた。
「トムヤムクン鍋」は本格エスニックの味を自宅で再現
「トムヤムクン鍋」は、その本格的な味に思わずびっくり。ライムや唐辛子、レモングラスを惜しみなく使ったスープは目の覚めるような爽やかな辛さだ。トムヤムクン特有の酸味もしっかり効いており、口の中をさっぱりさせてくれるので次から次へと箸が進む。空模様につられてどんよりしがちな冬でも、食べると元気になれること間違いなしだ。また、「サムゲタン鍋」と同様、旬の野菜である白菜をおいしく食べられる鍋だ。締めは春雨がおすすめ。くどさがないのに加え、糖質とカロリーのカットになるので食べすぎた罪悪感を軽減してくれる。
「ビスク鍋」はトマトと魚介の旨味がぎゅーっと凝縮
「ビスク鍋」はトマトの魚介の濃厚な旨味を堪能できる。スープの希釈に水ではなく牛乳を使うので、風味はかなりマイルドでクリーミー。調理の段階からえびの食欲をそそる香りがキッチンに広がり、思わずスープを味見してしまった。筆者はトマトを苦手としていたが、嫌な酸味や青臭さは一切なく、「これならトマト嫌いな子どもでも食べられるな」と感じた。タラやハマグリを入れるとより本格的なフレンチの味を楽しめる。おすすめの締めはチーズリゾット。チーズのまろやかさとトマトの風味が絶妙に合い、正に別腹。バゲットを浸すのも高級感が出ていいだろう。
今回、紹介した以外にも、胡麻の香ばしい風味と豆板醤の辛みが特徴の「胡麻味噌坦々鍋」(290円)や、野菜と鶏肉の旨味とブラックペッパーが効いた「スパイシーカレー鍋」(290円)、トマトの旨味とバジルの風味を楽しめる「ミネストローネ鍋」(290円)も販売されている。気になる人はぜひ試してみてほしい。(TEKIKAKU・山崎理香子)