秋冬キャンプにこそ勧めたい! 60秒で設営できる元祖エアフレームテント「Heimplanet Cave」
【木村ヒデノリのTech Magic #026】 キャンプに最適な季節が到来した。昨今の情勢もあり、キャンプ場はどこも混雑しているらしい。YouTubeなどでも多くのキャンプ動画が公開されており、今年からアウトドアライフをはじめようという読者も多いと思う。そこでおすすめしたいのが、エアフレームテントのCave(以下、ケイブ)だ。
設営が簡単なだけでなく、2~3人用テントをコンパクトに持ち運べる利点もある。フレームが金属製だとどうしても重量や大きさにおいて懸念が出てきてしまうが、エアフレームは空気を抜いてしまえば小さくできて軽量とメリットが大きい。設営が早ければその分、別のことに時間を使えるため、1泊2日のキャンプなどでは特に重宝する。
ただ、オリジナルモデルは海外での使用を想定されていたため、入り口がメッシュにできないなど、多湿な日本では少々運用しづらい構造になっていた。それがこちらのブラックカイロカモモデル(本モデル以外でも最近のモデルやロット)では入り口をメッシュにでき、さらにベンチレーションが向上するように中央にも空間ができる工夫がされている。テント内の温度は他社製テントと比べると上がりがちで、真夏に使うとなると工夫が必要だ。
このモデルが登場する前に限定モデルとして発売されたブラックエディションは、遮光性が高くタープ下なら夏でもかなり快適だったが、こちらのモデルは日光がそれなりに透過するので、真夏ならポータブルクーラーが必要かもしれない。ケイブよりも大きいタイプの「Backdoor(バックドア)」という製品は前後にメッシュ窓が付いており通気性がかなり高いが、その分冬場は寒い。逆にケイブは夏使いづらいが冬場は意外と問題なく使えると、ラインアップによっても一長一短があることを覚えておいてほしい。
どうしてもオールシーズン快適に使いたいという方はバックドアの4シーズンモデルを使うのが良いだろうが、大きさ的に持ち運びにくい。筆者はケイブのブラックエディションとオリジナルモデルを気温によって使い分けていた。
一つ目はベンチレーションが改良されたこと。天井付近に5箇所ある通気口のほかに、中央も空間が開くように突っ張り棒のようなものが追加された。もう一つは付属のペグがより強靭なアルミペグに変わったこと。以前のペグはアルミ製で軽いものの、硬いものに当たるとすぐに変形してしまっていたが、今回付属されているものはトップブランドであるDAC社のものになっており、実用性・信頼感ともに上がった格好だ。
また、基本的にペグを打たなくても自立するため、屋外・屋内問わずどこでも使えるのもありがたい。年に1度キャンプでだけ使うのであれば高い買い物だが、砂浜などペグが打てない状況でも使えるなど、用途次第でさまざまな恩恵を受けられることを考えればテントを超えたメリットを持った製品だと言える。「テンタル」など、テントのレンタルサイトでも取り扱いがあるので、興味のある方はこの秋冬の快適な時期にぜひ試してみてほしい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で1歳半の娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。
秒速で設営できる唯一のテント
さまざまなテントがあるなかで、設営時間と手間が一番かからないのがケイブだ。特徴は計算されたエアフレーム部で、空気を入れるだけでテントとしての剛性を保つ構造になっている。専用のポンプを使うと約60秒で設営が完了するという驚きの製品で、昨今リリースされているエアフレームテントの先駆けとなったものだ。設営が簡単なだけでなく、2~3人用テントをコンパクトに持ち運べる利点もある。フレームが金属製だとどうしても重量や大きさにおいて懸念が出てきてしまうが、エアフレームは空気を抜いてしまえば小さくできて軽量とメリットが大きい。設営が早ければその分、別のことに時間を使えるため、1泊2日のキャンプなどでは特に重宝する。
ただ、オリジナルモデルは海外での使用を想定されていたため、入り口がメッシュにできないなど、多湿な日本では少々運用しづらい構造になっていた。それがこちらのブラックカイロカモモデル(本モデル以外でも最近のモデルやロット)では入り口をメッシュにでき、さらにベンチレーションが向上するように中央にも空間ができる工夫がされている。テント内の温度は他社製テントと比べると上がりがちで、真夏に使うとなると工夫が必要だ。
このモデルが登場する前に限定モデルとして発売されたブラックエディションは、遮光性が高くタープ下なら夏でもかなり快適だったが、こちらのモデルは日光がそれなりに透過するので、真夏ならポータブルクーラーが必要かもしれない。ケイブよりも大きいタイプの「Backdoor(バックドア)」という製品は前後にメッシュ窓が付いており通気性がかなり高いが、その分冬場は寒い。逆にケイブは夏使いづらいが冬場は意外と問題なく使えると、ラインアップによっても一長一短があることを覚えておいてほしい。
どうしてもオールシーズン快適に使いたいという方はバックドアの4シーズンモデルを使うのが良いだろうが、大きさ的に持ち運びにくい。筆者はケイブのブラックエディションとオリジナルモデルを気温によって使い分けていた。
マイナーアップデートが頻繁なメーカー
ケイブが発売されてかなりの年月が経つが、アナウンスされていないマイナーアップデートが多くあるのもこのメーカーの特徴だ。正直買ってみないと何がアップデートされているのかわからないので困ってしまうが、都度改善されていくのは好感が持てる。前述した入口がメッシュになったこと以外にもいくつかアップデートがあった。一つ目はベンチレーションが改良されたこと。天井付近に5箇所ある通気口のほかに、中央も空間が開くように突っ張り棒のようなものが追加された。もう一つは付属のペグがより強靭なアルミペグに変わったこと。以前のペグはアルミ製で軽いものの、硬いものに当たるとすぐに変形してしまっていたが、今回付属されているものはトップブランドであるDAC社のものになっており、実用性・信頼感ともに上がった格好だ。
高額ではあるが、設営の手軽さは唯一無二のテント
価格は10万円台と決して安くはないケイブだが、一度その手軽さに触れてしまうとなかなか普通のテントに戻れない製品であることは間違いない。また、その手軽さや風への耐性から防災用途にも大いに役立つと言える。例えば避難所やその付近などへもパっと持っていって20秒で設営でき、プライバシーを確保できる。これはアウトドアに限らずかなり有用だ。また、基本的にペグを打たなくても自立するため、屋外・屋内問わずどこでも使えるのもありがたい。年に1度キャンプでだけ使うのであれば高い買い物だが、砂浜などペグが打てない状況でも使えるなど、用途次第でさまざまな恩恵を受けられることを考えればテントを超えたメリットを持った製品だと言える。「テンタル」など、テントのレンタルサイトでも取り扱いがあるので、興味のある方はこの秋冬の快適な時期にぜひ試してみてほしい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で1歳半の娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
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