シャープは、液晶パネル開発で培った技術を応用した高性能フェイスシールド4種類6モデルを11月9日から、同社のECサイト「COCORO STORE」で順次発売する。フィルム表面の特殊加工技術（モスアイ技術）を活用し、曇りにくく低反射を実現したことで、クリアな視界を保つことができる。


　11月9日に開催された記者会見で、ECサイトを運営するSHARP COCORO LIFEの大山貞代表取締役社長は、「ニューノーマル時代の暮らし方や社会課題に対応した特徴的な商品やサービスでスマートライフを提供している」と振り返り、今回のフェイスシールドもその一環であると説明した。
 
　シャープのフェイスシールドは、フィルムの両面に表面反射を抑制する特殊加工を施すことで光の映り込みを大幅に低減。日光や照明の反射により視界を遮られないよう工夫した。また、新開発の特殊なアクリル系樹脂が高湿環境下や呼気による曇り防止にも効果を発揮。常にクリアな視界を保つことができる。繰り返し使うことも可能だ。
 
　軽量のチタンフレームは、“めがねのまち”とも呼ばれる鯖江で製造。フィルム部分は液晶パネルも製造可能なシャープ米子のクリーンルームで生産する。全体のデザインは、産業デザイナーの大浦イッセイ氏（NPO法人『まもるをまもる』代表理事）が手掛けた。取り付けが簡単で優しくフィットするフレーム形状が特徴だという。
 
　製品のラインアップと価格、発売日は次の通り。チタン製フレームのフェイスシールド「FG-800M」（Mサイズ）と「FG-800S」（Sサイズ）が税込8980円で11月30日。チタン製フレームのアイシールド「FG-500M」が7480円で11月27日。チタン製フレームのマウスシールド「FG-300M」（Mサイズ）と「FG-300S」（Sサイズ）が5980円で12月7日。ポリカーボネート製フレームのフェイスシールド「FG-F10M」が1980円で11月9日。Mサイズは一般用、Sサイズは女性や小人用。年間計3万個を販売するとしている。