大画面は羨ましいけど遅延が気になる──。プロジェクターでゲームをプレイすると聞くと、だれもが思い浮かべる不安だろう。そんな悩みを覆すようなプロジェクターをご存じだろうか? ベンキュージャパン(BenQ)が2月に発売したエンターテインメントプロジェクター「TH685」だ。応答速度は8.3msと、プロジェクターとは思えない数値を誇る。実際にどれほど快適なのか、使って確かめてみた。
TH685の解像度はフルHDで、輝度は3500ルーメン。照明をつけた部屋でも十分に見える画質・明るさだ。サイズは高さ110×幅312×奥行き225mm、重さは2.8kg。入力端子はHDMI×2、ディスプレイ出力(D‐Sub)、USB Type‐A、オーディオジャック(入/出)、赤外線受信機×2など豊富にそろえる。リモコンも備えており、離れた位置からでも操作可能だ。
TH685最大の特徴は、先述の通り応答速度8.3ms。加えて1秒間に画面を書き換える回数(リフレッシュレート)も120回(120Hz)なので、コントローラーの操作がすぐに映像に反映される。プレイするゲームにもよるが、一般的なプロジェクターではボタンの入力から反映までに時間がかかってしまい、致命的なミスにつながってしまうことも少なくない。ゲームをプレイするうえで応答速度やリフレッシュレートは見過ごせないスペックになっている。
まずは操作感を確かめてみる。試しにNintendo Switchを接続して操作してみると、一般的なテレビでゲームをプレイする際と比べて遜色はない。それどころか、スペックだけでいえば、TH685の方が快適な場合も珍しくないだろう。普段テレビでプレイしている家族が実際に使用してみると、シューティングゲームや格闘ゲームといった一瞬を争うゲーム以外で違和感はなかったそうだ。それでいて大画面となれば、「ゲームに適している」と言っても差し支えないはずだ。
映画や動画コンテンツに切り替えても、画質は良好。というのも、TH685は複数の表示モードを備えており、コンテンツや周囲の環境に適した表示に変更することができるからだ。10億色以上の色表示に対応している点も大きいだろう。プリセットされているのは、Bright(明るい)/リビングルーム/シネマ/スポーツ/ゲームの五つ。このほか、ユーザーが自由に設定できるモードも二つ備えている。
切り替えてみた印象では、Brightモードは文字通り全体的に明るく、リビングは全体的にバランスの取れた明るさ。シネマは色が濃く臨場感がある。スポーツは赤が少し強めで選手の顔などが見えやすい。ゲームは白飛びしない程度に明るく青色が鮮明に見えた。HDRに対応しているおかげで暗い部分が黒つぶれしにくいのも、ゲームや映画を楽しむのには重要な要素だ。
映像に力を入れているのはもちろんのこと、エンターテインメントには音も欠かせない。その点もTH685なら心配ない。話は前後してしまうが、電源を入れて機器を接続するとはじめに驚くのは、音の力強さ。本体から出る音のボリュームは申し分ない大きさ。最初は大きめに聞こえたので、少し下げたくらいだ。
音質にもいくつかモードがあり、シネマは低音が強く、音楽では高低のバランスはバツグン、ゲームもシネマほどではないが低音に重きを置いており、スポーツは高音寄りの印象。ゲームをするにはもちろんゲームモードが適しているが、スポーツ系のゲームをプレイするなら、スポーツモードでもいいかもしれない。
少し気になったのはファンの音が大きい点。ゲームや映画の音楽が流れているシーンでは気にならないが、静かなシーンに入ると少し目立ってしまうように感じた。パーティーゲームやアクションゲームなど、常に賑やかなゲームをプレイするなら問題ないだろう。
TH685は、大きな画面やファンの音を考慮すると、複数人でプレイするようなゲームで使用するのがおすすめだ。入力応答速度を踏まえれば、シビアな入力が必要ないゲームならほとんど違和感なく楽しめる。画質や音質は、ゲームモードに限らず、好みのモードを選んでも十分プレイすることができる。価格は10万円ほどだが、使用する前に持っていた「プロジェクターでゲームは難しい」という考えは、改めなければならないだろう。
