「バクテー」は食べやすくも新鮮な味の煮込み料理
無印良品の冷凍食品では、からあげや煮物といった日本人に馴染みの深いお惣菜のほかにも、「サムゲタン(韓国風鶏のスープ煮込み)」(390円)や「ビーフストロガノフ」(390円)といった異国情緒溢れる煮込み料理も楽しめる。そのなかで筆者がチョイスしたのは、中華系マレーシア人のソウルフード「バクテー(マレーシア風豚肉の煮込み)」(390円)だ。スープには中国醤油や香辛料が使用されており、東南アジアの料理らしい深みある独特な風味を楽しめる。一方で具材は大根や油揚げなど日本人にも馴染深いものばかりなので、お味噌汁を飲む感覚で安心して食べられた。メインの豚バラ肉はもちろんだが、よく煮込まれてトロトロになった大根や、スープをよく吸い込んだ油揚げが非常においしい。気軽に海外旅行に行けなくなってしまった昨今でも、簡単に海外の味を楽しめるメニューだ。
手間なしでしっかり美味しい「国産豚肉と野菜の餃子」はコスパ最強
次に紹介するのは、無印良品の冷凍食品のなかでもコスパ最強の「国産豚肉と野菜の餃子」(450円)だ。餃子は子どもにも人気のおかずだが、一から作ると非常に手間がかかって面倒。こちらはフライパンに餃子を並べ、水で数分蒸し焼きにしたあとに焼き目をつけるだけでOKという便利なお惣菜だ。一袋につき20個入り(360g)という大容量だが、保存に便利なジップがついているので一人暮らしなら2~3回に分けて食べられる。皮はもっちり、餡はふわふわな食感。お酒に合うようなガツンとした濃い味ではなく、豚肉とたっぷりの野菜からくる甘みのある優しい旨味が特徴。薄味が好きな筆者は何もかけずに食べたが、アクセントをつけたい場合は醤油や生姜を合わせるとよいだろう。ほかにも、「国産黒豚肉入り餃子」(450円)や「国産野菜と生姜の餃子棒」(450円)といったラインアップが揃っている。
「シナモンロール」や「あんクロワッサン」は来客時にも大活躍
無印良品では、お惣菜だけでなくスイーツの冷凍食品も充実している。2020年7月から販売を開始した「シナモンロール」(250円)もそのひとつだ。こちらは解凍するのにオーブンは不要。500Wのレンジでたった1分温めるだけで、お店で買ったかのような本格的な味を楽しめる。冷凍とは思えないほどボリュームがあり、小腹が空いたときのおやつにぴったりだ。高見えするので、来客をもてなしたいときにも便利。コーヒーや紅茶と合わせれば話が弾むこと間違いなし!
「忙しい朝でもおいしいパンをしっかり食べたい」という人におすすめなのが「あんクロワッサン」(390円)だ。こちらもシナモンロールと同様にオーブンは不要。電子レンジで数秒解凍したあとトースターで2分程度焼くだけで、外はパリパリ、中はふわふわなクロワッサンが楽しめる。
甘さ控えめな粒あんと塩気のあるクロワッサン生地が見事にマッチ。表面にたっぷりまぶされた胡麻も生地の香ばしさを引き立てている。カロリーを気にしない人は、これにバターを合わせるとより濃厚な美味しさを感じられるだろう。
無印良品の店舗が近くにないという場合は、ネットストアを使えばOK。スーパーなどの冷凍食品と比べるとやや割高になるが、味も見た目も手作りに劣らないクオリティなので、料理の負担を少しでも減らしたいという人はぜひ試してほしい。(TEKIKAKU・山崎理香子)