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2020年最高のカニeスポーツゲーム「カニノケンカ」で遊ぼう【Nintendo Switchで遊びつくそう!】

レビュー

2020/11/22 18:35

 【Nintendo Switchで遊びつくそう!・4】Nintendo Switchのマイニンテンドーストア、ニンテンドーeショップを眺めると、有名な会社が手がけるタイトルから個人制作のものまで、本当に大量のゲームが並んでいる。とくに有名でないタイトルは、自分に合っているのかどうかを都度調べるのはおっくうになりがちだと思う。そこで、本連載「Nintendo Switchで遊びつくそう!」では毎回テーマを設定し、それにちなんだオススメのゲームを紹介する。

 ただ、第4回目はテーマを設定せず、「カニノケンカ -Fight Crab-」だけを取り上げる。カニがおいしい季節になってきたし、eスポーツも盛り上がってきているなか、この2つの要素が合体した本作をオススメしたいからだ。

ガチャガチャやっても真面目にやっても楽しい懐の深さが魅力の「カニノケンカ -Fight Crab-」

 「カニノケンカ -Fight Crab-」は、不死身のカニ同士がケンカする対戦アクションゲームだ。CEROはA(全年齢対象)で、価格は2400円。タイトル画面では「カニはおいしい」というメッセージが伝わってくる必聴のテーマソングが流れ、ゲームをスタートすると「あなたはカニです」と言われるなど、本作はとにかくインパクトが強い。見た目の強さやコミカルさが本作のアピールポイントの一つなのはたしかだが、作りは硬派で遊びごたえがあるのも特徴だ。
 
本作を紹介する人ならほぼ必ずスクリーンショットを撮るシーン

 戦いの目的は、相手カニをひっくり返すこと。相手カニをひっくり返して3カウント起き上がらなかったら勝利だ。ひっくり返すには攻撃を相手カニのボディに当てればよいのだが、相手カニが万全の状態だとまったく倒れない。相手カニに攻撃を当てると%値が溜まっていき、%値が大きいほどひっくり返しやすくなる。攻撃を的確に当てて相手カニを弱らせてひっくり返そう。こういったシステムのため、%値に差が多少開いたとしても勝負がどうなるかはわからない。途中で気が抜けたりやる気がなくなったりせず、(よほどの腕前の差がない限りは)最後まで戦いを楽しめるようになっている。

 攻撃手段はステゴロでの打撃やハサミで挟むほか、武器も用意されている。武器はカタナ、ソード、ハンドアックスからメイス、トンファーなどのおなじみのものからジェット、エクスカニバーなど変わり種までさまざま。カニは器用なので、アザラシとスクーターに乗ることもできる。さらに攻撃をある程度受けると、カニがパワーアップするハイパーモードが発動可能。ハイパーモード中はエンチャント、カニオウケン、カニハメハ、カニタマ、カニコプターという特殊な技も利用できる。クセの強い技は多いが、ダメージを稼ぐ手段が増えるハイパーモードは積極的に活用したい。
 
カニが武器を持っているだけでなんだか面白く感じるからすごい
 
ステージ上のオブジェクトも武器にできる

 本作は、ステージクリア制のキャンペーンモードを用意。このモードを通じて操作の基本を把握しつつ、いくつものカニや武器、特殊技をアンロックしながら1対1や2対2の戦いを楽しめる。ステージクリア時にはお金がもらえるので、アンロックされたカニ・武器の購入やカニの強化に充てよう。
 
勝てないステージでは航空支援を頼み、先制攻撃を仕掛けてもらうことも可能
 
ポーズ画面中にはフォトモードも利用できる。
カメラの位置を調整し、自分好みのシーンを撮影しよう

 左右スティックとカニの左右の腕の動きが連動している操作方法も独特で、自分が思うようにハサミを動かせる。また、Joy-Conを振ったり傾けたりする操作も可能だ。カニとの一体感が生まれる後者の操作は一度体験してほしい。
 
Joy-Conを活用した操作方法

 キャンペーンモードのほか、オンライン・オフラインのどちらにも対応した対戦モードも備えている。オンラインでの対戦は何度か試したかマッチングしなかったので、コミュニティや対戦会などに参加したほうがよさそうだ。もちろん、友人とオフラインでわいわい対戦するのもアリだ(このご時世なのでオフラインでの対戦はしづらいが……)。

 カニノケンカはいわゆるガチャプレイでもそこそこ戦えるし、本気でプレイしようとするとカニ・武器の選定から立ち回りなど考えることが多い、奥の深いゲームだ。富山県のeスポーツイベント「ToyamaGamersDay2020」では、本作を採用した大会「キングクラブトーナメント」が実施されたことからも、競技性の高さがうかがえる(ちなみに同イベントの主な賞品は紅ズワイガニだった)。気軽にプレイしても本気で取り組んでも楽しめる一作に仕上がっているので、ぜひプレイしてみてほしい。(浦辺制作所・藤縄 優佑)