パナソニック、マスク姿でも性別・年齢を推定できるからマーケデータに活用できる

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2020/10/20 13:30

 パナソニックは、Vieureka来客分析サービスに用いているVieurekaカメラ「VRK-C301」にPUX開発の顔検出エンジンを搭載し、マスクをつけたままの画像からでも性別と年齢の推定を可能にする機能を開発した。同機能は、AIカメラ上で動作するシステムとしては業界初となる(10月16日時点、同社調べ)。

マスク姿でも来店客の性別や年齢を推定できる

 パナソニックは、2017年にIPカメラをIoTデバイスとして活用する「Vieurekaプラットフォーム」を開発。これは、IPカメラ内に搭載された画像認識機能を用途に合わせてカスタマイズすることができ、クラウド上でのシステム運用を容易にするプラットフォーム。Vieureka対応のカメラを活用することで、店舗でのマーケティングや工場での従業員の行動管理、病院・介護施設での見守りなど様々なシーンに合った機能を実装できる。
 
Vieurekaカメラ「VRK-C301」

 今年4月には、ディープラーニングの画像解析を小型エッジコンピュータで実現するVieurekaカメラの新機種VRK-C301の提供を開始。高性能CPUを搭載した同カメラは、ディープラーニングなど高度な画像解析を活用したサービス展開を実現する。しかし、新型コロナウイルスの影響でマスクを装着する人が増加。画像から属性情報を取得できないという課題にぶつかったため、新機能の開発に着手した。

 今回開発した機能は、VRK-C301にPUXのディープラーニングを活用した顔検出エンジンを搭載することで、マスクをしたままの画像からでも性別・年齢を推定できるというもの。この機能により、ニューノーマル時代で大多数の来店客がマスク装着していても、来店客の属性情報を店舗のマーケティングデータとして活用することが可能となる。

 同機能は、10月から、グランフロント大阪南館内の「パナソニックセンター大阪」でテスト運用を開始し、12月からVieureka来客分析サービスの新機能として公開する予定。