TH685の解像度はフルHDで、輝度は3500ルーメン。照明をつけた部屋でも十分に見える画質・明るさだ。サイズは高さ110×幅312×奥行き225mm、重さは2.8kg。入力端子はHDMI×2、ディスプレイ出力(D‐Sub)、USB Type‐A、オーディオジャック(入/出)、赤外線受信機×2など豊富にそろえる。リモコンも備えており、離れた位置からでも操作可能だ。
TH685最大の特徴は、先述の通り応答速度8.3ms。加えて1秒間に画面を書き換える回数(リフレッシュレート)も120回(120Hz)なので、コントローラーの操作がすぐに映像に反映される。プレイするゲームにもよるが、一般的なプロジェクターではボタンの入力から反映までに時間がかかってしまい、致命的なミスにつながってしまうことも少なくない。ゲームをプレイするうえで応答速度やリフレッシュレートは見過ごせないスペックになっている。
まずは操作感を確かめてみる。試しにNintendo Switchを接続して操作してみると、一般的なテレビでゲームをプレイする際と比べて遜色はない。それどころか、スペックだけでいえば、TH685の方が快適な場合も珍しくないだろう。普段テレビでプレイしている家族が実際に使用してみると、シューティングゲームや格闘ゲームといった一瞬を争うゲーム以外で違和感はなかったそうだ。それでいて大画面となれば、「ゲームに適している」と言っても差し支えないはずだ。
映画や動画コンテンツに切り替えても、画質は良好。というのも、TH685は複数の表示モードを備えており、コンテンツや周囲の環境に適した表示に変更することができるからだ。10億色以上の色表示に対応している点も大きいだろう。プリセットされているのは、Bright(明るい)/リビングルーム/シネマ/スポーツ/ゲームの五つ。このほか、ユーザーが自由に設定できるモードも二つ備えている。
切り替えてみた印象では、Brightモードは文字通り全体的に明るく、リビングは全体的にバランスの取れた明るさ。シネマは色が濃く臨場感がある。スポーツは赤が少し強めで選手の顔などが見えやすい。ゲームは白飛びしない程度に明るく青色が鮮明に見えた。HDRに対応しているおかげで暗い部分が黒つぶれしにくいのも、ゲームや映画を楽しむのには重要な要素だ。
映像に力を入れているのはもちろんのこと、エンターテインメントには音も欠かせない。その点もTH685なら心配ない。話は前後してしまうが、電源を入れて機器を接続するとはじめに驚くのは、音の力強さ。本体から出る音のボリュームは申し分ない大きさ。最初は大きめに聞こえたので、少し下げたくらいだ。
音質にもいくつかモードがあり、シネマは低音が強く、音楽では高低のバランスはバツグン、ゲームもシネマほどではないが低音に重きを置いており、スポーツは高音寄りの印象。ゲームをするにはもちろんゲームモードが適しているが、スポーツ系のゲームをプレイするなら、スポーツモードでもいいかもしれない。
少し気になったのはファンの音が大きい点。ゲームや映画の音楽が流れているシーンでは気にならないが、静かなシーンに入ると少し目立ってしまうように感じた。パーティーゲームやアクションゲームなど、常に賑やかなゲームをプレイするなら問題ないだろう。
TH685は、大きな画面やファンの音を考慮すると、複数人でプレイするようなゲームで使用するのがおすすめだ。入力応答速度を踏まえれば、シビアな入力が必要ないゲームならほとんど違和感なく楽しめる。画質や音質は、ゲームモードに限らず、好みのモードを選んでも十分プレイすることができる。価格は10万円ほどだが、使用する前に持っていた「プロジェクターでゲームは難しい」という考えは、改めなければならないだろう。